アイガモを利用して無農薬もしくは減農薬で水稲作をする「アイガモ農法」の農家で、
アイガモ20羽が盗難された疑いのあることがネットニュースで取り上げられて話題となっています。
報道によると、被害に遭った長野市川中島町の河島努は5年も前から同様のアイガモ被害が続いていて、
困惑すると同時に怒りをあらわにしていました。
アイガモ20羽が盗難されたアイガモ農法とは?
1日にして20羽ものアイガモがいきなり姿を消したわけではなくて、
2019年の6月に26羽のアイガモで「アイガモ農法」を始めたところ、
4羽、8羽、6羽といった感じで徐々にアイガモの数が減り続けているそうです。
イノシシなどの害獣がアイガモを狙ったのではないか?という可能性もあるものの、
アイガモ農法を行っていた水田の周りにはどうやら不審な人の足跡が残っていたらしく、
被害に遭った長野市川中島町の河島努は盗難されたと考えているようです。
アイガモに雑草や害虫の駆除をしてもらうアイガモ農法は古くは豊臣秀吉が推奨されたとされ、
アヒルが農薬で死ぬようになった1960年代くらいまでは盛んに行われていたようです。
しかしアイガモ排泄物が稲の養分となって化学肥料、農薬のコストを抑えられたり、
- 化学肥料による稲の弱体化を回避
- 病虫害の低減
といった効果が期待できることから、近年になって
アイガモ農法を取り入れる農家は徐々に増えているようです。
ただ猪、トビ、カラス、タヌキなど外敵の侵入を防ぐのと、
アイガモの逃亡を防ぐために防鳥糸や柵で囲む必要があるなど、手間がかかる点は否めません。
アイガモ農法の河島努さんは39年勤めた農協を58歳で脱サラして、兼業農家から専業農家となった人。
90アールの農地では水田以外にも桃や玉ねぎなどの栽培もしているそうです。