バラモン凧は絵柄の中にクルス(十字架)が描かれているデザインが特徴の凧。
五島列島の福江島に古くから作り伝えられているというバラモン凧ですが由来・歴史は?
バラモン凧の由来・歴史は?
「バラモン凧」は長崎県五島列島福江島の伝統的工芸品。
『バラモン』には『元気』『活発』の意味があり、方言・五島弁の「ばらか」に由来
バラモン凧とハタ系の凧は、インドや東南アジアから長崎に伝わったものと考えられます。
男の子の初節句(旧3月3日)に用いられるほか、縁起物としてお店のオープンの時などにも贈られるそうです。
「バラモン凧」を天高く揚げることで凧の上部に付けられた「うなり」で独特の「ブーン」という唸声をだし、子供の厄を払い無事成長と立身出世、家内安全を祈願してきた歴史があります。
絵柄は鬼が真正面から兜をくわえこんだ姿で、敵に後姿を見せぬ勇者の姿を表現しているほかクルス(十字架)の形もみられますがこれは隠れキリシタンの島(幡船の基地)が由来となっているそうです。
鬼の口の外に出ているのは、兜の錣(しころ) で渡辺綱の羅生門の鬼退治の伝説を表現していると言われています。
ちなみにバラモン凧がモチーフとなったのが、五島市イメージキャラクター「バラモンちゃん」です。
バラモン凧が朝ドラ舞い上がれに登場
バラモン凧飾り付け 朝ドラ舞台の五島、気運高める 福江港ターミナル
NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の3日の放映開始を前に、五島市内のバラモン凧(たこ)愛好家らが1日、同市の福江港ターミナル内に、五島伝統のバラモン凧を飾り付けた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5893a7f433de2f16faa21bf073f978888a7c26e
五島列島はドラマの舞台の一つ。主人公は五島の空を舞うバラモン凧をきっかけにパイロットを目指す。
市や地元の関係団体でつくる「舞いあがれ!五島推進協議会」が、観光客のおもてなしや地元の機運を高めようと企画。
NHK朝ドラ「舞いあがれ!」は90年代から現在が舞台。
「物づくりの町」として知られる大阪府東大阪市で暮らしていた主人公の岩倉舞(福原遥)は原因不明の病気療養も兼ねて、母親の出身地である自然豊かな長崎・五島列島に移り住みます。
東大阪で町工場を営む両親のもとに生まれた倉舞は、祖母・祥子が住む五島列島で「ばらもん凧」に魅入られ、パイロットになることを夢見るようになります。