ハリガネムシ出てきた後のカマキリはどうなる?死ぬ?
ハリガネムシいつどうやってカマキリに寄生するんでしょうか?
ハリガネムシ出てきた後のカマキリは?
ハリガネムシが出てきた後のカマキリは、非常に困難な状況に置かれます。ハリガネムシはカマキリの体内に寄生する寄生虫で、一般的には共生するタイプの寄生虫ではなく、宿主(カマキリ)を死に至らしめます。
ハリガネムシの寄生
ハリガネムシはカマキリの体内に侵入し、特にカマキリのお腹やお尻に穴を開けて出て行くことがあります。この過程で、カマキリは非常に弱まり、ハリガネムシに対する自己防衛の能力が低下します。
栄養吸収
ハリガネムシは宿主であるカマキリから栄養を吸収し、成長します。このため、カマキリが食べたり栄養を摂取しても、ほとんどがハリガネムシに奪われてしまいます。
カマキリの衰弱
カマキリはハリガネムシに寄生されることで、衰弱し、弱っていきます。栄養が不足し、体力を奪われたカマキリは、普通に生き抜くことが難しくなります。
最終的な運命
ハリガネムシが成長し、成虫になると、通常はカマキリの体から出て行きます。この際、カマキリに穴を開けて出て行くことがあります。ハリガネムシは水中で新たな段階に進み、繁殖する場所へ移動します。
カマキリの死亡
カマキリは、ハリガネムシに寄生された後、栄養のほとんどを奪われ、さらに体に穴を開けられたため、通常は死亡します。カマキリはこの過程で生存の可能性がほぼありません。
ハリガネムシが出てきた後のカマキリが衰弱死しやすい理由
ハリガネムシが脱出したカマキリが急激に衰弱し、死ぬことが多い理由は、以下の2つです。
ハリガネムシの寄生によって、カマキリの体は弱ってしまう
ハリガネムシは、カマキリの体内で栄養を吸収して成長します。その過程で、カマキリの体はダメージを受け、弱ってしまいます。
ハリガネムシが脱出するとき、カマキリは水中へと誘導される
ハリガネムシは、カマキリの脳に寄生して、水中を示す水平偏光に誘引する信号を送ります。その結果、カマキリは水中へと飛び込み、他の動物に捕食されるなどの危険にさらされます。
具体的には、ハリガネムシはカマキリの体内に侵入すると、カマキリの体液を吸収して成長します。その過程で、カマキリの体は栄養不足や感染症などのダメージを受け、体力が低下します。また、ハリガネムシが成体になると、体内に寄生した卵や幼虫を水中へと放出するために、カマキリを水中へと誘導します。その結果、カマキリは他の動物に捕食されたり、水中での生活に適応できずに衰弱したりして、死亡することがあります。
ハリガネムシはカマキリにいつどうやって寄生する?
水中に産卵された卵は孵化し、その幼虫は水と一緒に飲み込まれ水生昆虫に寄生する。その宿主である水生昆虫がカマキリなどの陸上生物に捕食されると、その体内で寄生生活をおくり成虫になる。また、寄生された昆虫は生殖機能を失う。成虫になると何らかの方法で宿主から出て、池や沼、流れの緩やかな川などの水中で自由生活し、交尾・産卵を行なう。陸上生物に寄生した場合は水中に脱出する機会に恵まれず陸上でそのまま乾燥してしまうケースも少なくない。乾燥すると外見が錆びた鉄の針金のようになり硬くなるが、水を浴びたりすると元に戻る。
一般的に寄生生物は宿主と運命を共にするがハリガネムシの場合、宿主が上位の生物に捕食される場合も宿主の体外に出ようとすると言われている。
カマキリのほかにはカマドウマやバッタにも寄生する。また、昆虫だけではなくイワナなどの魚の内臓に寄生する場合もある。
ヒトへの寄生例が数十例あるようだが、いずれも偶発的事象と見られている。ハリガネムシを手に乗せると、爪の間から体内に潜り込むと言われることがあるが、全くの俗説で、成虫があらためて寄生生活にはいることはない。
カマキリから出てきた後のハリガネムシはどうなる?
無事に水辺に脱出できたハリガネムシはそのまま、流れの無い淀んだ場所て越冬し、翌年の春に交尾相手を見つけ交尾、産卵後一生を終えます。
水中へと脱出→水中で産卵→孵化後の小さな幼生をカゲロウの幼虫(水生)などが体内に取り込む→そのカゲロウなどの成虫(陸生)をカマキリが捕食→ハリガネムシはカマキリの体内で成体まで成長
まとめ:ハリガネムシ出てきた後のカマキリは?いつどうやって寄生する?
普通はハリガネムシによって寄生された宿主はハリガネムシによって水辺に誘導され、水に飛び込みます。通常水中では生きられない昆虫を宿主にすることが多いことから、ハリガネムシが体外に出たとしても宿主は溺死します。
人間の手を介するなど何らかの原因で水辺以外で体外に出てしまった場合ですが、普通は腸管に寄生しており、そのまま肛門から外に出るため、ハリガネムシが出たことが死因となることは少ないようです。ただしハリガネムシに寄生された時点で生殖能力を失うため、昆虫として生きている理由はなくなってしまうので、それで「死んでいる」とみなすこともできそうです。