ワシントンＤＣエリア無差別連続射殺事件（D.C. sniper attacks）がアンビリバボーで紹介されました。
10か月間で17人が命を落とし、10人が負傷していますが、ワシントンDC無差別連続射殺事件の犯人は？
ワシントンDC無差別連続射殺事件とは？アンビリバボー
ワシントンDC無差別連続射殺事件は、2022年10月２日に始まった事件で、最初の犠牲者はワシントンＤＣエリアのスーパーマーケットの駐車場で射殺されました。
その後、10月３日にはたった１日で５人もの人々が射殺されました。被害者たちには何の共通点もなく、どうして彼らが狙われたのか分からない状況でした。
事件は、友達と一緒にお茶を楽しんだり、夕食の買い出しをすることがよくあった私たちにも影響を及ぼしました。友人たちと事件のニュースを話しながら、まだ自分たちには関係のないこととして受け止めていました。
しかしその後、ほぼ隔日間隔で新たな射殺事件が発生し、恐怖感が広がりました。被害者のほとんどが一発の銃弾で即死状態だったことから、さらに恐ろしさが増していました。中学生の少年とごく一部の人々以外は、ほとんどが犠牲になってしまいました。
ワシントンＤＣエリア全体が恐怖と緊張に包まれ、人々は普段の生活にも影響を受けました。ガソリンスタンドでは注意が促され、車内にいないように気をつけなければなりませんでした。公園や芝生から人々が消え、レストランやカフェテラスも撤去されるなど、街全体が自衛のための対策をとっていました。
事件エリアはメリーランドからヴァージニアまで広がり、運転中の車からの狙撃が多かったため、警戒心が高まりました。バス停や地下鉄駅で待つ人々も、常に動き回るようになり、普段の生活が大きく変わりました。
ワシントンDC無差別連続射殺事件の犯人は？
2002年から2003年にかけて、ワシントンD.C.、バージニア州、メリーランド州で、10人が銃で撃たれて殺されたワシントンDC無差別連続射殺事件の犯人は、ジョン・アレン・ムハマド（当時41歳）とリー・ボイド・マルボ（当時17歳）でした。
ジョン・アレン・ムハマドとリー・ボイド・マルボは濃紺の４ドアセダンを使用し、トランクに上半身を入れて被害者を狙い撃っていました。犯人の目撃情報はあったものの、州間の連携がなされなかったために逮捕が遅れたこともありました。
ムハマドは元海兵隊員で、銃の腕前はトップクラスだったとされています。彼は妻子に会うために事件を起こしたとされますが、動機には説得力がなく、事件の背後にはよくわからない部分がありました。
最終的に犯人は逮捕され、人々は安心して街に戻ることができました。しかし、事件の影響は深く、一部の運転手には黒いリボンを付けたり、犠牲者の名前を記載したバスが運行されたりするなど、事件を忘れることはできませんでした。
ワシントンDC無差別連続射殺事件の犯人のその後・現在は？
ジョン・アレン・ムハマドとリー・ボイド・マルボのうち、ジョン・アレン・ムハンマドは2003年に死刑判決を受け、その後の10月にはリー・ボイド・マルボは仮釈放なしで6回の終身刑の判決を受けました。そして、2009年11月、ジョン・アレン・ムハンマドは薬物注射により処刑されました。
2017年、米国の控訴裁判所は、バージニア州でのリー・ボイド・マルボに対する3回の仮釈放なしの終身刑の判決を取り消しました。これは、ミラー対アラバマ事件という最高裁判所の判決に基づいてのもので、この判決は、18歳未満の少年犯罪者に対する強制終身刑がアメリカの憲法修正第8条に違反すると示しました。そのため、リー・ボイド・マルボに対して再審を行うことになりました。
最高裁判所は2019年10月16日に口頭弁論が開かれ、確定的な判決を出すことが認められました。もしリー・ボイド・マルボの訴えが認められれば、裁判官が刑の最低ラインを決定します。最高刑は再び終身刑となる可能性があります。ただし、この判決はリー・ボイド・マルボがメリーランド州で受けた6つの終身刑には適用されないことになりました。
2020年2月25日、バージニア州では18歳未満の犯罪者が終身刑に服役して20年後に釈放を求めることができるようにする法律が可決されました。この法律ができた後に、米国最高裁判所は両者の弁護士の要請によりこの事件の訴訟を却下しました。
