重松清「きみの友だち」のあらすじについて。
読書感想文を書く場合、どんな内容にすると良いんでしょうか?
重松清「きみの友だち」あらすじ
いつも友達に囲まれている主人公の少女だったが、事故で足に障害がのこってしまいそれが原因でクラスから孤立してしまう。
帰り道で友達とじゃれあって事故に。「事故の原因は友達にもある」というわだかまりがあったためお見舞いに来る友達につらく当たる。クラスメートも当初は同情していたがいつしか「あいつムカツク」という対象になり。少女はクラスに戻っても孤立。同じく病弱でクラスから孤立していた女の子とだけ交流をすることになる。障害で考え方もひねくれてしまった主人公であるが友達ってのはなんなのか考えはじめる。
重松清「きみの友だち」読書感想文
「友達って何だろう?」という言葉が書かれた帯がついた本を見つけました。その本の名前は『きみの友だち』。私はその本を手に取ってみました。この本は、友達の本当の意味を知りたいということで読んでみることにしました。
物語の主人公は恵美ちゃん。彼女と周りの仲間たちの物語が、小学生の頃から大人になるまでを描いています。恵美ちゃん以外の人の短い物語も交えて、ひとつの大きな物語になっています。恵美ちゃんは不器用でクールな性格で、時には冷たいと思うこともあります。でも、彼女が言う「冷たい一言」は、周りの人々に対して的確なアドバイスのようなものです。この本には、友達の本当の意味を知るためのヒントやアドバイスがたくさん詰まっています。
この本を読む前、私は友達とはどんな存在なのかを考えてみました。友達とは「いつも一緒にいる人」「困った時に助けてくれる人」だと思っていました。しかし、恵美ちゃんの言う「友だち」とは、私の考えとは逆でした。
物語は、恵美ちゃんが中学生になる頃から始まります。彼女は小学生の頃に交通事故でけがをし、以後松葉杖を使う身体になりました。そんな時、彼女は本当の友達を見つけます。その友達の名前は由香ちゃん。由香ちゃんは生まれつき体が弱く、友達がいなかったのです。しかし中学生になると、由香ちゃんは病気で寝たきりになってしまいます。その時、恵美ちゃんが由香ちゃんに言った一言がとても心に残りました。
「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちって思うけど」
この言葉には深い意味が込められていました。一緒にいなくても、心でつながっている相手が友達だということ。この考え方は私には新鮮で、友達の本当の意味を教えてくれました。
また、中学三年の冬の話も印象的でした。由香ちゃんが病気で寝ている時、クラスメイトが千羽鶴を作るシーンがあります。最初は多くの人が手伝っていましたが、だんだんと人数が減り、最終的には一人だけが千羽鶴を作ることになります。恵美ちゃんが友達との関係について語る場面もありました。
「わたしは『みんな』って嫌いだから。『みんな』が『みんな』でいるうちは、友だちじゃない、絶対に」
この言葉も私の考え方とは違いました。今まで「友達」とはたくさんの人と関わって広く浅く付き合うことが大切だと思っていました。しかし、恵美ちゃんの言葉によって、本当の友達とは一人でもいいし、一緒にいなくても寂しくない存在であることが分かりました。
重松清「きみの友だち」読書感想文を書くコツ
読書感想文は、読んだ本の内容や自分の気持ちを文章に表すことです。どの本を選んでも、書き方は共通で、正しい答えや書き方のルールはありません。
まず大切なのは、自分が本を読んでどんな気持ちになったのかを素直に表現することです。自分の意見や感じたことをしっかり伝えることが大切です。
感想文には、本のあらすじやストーリーの要約は必要ありません。あくまで、自分の気持ちや感想を中心に書きましょう。
もし感想文を書くのが難しいと感じる場合は、以下の手順を試してみると良いです。
読後感の整理
まず、読んだ本から感じたことや思ったことを箇条書きにして紙に書き出してみましょう。例えば、主人公の気持ちに共感した、驚いた場面があった、教えられたことがあるなど。
肉付け
箇条書きにした内容をもとに、それぞれの気持ちや思いを詳しく説明する文章を書きます。例えば、主人公の行動がどうしても気になって、その理由を考えたとか、感動的な場面で涙が出てきたとか。
つなぎ合わせ
書いた文章を順番につなぎ合わせていきます。自分の気持ちをつなげて、一つの流れになるようにしましょう。
締めくくり
最後に、本を読んで得た気持ちや考えを締めくくる文章を書きます。この部分で「この本を読んで良かった」「自分にとっての大切なことを学べた」といった感じを伝えると良いです。