社会を明るくする運動作文「犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りについて」の書き方について。
夏休みの宿題として取り上げられることが多い作文のテーマですが、具体的にどのように書けば良いんでしょうか?
作文の書き方|犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りについて
犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りについて書く作文は、大きく分けて以下の3つの構成で書くとよいでしょう。
はじめに
本論
結論
また、作文を書く際には、以下のことにも注意しましょう。
誤字脱字や文法的なミスをなくす。
字を丁寧に書く。
時間内に仕上げる。
はじめに
まず、犯罪・非行の現状や問題点について、自分の考えや意見を述べます。例えば、
犯罪・非行は、地域社会に大きな被害をもたらす。
犯罪・非行をなくすためには、家庭や学校、地域が連携して取り組むことが大切である。
犯罪・非行をした人が立ち直るためには、社会の理解と支援が必要である。
といった内容です。
本論
次に、犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りのために、自分自身ができることについて、具体例を挙げて述べます。例えば、
家庭では、子どもとのコミュニケーションを大切にし、子どもの気持ちに寄り添うこと。
学校では、子どもの個性を尊重し、社会のルールを守ることの大切さを教えること。
地域では、子どもの居場所を増やし、地域住民同士の交流を活発にすること。
といった内容です。
結論
最後に、犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りのために、一人ひとりができることについて、改めてまとめます。
具体的な書き方としては、以下のポイントを押さえるとよいでしょう。
自分の考えや意見を、具体的なエピソードや事例を交えて説明する。
自分の言葉で、わかりやすく簡潔に書く。
結論では、自分の考えや意見をまとめ、読者に訴える。
作文の例1|犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りについて
「ふーっと溜息をつきました。毎朝、テレビから流れてくるニュース。今朝も、悲しいニュースが伝えられています。どうして地球は、こんなにも広くて美しいのに、私たちの人間関係や、人間がつくり出している社会は、こんなに狭くて、そして、悲しいのでしょう。」
ある日、テレビで男子中学生がビルから飛び降りるというニュースを目にしました。警察がいじめを苦に自殺したとみて捜査を始めたそうです。私はその報道に心を痛め、考え込みました。なぜこんな悲しいことが起こるのか、どうして人間関係がこんなにも傷つけ合うことになるのか。
私は小学生の頃、自分も嫌な言葉を浴びせられたことがあります。最初はたった1人の言葉でした。でも、それが広がり、他の人々も同調して嫌なことを言ってくるようになりました。次第に自分自身を嫌いになり、学校に行くのがつらくなりました。どこにいても何をしても、誰かに傷つけられるのではないかと恐怖を感じるようになりました。辛い思い出が蓄積され、心が押しつぶされるようでした。ある時は、もう死んでしまいたいと思うこともありました。
しかし、幸運にも残ってくれた友達がいました。彼女は私をかばってくれ、先生に相談してくれました。彼女のおかげで少し救われたものの、いじめはなかなか消えませんでした。次第にいじめの標的が変わっていきましたが、私はその時、彼女のように勇敢に立ち上がることができませんでした。それは、自分が次にターゲットにされることを怖れていたからです。しかし、後になって考えると、彼女のような勇気を持つことが、地域社会をより安全な場所にする一歩になると気付きました。
「言葉1つで他人を追いこみ、自ら命を絶ってしまう人がいるんです。ナイフなんて無くても、人を言葉で殺す事はできるんです。先生は、その人がどう努力しても変えられない、持って生まれた、声や外見を笑う事は許しません。」先生の言葉が、私の心に深く刻まれました。自分のコンプレックスや不安が、ただの一言で誰かの人生を傷つけることがあることを学びました。
今、私たちが生きているこの地球には、まだ幸せを感じることができない人々もたくさんいます。いじめを苦に命を絶つ子供たちや、戦争や飢餓で亡くなる子供たちがいます。この現実を考えると、私たちはとても幸せで恵まれていることを実感します。
私は、この幸せを当たり前と思わず、自分の行動が周りの人々にどのような影響を与えるかを意識しました。また、他人と助け合う社会を築く
作文の例2|犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りについて
「僕にはとても厳しいけれど優しい祖父がいる。弱い人には優しくて、曲がったことが大嫌い,弱い者いじめや間違ったことをすると誰にでも本気で怒る。」
祖父のことを考えると、正義感と優しさが重なる素晴らしい人だと思います。小学校1・2年の頃、祖父と一緒に江の島に行くことが多かったです。その時、祖父は交通ルールやマナーを教えてくれました。信号待ちをしている時、大きな小学生のグループが信号を無視して危険な行動をしました。祖父は「止まりなさい。」と大声で注意しました。初めは困った様子でしたが、祖父の注意を受けて納得し、謝罪して去っていきました。
別の日には、コンビニで高校生たちが騒ぎながらお菓子を食べていました。他の人々は見て見ぬふりをして通り過ぎていましたが、祖父はその高校生たちに声をかけて注意しました。高校生たちは素直に謝り、ゴミを片付けて立ち去りました。その時、祖父がどうして他人に声をかけるのか不思議でした。でも、今考えると、祖父の行動はとても正しかったと思います。勇気を持って他人を注意することは難しいことだけど、その人のためや社会のためになることなのだとわかりました。
「みんなが見て見ぬふりをしないで、少しだけ勇気を持ち、声をかけることがきっかけになり、自分が間違ったことをしていると気づき、それが周りにも広がり、社会が明るくなればいいと思う。」祖父の言葉が深く心に残りました。私たちは自分さえ良ければいいと思ってしまうこともあるけど、少しの勇気が人々を助け、社会を良くすることにつながるのです。
昔は近所にうるさいおじさんやおばさんがいて、子どもたちに良いことを教えてくれました。今は隣人とのつながりが薄く、知り合いの顔さえ知らないことが多いです。しかし、お互いに気にかけ合うことが大切です。その一歩が社会全体を温かくするのです。
祖父は悪いことを注意するだけでなく、手助けすることも大切だと教えてくれました。高齢のご夫婦の手入れのできない庭を手伝ったり、助け合いの精神を示す行動をしています。これらの小さな行動が地域社会をつなげ、温かい場所にしていると思います。
作文の例3|犯罪・非行のない地域社会づくりや、犯罪・非行をした人の立ち直りについて
「あぁあぁ。こんなのばっかりだねぇ。」祖母の声が、やりきれなさを含んでテレビから聞こえてきた。親子の殺人、虐待、自殺、孤独死、非行、虐め。日常の出来事と化してしまった、痛ましい出来事。都会も田舎も関係なく、どこでも起こり得る現実。どの出来事も、その原因は家庭にあると私は考えます。いつから、人々の絆が希薄になり、親子関係がもろくなってしまったのでしょうか。いつから、こんな国になってしまったのでしょうか。日本は、一体どうなってしまうのでしょうか。
私はこれまでの体験を通じて、「人は一人では生きていけない。」「孤独は人間にとって有害である。」と感じてきました。人々の絆は、声をかけ合い、絆を築き、世の中にさびしい思いを抱く人々がいなくなれば、社会がより良くなると信じてきました。しかしこの考えだけでは、現実の根本的な問題に対処することは難しいのかもしれません。特に、報道されている加害者が、決して孤立した存在ばかりではないことを考えると、一層の深刻さを感じます。自殺する人も、友達に囲まれた人もいる。何が起こっているのでしょうか。
夏休みに、知的障害を持つ幼稚園児たちとボランティア活動をする機会がありました。言葉が通じにくく、集団生活に悩む園児たち。一人でどこかに行ってしまったり、他の子を叩いたり、特定のこだわりで行動したりすることがあります。私は先生たちに支障をきたさないように、園児たちと関わりました。すると、彼らは私の顔を見つめ、相手の表情を見つめることが多いことに気づきました。その行動から、感情を読み取ろうとしているのだと感じました。一人の子は、私の手を引いて「私のこと好きになって。」「たくさん遊んで。」と言いたげな表情で私に訴えてきました。別の子は、私が隣に座ると私を見つめ、優しく背中をなでると、安心したように落ち着きました。
園児たちとの経験を通じて、私は「心の繋がり」の大切さを感じました。彼らは言葉ではなく、表情や行動で感情を伝え合っていました。それが、真のコミュニケーションであり、心の絆なのだと思いました。この経験から、今の世の中で欠けているものが何なのかを感じ取りました。「心の繋がり」が薄れている。相手の表情を読み取り、真摯に向き合うことが少なくなっているのです。
日本の社会問題、犯罪や非行の根底には、家庭における問題が存在すると私は考えます。