「爆報theフライデー」ではトンネルで中学生が集団怪奇パニックを引き起こしたという事件が紹介されます。
実話をベースにしているということなので調べてみると、2007年に起きた三国ヶ丘中学校の社会科見学のバス車内の出来事のようです。
トンネルの中学生集団怪奇パニック事件とは?
「爆報theフライデー」ではトンネルを通過したことがきっかけで集団パニックが起きたとされていますすが、
2007年に京都府宇治市で発生した社会科見学中の三国丘中学校2年生を襲った集団過呼吸だとするとトンネルはあまり関係がなさそうです。
■三国丘中学校の社会科見学中に集団パニックによる過呼吸で生徒11人が救急搬送
26日午後0時20分ごろ、京都府宇治市槙島町のヤクルト本社京都工場から
「見学の中学生が気分が悪いと訴えている」と119番があった。
宇治市消防本部などから救急車が出動し、過呼吸の症状を訴えていた堺市立三国丘中学校2年生の男女生徒11人を2病院に搬送した。
いずれも軽症。工場到着前、バスの中で一部生徒が「幽霊が見える」などと言って騒ぎになったといい、周りの生徒も不安感などで連鎖反応的に過呼吸になった可能性がある。
府警宇治署の調べなどによると、同校では、2年生214人が体験学習や職場見学のため、24日から2泊3日の日程で福井県や宇治市などを訪れていた。
毎日新聞 2007年5月26日
三国丘中学校の2年生が体験学習や職場見学のため24日から2泊3日の日程で福井県や宇治市などを訪れていた最中、
学年214人のうち教師と生徒計77人がバス2台に分乗して京都府宇治市槙島町のヤクルト京都工場に向かっていたときに事件が発生。
後に「バスに乗っていた」という生徒の証言でバスの中で怪談話はしていなかったそうです。
ある生徒が「席の上に気持ちの悪いものが見える」と言い出すとそれが1か所ではなく他に何人もの生徒も見えるように。
綺麗に拭いてきれいにしても見えると怪談話で泣くぐらいの子じゃない気の強い男子までも泣きながら過呼吸になってしまったそうです。
ちなみに、似たような事件が7年後の2013年6月19日にも発生しています。
『19日午前11時45分ごろ、兵庫県上郡町大持の県立上郡高校で、1年の女子生徒が休み時間中に「気持ち悪い」と体調不良を訴え、過呼吸を起こした。
その様子を見た別の生徒らが正午過ぎにかけ、次々と過呼吸などの症状を訴え、1年生17人と3年生1人の女子生徒計18人が隣接する赤穂市内2カ所の病院に搬送された。
いずれも意識があり、命に別条はないという。
兵庫県警相生署によると、最初に体調不良を訴えた女子生徒は、生徒の間で「霊感が強い」と言われていたという。
その生徒は泣きわめくなどパニック状態になっていたといい、同署は他の生徒も同様にパニックを起こしたとみている。産経新聞 2013年6月19日 』
宇治トンネルの場所はどこ?
「爆報theフライデー」で紹介されていた中学生が集団怪奇パニックを引き起こしたというトンネルは、フィクションである可能性が高そうです。
京都府宇治市には笠取ICと宇治東ICの間にある京滋バイパスの自動車専用トンネル「宇治トンネル」がありますが、
場所は京都の北東部にあり、京都と滋賀を結ぶ位置であるほか、宇治トンネルでこれまでに心霊現象や奇怪な事件が発生した形跡はなさそうです。
厨子奥トンネルは心霊スポットとして有名
場所:〒607-8429 京都府京都市山科区御陵荒巻町50
厨子奥トンネルは、心霊現象の目撃や体験談はあまり聞かれないものの心霊スポットとして有名のようです。
トンネルの南北の入口は墓地となってて、以前はまるで慰霊をしているかのような観音様が描かれていたそうです。
トンネルを挟む墓地には無縁仏の墓であろう石が積み上げられ、夜は不気味そのもの。
処刑された罪人の遺体を掘って埋めたことに由来する「堀原」が転化したと考えられるホッパラ町や、
厨子奥トンネルのある場所は明智光秀をはじめ15000人もの首が飛んだ粟田口処刑場、
牛若丸時代の源義経が平家の侍を惨殺した後の刀を洗ったという血洗町なども近くにあります。