au(KDDI)の大規模な通信障害によってauショップには行列ができ、クロネコヤマトの配送に支障が出るなどの被害が発生。
auや、KDDIの回線を利用する幅広いサービスで音声通話やデータ通信がつながりにくい状態が続いたことに対して損害賠償はあるんでしょうか?
損害賠償があるなら金額はいくら?
au(KDDI)通信障害で損害賠償の金額はいくら?
KDDI障害、見通し甘く復旧遅れ 原因究明や補償の行方は不透明
KDDIの通信障害は復旧作業完了まで2日間かかり、完了時間も当初予定よりずれ込むなど、見通しの甘さが露呈した。同社は、過去最大規模となった通信障害の原因究明を本格化させるが、詳細を明らかにするには長時間を要するとみられる。高橋誠社長は3日の会見で補償も検討する方針を明らかにしたが、補償は十分には行われない可能性もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4686da89a530ad0a8c6606599ca38c63a0f4ea17
KDDIの個人向けサービス(au(5G)通信サービス)の契約約款(第53版、令和4年7月1日)の57条2項3号は次のようになっています。
通信サービスを利用できない状態になったことをKDDIが認知してから24時間以上その状態が継続したときは、24時間ごとに日割りで基本利用料等を減免する
つまり損害賠償を支払うとの規定と解釈できそうです
基本使用料の日割り額や、直前6カ月間の1日当たりの平均通話料・データ通信料などを基に24時間単位で損害額を算出し、契約者に支払われる可能性はあるでしょう。
ただ今回の通信障害では、音声通話やデータ通信があくまでも「利用しづらい状況」が続いており、通信サービスをまったく利用できない状態ではないとしています。
そのため損害賠償の対象に当たるかどうかは不透明でKDDIの高橋誠社長も
「一律に補償させていただくということはまだ回答を持ち合わせておりません。障害の内容をもう少し見た上で検討していくと、ご回答させていただいている」
としています。
ちなみに、通信障害「24時間超で賠償」と規約 ドコモのケースでは実施されず
au(KDDI)と同じような規約は他のドコモにもありNTTドコモでは2021年10月に全体で30時間近くに及ぶ障害がおきたのの、「全く利用できない状態」は2時間あまりに限られたとして、約款に基づく個人への補償などは実施していません。
ソフトバンクでも18年12月に音声通話やデータ通信が利用できない大規模通信障害が発生し3000万人以上に影響がありましたが、同じく損害賠償などはありません。