アンパンマンは日本人なら誰もが知るキャラクターで、世界的にも高い知名度を誇るジャパンコンテンツでもあるけれど、
アンパンマンの世界観は意外な背景がちりばめられています。
アンパンマンの作中に登場したキャラクター数は単一の漫画としてはギネス記録（世界一）を誇っていますが、
主人公であるアンパンマンの顔の中身についても、同じくらいいろんなバリエーションがあるのを知っていましたか？
アンパンマン顔の中身はつぶあん・こしあん？
アンパンマンといえば、おなじみの「アンパンチ！」でバイキンマンをこらしませるだけではなくて、
お腹を空かせた人を見つけたら、自分の顔の一部をちぎって食べさせてあげるシーンも見られますよね。
顔の欠けたアンパンマンは本来の実力を１００％発揮できなくなるわけですが、
アンパンマン顔の中身はつぶあんなのか、それともこしあんなのかというと、公式によると「粒あん」とのことです。
正確には「粒あんぱんまん」になるわけですね。
なぜこしあんではなくて粒あんなのか、その理由は作者のやなせたかしがこしあんより粒あんを好きだったからとか、
「沢山の人がいて一つのことができるように、あんこも沢山の粒がないと成り立たない。こしあんだと一粒一粒が残らない」と、
やなせたかしさんが永六輔（作家）に語ったからとか、理由はいくつかあるようです。
つぶあん以外にもアンパンマン顔の中身は種類が豊富！
アンパンマンは、アニメの放送だけでも1482話を誇っていて、
2009年には1,768体というキャラクターの数がギネス世界記録登録にも認定されましたが、
アンパンマン自体にも様々なバリエーションがあるのを知っていましたか？
アンパンマンといえば、ふだんはあんこが顔の中身ではあるものの、
ストーリーによってはあんこの代わりに様々なものが詰め込まれています。
たとえば「アンパンマンとかいじゅうアンコラ」という放送回では、
アンコラという怪獣にあんこを食い尽くされてしまったため、やむを得ずカレーを顔の中に詰め込み、
辛い物が苦手なアンコラ口の中に自身もろとも入ってを懲らしめています。
こんな感じで、アンパンマンは顔の中身に何が詰め込まれるかによって、能力が変化する一面も持ち合わせていますが、
作中ではどんなアンパンマンが登場したのか調べてみると、下記のようになっていました。
- アップルパイ・アンパンマン
- アメパンマン
- アンドーナツマン
- アンパイマン
- あんまんマン
- 黄金アンパンマン（おうごんアンパンマン）
- お月見アンパンマン（おつきみアンパンマン）
- カレーアンパンマン
- クリアンパンマン
- おもちまん
- クリームパンマン
- クリキントンアンパンマン
- 黒砂糖アンパンマン
- コーヒーパンマン
- 笹団子アンパンマン
- シュガーアンパンマン
- 素麺パンマン
- 大福まん
- 春巻きアンパンマン
- ホットアンパンマン
- ホットケーキアンパンマン
- ホワイトクリームパイマン
- マロンアンパンマン
- 水あめアンパンマン
- 蒸しアンパンマン
- メレンゲアンパンマン
- モナカアンパンマン
- カッパアンパンマン
- クレヨンアンパンマン
- 電気アンパンマン
- ビー玉アンパンマン
- ばいきんまん
- アンパンウーマン
- ダンボールパンマン
アンパンマンはいただきますを言わない？
アンパンマンではカバ男くんを筆頭に食いしん坊キャラが数多く登場しますよね。
ジャムおじさんのパン工場を訪ねてくる様々なキャラクターが自分の個性を生かした食べ物を振舞うのも、
アンパンマンではおなじみのシーンじゃないかと思いますが、アンパンマンが何か食べるシーンは１度も出てこないし、
「いただきます」っていうセリフも、アンパンマンは一度も発したことがないそうです。
アンパンマンの作者のやなせたかしさんは対談本で
「アンパンマンは絶対にものを食べません」と言い切っています。
アンパンマンはなぜ頂きますを言わないのか？食事をしないのかというと、
「ひもじい人を助ける」という絶対的な正義の象徴としていることが理由のようです。
アンパンマンにはやなせたかしさんの戦争体験、餓死の恐怖を感じるほど食べ物がなかった経験が色濃く反映されていることは有名な話じゃないかと思いますが、
正義と悪は国や時代や為政者によって簡単に逆転するけれど、「ひもじい人を助ける」という正義は逆転しない、
アンパンマンを「決して逆転しない正義の味方」として描いていたそうです。
新しい顔に入れ替わる前のアンパンマンの古い顔は？
アンパンマンは顔が欠けたり、汚れたり濡れたりしてしまうと元気を失ってしまいますが、
新しい顔に入れ替われると１００％復活しますが、
アンパンマンの汚れた顔は交換したときどこに行ってしまうんでしょうか？
その答えはアンパンマンの公式サイトに掲載されていて
「新しい顔に変わった時に前の顔は消えてなくなってしまう」
が正解です。
アンパンマンではいろいろと論理を超えてファンタジーの要素があることを公式が認めていて、
ジャムおじさんもバタコさんも二人とも人間の姿をしていますが妖精で、
パン職人（ジャムおじさん）と助手（バタコさん）という関係にあります。
