映画「エイリアン ロムルス」は前作のエイリアンシリーズを観てなくても楽しめる?
「エイリアン:ロムルス」は、1979 年に公開された映画「エイリアン」のスピンオフ作品であり、前作の 20 年後の 2142 年を舞台
「エイリアン ロムルス」は予習なしだと面白くないんでしょうか?
エイリアン ロムルス(映画)前作を見てない・予習なしだと面白くない?つまらない?
映画「エイリアン ロムルス」は前作を観なくても楽しめるかについて、
結論としては、「エイリアン ロムルス」はある程度独立した作品として楽しめるように作られています。登場人物も一新され、予備知識なしでもストーリーを追えるようになっています。
しかし、「エイリアン」シリーズ(特に1作目と2作目)を観ていれば、より深く楽しめる要素が多く含まれています。
「エイリアン ロムルス」をより楽しむためのポイント
- **「エイリアン」(1979)との繋がり:「エイリアン ロムルス」は「エイリアン」の20年後を舞台としており、直接的な繋がりがあります。
- 「エイリアン」でリプリーが宇宙に放り出したエイリアンが回収され、その個体が「ロムルス」で研究対象になっているなど、1作目を見た人がニヤリとするような描写があります。
- 1作目で登場したアンドロイド「アッシュ」とほぼ同じ外見のアンドロイド「ルーク」が登場します。両者の関連性や、1作目におけるアッシュの行動背景を知ることで、「ロムルス」でのルークの言動をより深く考察することができます。
- **「黒い液体」の謎:「エイリアン ロムルス」では、人間を進化させる物質として「黒い液体」が登場しますが、この物質は「プロメテウス」(2012)や「エイリアン:コヴェナント」(2017)で重要な役割を果たします。これらの作品を観ていれば、「黒い液体」が秘める可能性や脅威について、より理解を深められます。
前作を観ずに「エイリアン ロムルス」を楽しむ場合
- 「エイリアン ロムルス」は、エイリアンと人間の戦いを描いたSFホラー映画として、独立した作品として楽しむことができます。
- 特に、フェデ・アルバレス監督の過去作品(「死霊のはらわた」「ドント・ブリーズ」など) が好きな方は、監督独自のホラー演出を楽しむことができるでしょう。
エイリアン ロムルス(映画)前作|時系列順あらすじストーリー
「エイリアン」シリーズのストーリー時系列順
「エイリアン」シリーズを時系列順に詳しく説明します。
1. 紀元前32億年前
- エンジニアと呼ばれる高度な生命体が地球に飛来し、黒い液体を飲み、自らのDNAを地球に拡散させる。
- この出来事が、後に人類が誕生するきっかけとなる。
2. 紀元前3万5000年前
- エンジニアが再び地球を訪れ、人類に文明を授けていたことを示唆する壁画が発見される。
3. 紀元前2996年
- プレデターが地球に飛来し、人類にピラミッドの建築技術を授ける代わりに、エイリアンを繁殖させるための宿主として利用するようになる。
4. 紀元前2896年 – 1730年
- プレデターは100年ごとに地球を訪れ、エイリアンを狩る儀式を続けていた。
5. 西暦2004年
- プレデターの儀式が行われていた南極のピラミッド遺跡に、調査隊が訪れる。
- そこで、プレデターとエイリアンによる殺戮の儀式の場に巻き込まれてしまう。
6. 2089年
- 考古学者のエリザベス・ショウとチャーリー・ホロウェイが、人類の起源に繋がる壁画を発見する。
7. 2093年
- ウェイランド社は、ショウらの調査隊を乗せた宇宙船「プロメテウス」を、壁画に記されていた惑星LV-223へ送り出す。
- 惑星LV-223で、エンジニアの遺跡と、彼らが開発した生物兵器「黒い液体」が発見される。
- この「黒い液体」は、生物の遺伝子を変化させる力を持つ。
- 調査隊は、エンジニアが「黒い液体」を使って人類を滅亡させようとしていたことを知る。
- 惑星LV-223でエンジニアと「黒い液体」によって生まれたクリーチャーに襲撃され、ショウとアンドロイドのデヴィッド以外、調査隊は全滅する。
8. 2104年
- 2,000人の入植者を乗せた宇宙船「コヴェナント」が、新たな居住惑星を目指して航行中に、発信源不明の信号を受信する。
- 信号の発信源である惑星で、コヴェナント号の乗組員は「黒い液体」に汚染された惑星に降り立ち、そこで進化したエイリアンと遭遇する。
- 生き残った乗組員は、惑星で彼らを待ち受けていたアンドロイドのデヴィッドと合流する。
- デヴィッドは「黒い液体」を使って、新たなエイリアンの創造を続けていた。
- デヴィッドはコヴェナント号を乗っ取り、エイリアンの胚を密かに積み込み、新たな目的地へ向けて出発する。
9. 2122年
- 宇宙貨物船ノストロモ号が、惑星LV-426で謎の信号をキャッチし、調査に向かう。
- そこで彼らは、放棄された宇宙船と、中に無数に眠るエイリアンの卵を発見する。
- 卵から生まれたフェイスハガーが乗組員ケインに寄生、その後チェストバスターが誕生し、成体へと成長したエイリアンが船内を恐怖に陥れる。
- 最終的に、女性航海士エレン・リプリーがエイリアンを宇宙船の外に放出し、唯一の生存者となる。
- リプリーは、宇宙船を脱出し、冷凍睡眠に入る。
10. 2142年
- 「エイリアン」の20年後、リプリーが宇宙に放り出したエイリアンの繭が回収される。
- ウェイランド・ユタニ社は、回収したエイリアンを使って、人間を「完全な生物」へと進化させる研究を秘密裏に進めていた。
- 劣悪な環境の惑星で働くレインとアンドロイドのアンディは、漂流していた宇宙ステーション「ロムルス」で、同じく過酷な労働環境から逃れてきたタイラーたちと出会う。
- 「ロムルス」は、回収されたエイリアンを研究していた施設であり、レインたちはそこでエイリアンの脅威に再び直面することになる。
11. 2179年
- リプリーは冷凍睡眠から目覚め、救助される。
- 植民惑星LV-426との連絡が途絶え、リプリーは海兵隊と共に調査に向かう。
- そこで彼らは、エイリアンの巣と化した植民惑星、そして、更に進化したエイリアン・クイーンと遭遇する。
12. 2180年
- リプリーはエイリアン・クイーンを倒すため、自らを犠牲にする決断をする。
13. 2381年
- 軍はリプリーのクローンを作成し、エイリアンを兵器として利用しようと企む。
- リプリーのクローンであるリプリー8は、エイリアンと戦う運命に巻き込まれていく。
「エイリアン」シリーズは、このように、紀元前から遥か未来まで続く壮大なスケールで描かれています。エイリアンの恐怖、企業の陰謀、人類の起源といったテーマが複雑に絡み合い、多くのファンを魅了し続けています。
エイリアン ロムルス(映画)よくある質問
■1. 映画「エイリアン: ロムルス」は、これまでの「エイリアン」シリーズを観ていなくても楽しめますか?
「エイリアン: ロムルス」は、「エイリアン」(1979年) と「エイリアン2」(1986年) の間の出来事を描いた作品ですが、独立した物語として楽しめるように製作されています。
ただし、過去作品を観ていれば、「エイリアン」シリーズの世界観やクリーチャーに関する理解が深まり、より一層楽しめます。「エイリアン: ロムルス」には、過去作品へのオマージュや繋がりを示唆する要素も含まれており、シリーズファンであれば、それらを見つけるのも楽しみの一つとなるでしょう。
■2. 具体的に、どの作品を観ておけばより楽しめますか?
「エイリアン: ロムルス」を最大限に楽しむためには、少なくとも第1作目である「エイリアン」(1979年) を観ておくことをおすすめします。
「エイリアン」では、エイリアン (ゼノモーフ) と呼ばれる恐怖の存在、そして主人公エレン・リプリーの戦いが描かれ、「エイリアン: ロムルス」の物語の根幹を理解する上で重要な要素となっています。
さらに、「エイリアン2」(1986年) を観ておくと、エイリアンの生態や、後に登場する武器、世界観への理解が深まります。
■3. 「エイリアン: ロムルス」の時系列を教えてください。
「エイリアン: ロムルス」は、2142年を舞台としており、「エイリアン」(2122年) の20年後、「エイリアン2」(2179年) の37年前の物語となります。
■4. 「プロメテウス」や「エイリアン: コヴェナント」は、観る必要はありますか?
「プロメテウス」と「エイリアン: コヴェナント」は、「エイリアン」シリーズの前日譚であり、エイリアンの起源や、ウェイランド・ユタニ社という企業の暗躍などが描かれています。
これらの作品は、直接「エイリアン: ロムルス」の物語に関わるわけではありませんが、より深く「エイリアン」シリーズの世界観を理解したい場合は、鑑賞をおすすめします。
■5. 「エイリアン: ロムルス」には、過去作品との繋がりはありますか?
「エイリアン: ロムルス」には、過去作品へのオマージュや繋がりを示唆する要素がいくつか見られます。
例えば、「エイリアン」に登場したアンドロイドのアッシュを彷彿とさせる、ルークというアンドロイドが登場します。また、「エイリアン2」で登場したパルスライフルが、本作でも登場します。
これらの要素は、シリーズファンにとっては嬉しいサプライズとなるでしょう。
■6. 「エイリアン: ロムルス」の見どころを教えてください。
「エイリアン: ロムルス」の見どころは、何と言っても、再び描かれるエイリアンの恐怖でしょう。
閉鎖された宇宙ステーションという極限状態の中で、主人公たちが、予測不能な行動をとるエイリアンと対峙する姿は、息詰まる緊張感に満ち溢れています。
また、主人公レインとアンドロイドのアンディの関係性や、極限状態における人間の心理描写も見どころの一つです。
■7. 故イアン・ホルムが再びアッシュ役で出演すると聞きましたが本当ですか?
「エイリアン: ロムルス」には、故イアン・ホルムが演じたアッシュと瓜二つのアンドロイド、ルークが登場します。
残念ながら故イアン・ホルムが演じているわけではありませんが、AI技術やアニマトロニクスを駆使することで、生前の姿を彷彿とさせるリアリティを実現しています。
■8. 「エイリアン: ロムルス」は、シリーズの続編は製作されるのでしょうか?
現時点では、「エイリアン: ロムルス」の続編に関する公式な発表はありません。
しかし、「エイリアン」シリーズは、これまで幾度となく新作が製作されてきた人気シリーズです。「エイリアン: ロムルス」の評価や興行収入次第では、続編が製作される可能性も大いにあります。
まとめ:エイリアン ロムルス(映画)前作を見てない・予習なしだと面白くない?つまらない?
「エイリアン:ロムルス」は、前作のエイリアンシリーズを観ていなくても、ある程度楽しむことは可能です。
なぜなら、
- 独立した物語: ロムルスは、過去作の直接的な続編ではなく、新たなキャラクターと舞台設定で展開される物語です。そのため、過去の出来事を知らなくても、本作のストーリーを理解することができます。
- 分かりやすい設定: 作品の冒頭で、必要な背景説明が丁寧にされており、初めてシリーズに触れる人でも世界観に入り込みやすいよう工夫されています。
- 普遍的なテーマ: 生存、恐怖、人間の本性といった普遍的なテーマが描かれているため、シリーズの知識がなくても共感できる部分が多いです。
ただし、
- より深い理解のため: 前作の知識があると、より深く作品を楽しむことができます。例えば、ウェイランド・ユタニ社やアンドロイドの役割、エイリアンの生態など、シリーズを通して描かれてきた要素が本作にも繋がっています。
- オマージュや伏線: 前作へのオマージュや、今後のシリーズにつながる伏線も散りばめられています。これらの要素に気づくと、より一層作品への理解が深まります。
結論として、
「エイリアン:ロムルス」は、シリーズの新規参入者でも楽しめるように作られていますが、過去の作品を観ている方がより深く世界観を理解し、楽しめることは間違いありません。
具体的にどのような点で楽しめるのか、以下に例を挙げます。
- キャラクターへの共感: 前作のキャラクターのその後や、シリーズ全体のテーマを理解することで、新キャラクターへの共感が深まります。
- 世界観の理解: シリーズ全体の世界観を理解することで、本作で描かれる出来事がなぜ起こったのか、登場人物たちがなぜそう行動するのかを深く理解することができます。
- 隠された意味: 前作へのオマージュや伏線に気づくことで、作品の奥深さを味わうことができます。