「薬屋のひとりごと」で壬氏の正体は?
壬氏は宦官として後宮で強い権力を持つ絶世の美男子でありながら、国の重要人物とのつながりも深い謎めいた人物。
壬氏の正体は宦官じゃない?誰の子なんでしょうか?
壬氏の正体は宦官じゃない?薬屋のひとりごと
「薬屋のひとりごと」で壬氏の正体は本当は宦官ではありません。
理由があり身分を偽っているだけで、去勢をしていない普通の男性です。
猫猫によると「そこそこの大きさのカエル」が股間に居るとのこと。
単に容姿端麗で、中性的な顔貌であり、表向きの年齢よりは若いために、あのような外見をしています。
砂欧編で男を宦官のようにする薬の正体が大体わかります。
宦官自体については、本作は架空の世界が舞台ですが、現実の宦官と同様とすれば、単に不妊処置を目的に去勢するだけなので、性的指向などは個人によります。容姿も人それぞれで、男性ホルモンの欠如から中性的・女性寄りになること「も」あるだけです。
通常の性行為が難しく、子孫を残せないだけで、性的指向や性自認自体は普通は男性のままです。
壬氏の正体は?誰の子?薬屋のひとりごと
壬氏は身分を隠しながら仕事をするために宦官に成りすましていますが、彼の身分などは作中で明らかになります。
表向きは「瑞月」という先帝と皇太后の子(皇弟)であって、自身もそう認識していますが、実際は阿多妃と現帝の子(皇子)で、赤子の入れ替えが起きたため皇弟として生きていたというのが壬氏の本当の正体です。
阿多妃と先帝の妃の出産が重なったことで、医師の手が足りず(当時の皇帝の妃が最優先され)、双方の赤子は無事に産まれたものの、阿多妃は身体を損ないます。
この先も自身の赤子が不利を負うことを懸念し、阿多妃は赤子のすり替えを行なってしまいます。
しかし、すり替えて阿多妃手元に置いた「本物の皇弟」は、相応に大切に養育されていましたが、侍女が良かれと思って与えた蜂蜜で中毒死しました。
この「すり替え」は、阿多妃は当然として現皇帝と、現皇太后が把握しています。
壬氏(瑞月)自身には知らされてはおらず、疑いはあっても真相は把握していません。
そのため、公称では数え23歳としているが、実年齢は数え18歳である(いずれも物語の開始時点で)。
阿多妃が後宮を出たあと壬氏と2人で花街で会っている描写がありますが待ち合わせの目的は、離宮に移った阿多妃が宮中の近況を知ることです。
彼女が後宮を去る前夜にも壬氏と飲んでいるので、壬氏からしたら目上からの飲みの誘いみたいな認識だと思われます。
猫猫は、病理の関係から「推測」していますが、公言していません。
猫猫の養父の羅門はその真実を知っています。
壬氏の正体は阿多妃の子?薬屋のひとりごと
阿多妃とは上級四妃の一人で現皇帝の乳姉弟にして幼馴染。
阿多元妃は物語の中で、現帝の最初の妃でありました。彼女は現帝の最初の男児を出産しましたが、その出産が不幸にも先帝の次男の出産と重なり、その結果、子宮を傷つけてしまいました。この出来事で彼女は二度と子供を産むことができない体になりました。後宮に住む医官が処罰されたことで、この出来事は大きな悲劇として描かれています。
彼女は現帝との間にできた子供も1歳で亡くし、その後も他の妃を娶らず、10年以上も一緒に過ごしました。このことから、彼女は現帝にとって特別な存在であり、夫婦のように連れ添っていたことが窺えます。他の妃たちや、物語中の新たな妃である里樹妃も、2人は非常にお似合いだと思っていました。
しかし、後宮の上級妃である彼女が長らくその座にとどまることは難しいとされ、物語の途中で後宮を去る決断をします。彼女は多くの侍女や下女たち、そして里樹妃に見守られながら、後宮を堂々と去りました。その後、彼女は皇族の離宮に住み、皇帝の相談役として特別な待遇を受けることになりました。
まとめ:壬氏の正体は宦官じゃない?誰の子?阿多妃?薬屋のひとりごと
「薬屋のひとりごと」で壬氏の正体は物語中での真の東宮であり、帝位継承候補として重要な存在です。彼は、ほぼ同時期に生まれた本物の皇弟で、帝位継承の可能性がある存在でした。しかし、皇太后の策略によって、実際には現在の皇太后の子供とすり替えられました。このすり替えは、物語中ではDNA鑑定などで特定できないほど巧妙に行われました。
皇太后は、かつて自分を傷つけた先帝を強く憎み、その復讐の一環として、皇弟の誕生を計画しました。壬氏は物語中で、帝位継承者としての立場を持ちながらも、帝位への思い入れが少なく、複雑な感情を抱いていました。
阿多妃は、壬氏の実の母親であり、彼女の存在は物語の進行とともに重要性を増していきます。他のキャラクターたちも、壬氏の正体に気づいている可能性があり、物語内での緊張感と複雑な人間関係が描かれています。