東京湾のアクアラインが通行止めになるのは風速何mから?
東京湾アクアラインの通行止めのほとんどが「海上の強風(自然現象)」によるもののようですが、風速何mからか基準はあるのでしょうか?
アクアライン通行止めは風速何m?基準・目安は?
東京湾のアクアラインが通行止めになるのは風速何mからかというと、
風速15mで最高速度規制
風速20mで通行規制
だそうですが橋の上で風速25m/sを越えると通行止めになるようです。
ただ風向き次第ではもっと早めに規制する場合もありえるとのこと。
ちなみに、風が通行止め基準以下の風速になれば、40キロの速度規制から再開します。
横風を受けながら走行している場合は問題はないでしょうが、急に横風に遭遇する場合、トンネルの出口、切り土区間から盛土区間に変わる場合、遮音壁が無くなる場合などは、あらかじめ横に流されるかもしれないと心の準備をしておきましょう。
ミニバンで計算してみましょう。
●計算例1
高さ=1.8m
長さ=4.8m
断面積=8.64m2 (簡単のため、長方形断面)
Cd(空気抵抗係数)=2.0 (車体幅が多少変化しても同じ)
風速=10m/s (やや強い風;湖に少し波が立つ)
空気抵抗=106kgf (工学単位系のkg)
横方向移動速度=20km/h時の空気抵抗馬力=7.9馬力
●計算例2
風速がもっと高い場合
風速=15m/s (大きな木の枝がうなる。傘をさすのが困難)
空気抵抗=239kg
空気抵抗馬力(横方向移動速度 20km/h時)=17.7馬力
なおもし横方向移動速度を20km/hから10km/hに半減すると、空気抵抗馬力は半減します。例えば風速15m/s時では、空気抵抗馬力は8.8馬力になります。これなら、ある程度、制御可能な範囲になります。しかし100km/hで17.7馬力もあると、かなり大きなコーナリング・フォースがタイヤにかかり、制御不能になります。
●まとめ
風速=10m/s 横風抵抗=106kgf
風速=15m/s 横風抵抗=239kgf
という大変 大きな力が働くことがご理解いただけると思います。
まとめ:アクアライン通行止めは風速何m?基準・目安は?
高速道路の横風規制については、風速が10mを超えると横風注意の情報提供や速度規制になり、定常的に風速15m程度になると通行止めになることがあるようです。
ただし、風速だけでなく風向や刻々と変化する天候などを総合的に勘案して決定しているため、風速20m/秒以下の場合でも通行止めを行うことがあるようです。
また、吹き流しが水平に近くなっている場合は、強風が吹いている可能性があるため、慎重に運転するように注意しましょう
ちなみに、風速計は吹きさらしで風の強い橋梁部に設置されているため10kmくらいの感覚があるので、強風時には数値的なものではなく警察や交通管理のパトカーで走ってみて対策を決めます。風の影響が強くなるに従い、情報板の「横風注意」の表示⇒速度規制、この場合は「横風注意」ではなく表示内容が○○キロ規制になる⇒通行止めと変化します。
解除の場合もパトカーが走って影響なしを確認後の解除となります。したがって風が弱くなっても解除には時間がかかります。
アクアラインの橋梁部は海風の吹きさらしのため、風速20mで通行止めになります。
参考:強風で通行止めは風速何m?基準・目安は?
強風で高速道路が通行止めになるかどうかは高速道路会社の防災要領により基準が定められています。
例えば、「10分間の平均風速が20m/s以上となった場合」等のように決められています。
通行止め気象条件は各地で異なるがざっと調べた範囲では、海岸部20m/s、その他では25m/s以上では通行止めのようです。
東京湾アクアライン
最大風速15m/s以上の強風時:最高速度規制
最大風速20m/s以上の強風時:通行止め
東名高速道路
最大風速25m/s以上:通行止め
阪神高速道湾岸線
最大風速15m/s以上:流入制限・速度制限
最大風速20m/s以上:通行禁止
阪神高速道路湾岸線以外
最大風速20m/s以上:流入制限
最大風速25m/s以上:通行禁止
九州縦貫自動車道・東九州自動車道・南九州自動車道
最大風速20m/s(10分間平均)を超えた場合
北海道
瞬間最大風速10m/s未満:横風走行注意
瞬間最大風速15m/s未満:最高速度80km/h規制
瞬間最大風速20m/s未満:最高速度50km/h規制・二輪通行止め
瞬間最大風速20m/s以上:通行止め
風速以外にも、地震(震度)、降雨(連続降雨又は、連続降雨と時間降雨の組み合わせ)、霧(視程距離)などについては、通行止め基準があります。