ワトソン・ブライアント(Watson Bryant)とは、アトランタ爆破事件で冤罪となったリチャードジュエルの弁護士。
映画ではアカデミー助演男優賞に輝いたサム・ロックウェルが演じていますが、リチャードジュエルの弁護士のワトソン・ブライアントについて。
リチャードジュエルの弁護士|ワトソン・ブライアント
ワトソン・ブライアントは警備員のリチャード・ジュエルが1996年のアトランタ夏季オリンピックで爆弾を仕掛けた容疑で告発された裁判で弁護士を務めた人物。
実はワトソン・ブライアントとリチャード・ジュエルは旧知の中で、リチャード・ジュエルがアトランタ五輪の警備員をする前に郵便事務員として働いていた連邦災害救援機関にいたのがワトソン・ブライアントでした。
FBIがリチャード・ジュエルを単独爆破犯の可能性があると指摘する中、ジュエルはワトソン・ブライアントに連絡を取るが、この時点ではワトソン・ブライアントは実は不動産弁護士としてしか働いていた経験しかありませんでした。
殺人犯とされる人物の代理人を務めたことは一度もなければ、テロ攻撃で告発された人物の代理人を務めたこともありませんでした。
映画ではブライアントは一人で仕事をしていましたが、実際には法務助手であり後の結婚相手ともなるナディア・ライトもいたそうです。
映画の結末でも描かれているように、テロ告発を受けてジュエルとブライアントの友情はますます強まったそうです。
2007年にリチャードジュエルが亡くなった後も、母親は毎週ワトソン・ブライアントとライトの子供たちのベビーシッターを務めていたそうです。
リチャードジュエルのアトランタ爆破事件とは?
1996年7月27日、アトランタ夏季オリンピックの開幕から1週間後、リチャード・ジュエルは同市のセンテニアル・パークで行われた夜のコンサートで警備の仕事をしていたところ、ベンチの下に不審なバックパックがあることに気づき、警察に通報した。爆弾処理班が出動し、ジュエル氏やその他の治安・法執行隊員が人々をその地域から避難させようと作業していると、バックパックに積まれていた爆発物が爆発した。1人が死亡、111人が負傷した。もしジュエルが爆弾を発見し、コンサート来場者を安全な場所へ移動させるのに協力しなければ、死傷者数は確実にもっと多くなっていただろう。
リチャードジュエルの弁護士はワトソン・ブライアント以外にもいた
不動産弁護士の経験しかないワトソン・ブライアントが一体どうやってアトランタ爆破事件の容疑者となったリチャードジュエルの冤罪を照明したのでしょうか?
実はジュエルには数人の弁護士がいました。
映画ではブライアントがジュエルの唯一の弁護士として描かれていますが、
ブライアント氏に加えて、同氏にはリン・ウッド氏、ウェイン・グラント氏、ジャック・マーティン氏、リチャード・ラックレフ氏、ワトソン氏の弟ブルース氏を含む弁護団がいました。
特にラックレフはポリグラフ検査官であり、ポリグラフ検査が完了するまでFBIの仕組みに関する知識がこの事件に大きく貢献したそうです。