ベンジャミン・リスト教授は2021年のノーベル化学賞受賞者。
北海道大学特任教授も務めるベンジャミン・リスト教授の気になるプロフィールをまとめています。
ベンジャミン・リスト教授wikiプロフィール
名前:ベンジャミン・リスト(Benjamin List)
生年月日:1968年1月11日
年齢:53歳
国籍:ドイツ
出身地:フランクフルト・アム・マイン
職業:化学者
職歴:
マックス・プランク石炭研究所所長
北海道大学特任教授(化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD(アイクレッド))主任研究者)
ベンジャミン・リスト教授はフランクフルトの中流階級の家庭育ち。
1995年にノーベル生理学・医学賞を受賞したクリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト(Christiane Nusslein-Volhard)は母親の妹。
2021年、不斉有機触媒反応に関する研究で、デビッド・マクミランとともにノーベル化学賞を受賞
ベンジャミン・リスト教授の経歴
1993年にベルリン自由大学で化学のディプロマを取得。1997年、フランクフルト・アム・マインにあるヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学で、ヨハン・ムルザーのもと、ビタミンB12セミコリンの合成というテーマで博士号を取得した。
ポスドクとして米国ラホーヤのスクリプス研究所に滞在し、触媒抗体の研究を行った後、1999年から2003年まで、ラホーヤのスクリプス研究所の分子生物学部門で助教授を務めた。2003年にマックスプランク石炭研究所の研究グループリーダーに就任し、2005年7月に所長に就任した。
健康や環境に悪影響を及ぼす可能性のある高価な金属化合物を必要としない有機触媒を用いた触媒反応の創始者の一人として知られています。特に、アミノ酸のプロリンを、アルドール反応などで光学活性体を生成するための効率的な触媒として使える可能性を発見した。また、可溶性有機触媒と繊維を結合させる繊維有機触媒法(遠隔地の地域用水など)や、不斉触媒法(具体的にはAsymmetric Counteranion-Directed Catalysis, ACDC)などの新しい手法を発見した。不斉有機触媒反応は、化合物のキラリティーが重要な生理活性有機化合物、例えば医薬品の製造において特に重要です。
ベンジャミン・リスト教授の実績・受賞歴
ベンジャミン・リスト教授はノーベル賞以外にも数々の賞を受賞歴があります。
2003年にはドイツ化学会からカール・デュイスベルク記念賞を受賞、2004年には化学工業基金から講師奨学金を受けている。
2012年には75,000ユーロが贈られるOtto Bayer Prizeを、2013年にはRuhr Prize for Art and Scienceを受賞しています。
2016年にはゴットフリード・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞を受賞しました。
GDCh Science Forum Chemistry in 2019で基調講演を行いました(Very Strong and Confined Chiral Acids: Universal Catalysts for Asymmetric Synthesis?)。
2005年には学修院大学(東京)、2008年には成均館大学(韓国)で客員教授を務めました。
2004年からは、ケルン大学(有機化学研究所)の名誉教授を務めている。2018年には、ドイツ科学アカデミー・レオポルディナ会員に選出された。
2019 Herbert C. Brown Lecture, Purdue University, Indiana, USA
2018 Member of the German National Academy of Science Leopoldina
2017 Prof. U. R. Ghatak Endowment Lecture, Kolkata, India
2017 Ta-shue Chou Lectureship, Institute of Chemistry, Academia Sinica, Taipei, Taiwan
2016 Gottfried Wilhelm Leibniz-Prize
2015 Carl Shipp Marvel Lectures, University of Illinois at Urbana-Champaign, USA
2014 Thomson Reuters Highly Cited Researcher
2014 Cope Scholar Award, USA
2013 Ruhrpreis, Mulheim, Germany
2013 Mukaiyama Award 2013
2013 Horst-Pracejus-Preis
2012 Otto-Bayer-Preis
2012 Novartis Chemistry Lectureship Award
2011 Boehringer-Ingelheim Lectureship, Harvard University, USA
2011 ERC Advanced Grant
2009 Thomson Reuters Citation Laureate
2009 Organic Reactions Lectureship, USA
2009 Boehringer-Ingelheim Lectureship, Canada
2008 Visiting Professor at Sungkyunkwan University, Korea
2007 AstraZeneca Award in Organic Chemistry
2007 OBC-Lecture Award
2007 Award of the Fonds der Chemischen Industrie
2006 JSPS Fellowship Award of Japan
2005 Novartis Young Investigator Award
2005 AstraZeneca European Lectureship, the Society of Synthetic Chemistry, Japan
2005 Lectureship Award
2004 Lieseberg-Price of the University of Heidelberg
2004 Lecturer’s Award of the Fonds der Chemischen Industrie
2004 Degussa Price for Chiral Chemistry
2003 Carl-Duisberg-Memorial Award of the German Chemical Society
2000 Synthesis-Synlett Journal Award,
1997 Feodor-Lynen Fellowship of the Alexander von Humboldt Foundation
1994 NaFoG-Award from the City of Berlin
ベンジャミン・リスト教授の高校や大学など学歴は?
1993 ベルリン自由大学 卒業
1997 フランクフルト大学 博士号取得(J. Mulzer教授)
ベンジャミン・リスト教授の結婚した嫁や子供は?
ベンジャミン・”リスト教授は結婚していて2人の子供が誕生しています。
2004年12月26日には休暇で訪れていたタイのカオラックで津波に襲われるものの、家族全員が無事で難を逃れています。