映画「氷の微笑」は結局、誰が犯人だったんですか?
ラストでベッドの下にアイスピックが置いてありましたが、やはり犯人はキャサリン(シャロンストーン)だったのでしょうか?
氷の微笑で犯人は誰?キャサリン・ベスのどっち?
結論から言うと、映画「氷の微笑」の犯人はキャサリン(シャロンストーン)です。
最後にキャサリンがアイスピックを持っていましたし、監督とシャロン・ストーンもインタビューでキャサリンが犯人だと名言しています。
監督曰く「犯人は完全にキャサリンで、犯人は誰か曖昧にする意図は全く無い」とのことです。
映画「氷の微笑」でなぜ、犯人は誰なのかと混乱する人が多かったのかというと、当時の宣伝が真犯人とかどんでん返しとか言って煽ってしまったため混乱する人が続出したとも言われています。
ただストーリ上、最後まで見ても、
キャサリン
ベス・ガーナー
ロキシー
の3人がそれぞれ様々な過去を持っていたり殺人をしてしまう動機も持ち合わせていて、はっきりとキャサリンが犯人だとする描写もありませんでした。
特に、ニック・カラン(マイケルダグラス)の元恋人であるベス・ガーナーかあるいはミステリー作家のキャサリン・トラメルのどっちが犯人なのか?と混乱する人も多いようです。
ロック歌手を殺したのは体型からいってキャサリン(シャロン・ストーン)だと思います。
この映画が公開された時に映画評論家の浜村淳がヒントとして「はじめにロック歌手が女性にアイスピックで殺害されるシーンがあります。ここで女性の体型(特に胸の形)を憶えてください。」と言ってました。
そしてラストに、キャサリンがニック(マイケル・ダグラス)そっくりの主人公の小説を書き上げます。
この小説の中に次に起こったニックの相棒ガスの殺害シーンが含まれています。
執筆段階であった小説なので、他人の目に触れていないとすれば、キャサリンが一連の事件の犯人と考えるのが妥当でしょう。
未発表の原稿の内容を知っていて、彼女の部屋に忍び込んで犯行の証拠を残せた人物 それはキャサリン(シャロンストーン)だけです。
ニックとキャサリンの最後のベッドシーンで、
①子供をつくる ②ただ彼女と楽しむ
という2択の質問にたいして②と答えたので、キャサリンは手にしたアイスピックを隠したままにします。この場面が映画「氷の微笑」の中ではキャサリンが殺人犯だったと分かる決定的な瞬間となっています。
ただ、キャサリンの恋人ロキシーやニックの恋人ベス(ジーン・トリプルホーン)が共犯であったのか、ニックがベスを殺したようにキャサリンに操られていたのかは謎のままです。
ガスを殺したのはヘイゼル・ドプキンス。最初のベッドシーンのロック・スターはロキシーが殺害して、ニールセンの頭を銃でブチぬいたのはべス。
ロキシーはキャサリンを愛していたため、嫉妬にかられてロック・スターを殺害し、べスはニールセンから夫殺しの過去を知られて金をゆすられていた&ジャックへの仕打ちを許せず殺害。
ヘイゼルは個人的にガスを殺さねばならない理由などなかったが、家族にしたような理由のない殺人を再びやりたくなるようにキャサリンにしくまれた(彼女にもレズの気があるため)。
このように、この映画に出てくる主要な登場人物は、みんな過去に殺人を犯していて、キャサリンのお膳立てによりもう一度殺人をするハメとなった。
肝心のキャサリンの動機は、殺人事件を題材にした小説を書くためには欠かせない、犯罪心理学のナマの声を彼らから聞きたかったためでしょう。(彼女はあくまで「お膳立て」をしたのであって、殺人は今回の事件には関与していない)