映画「ブレードランナー」の結末は?
ブレードランナーの、ロイ・バッティの最後のセリフ「俺はお前らの想像を絶するものをいろいろ見てきた」の意味は?
ブレードランナーの最後のセリフ(ロイ・バッティ)は?
映画「ブレードランナー」の最後のロイ・バッティのセリフについて、3年の命しかないネクサス6型レプリカントのプリスを助けようとして、同じレプリカントのタイレル博士に会ったものの、助かる方法は見つかりませんでした。
その際、タイレル博士から
「人生はロウソク見たいなもので激しく燃えれば早く尽きる。人生を楽しめ!」
と言われことから逆上し、創造主(父)たるタイレル博士を殺すと、デッカードとの戦いの果てに次のようなセリフを口にしていました。
英語:I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I’ve watched c-beams glitter in the dark near the Tannhauser Gate. All those … moments will be lost in time, like tears…in rain. Time to die…
お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきた、オリオン座の肩の近くで炎を上げる戦闘艦・・・
暗黒に沈むタンホイザーゲートのそばで瞬くCビーム…
そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう、雨の中の涙のように・・・
俺もそのとき(死ぬとき)がきた
ちなみに、ラスト近くのシーンで、ロイとデッカードが戦うシーンで、ロイが白い鳩を手に持っていますがメイキング本に拠ると監督とロイ役のルトガー・ハウアーとの考えで、バディの死の瞬間を撮らず鳩が飛ぶ事でそれを表現していたようです。
ハトは日本では「平和の象徴」として知られていますが、旧約聖書「創世記」に記された世界的な天変地異「ノアの大洪水」にハトが登場しています。
神が堕落した人類を滅ぼそうと40日大雨を降らせ、地上を水没させた後、そこから生き残った8人の人々に、この天罰の終焉を告げる役割を果たしたのが「1羽の鳩」でした。
以来、西洋文化での「鳩」は、人々の安息や平和のメタファー、記号、また芸術においては「祈り」として採用されてきました。
引用:https://www.kyobunkwan.co.jp/kyobunkwan-pedia/contents/trivia-3.html
鳩は祭儀的に清い鳥とされ、神への供え物として捧げられました(創世記15:9、レビ1:14など)。
旧約聖書:ノアの箱舟物語で、鳩はオリーブの小枝をくわえてノアの元へ帰還し、水が引いたことを知らせました(創世記8:8-12)。
新約聖書:イエスの洗礼の際に現れた聖霊を象徴します(マタイ3:16、ヨハネ1:32)。
カタコンベ壁画においては神の救済の範示の図像となりました。また、三位一体の聖霊の象徴、平和の象徴でもあります。
ブレードランナーの結末・最後は?
ブレードランナーの、ロイ・バッティの最後のセリフは、
「おまえたち人間には信じられないようなものを私は見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦。タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。」
I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.
監督のリドリースコットは役者の演技にあまり興味が無かったので、ロイ役のルドガー・ハウアーのアドリブだったとも言われ、劇場公開時の字幕では「雨のように涙のように」と誤訳されていたというエピソードもあります。
ちなみに、デッカード(ハリソン・フォード)もバージョンによってはレプリカントだったと解釈することもできます。
82年の劇場公開版、ビデオ発売された完全版、92年公開の最終版とで解釈が変わってくるとされています
前の2作はデッカードはおそらく普通に人間であって不思議ではないし、おそらくそうだったのでしょうが、最終版ではレプリカントであることを示唆する要素(ユニコーンのモノローグ)があります。
まず、労働惑星から逃亡したレプリカントは男女3人づつの6体。会話によると1人はタイレル社に押し入り死亡(性別不明)。以下作品中で男女4人が殺され計5人。では後1人は誰なのか?普通に考えればレイチェルなのだが、彼女は社長の子飼のレプリで出生がはっきりしているので、おそらく違う
(ただ、6人とはシーンをカットしたため発生した脚本ミスが実情であるらしい)
次に、デッカードの相棒ガフが最後に残した折り紙。あれは明らかにユニコーン。なぜガフはデッカードが見る夢を知っていたのか?偶然なのか?
レプリカントの記憶はすべて第3者が挿入した偽の記憶であるわけで、したがってブレードランナーガフはデッカードの情報をすべて知っていたということになる。
すなわち、レプリカントデッカードの記憶情報を操作し、レプリ狩りを行わせ、その後彼も始末する予定であった。
しかし、なぜか最後は、愛に目覚めた2人のレプリカントを黙って逃がしてやった。(あるいはレプリデッカードの寿命は2年であり(レイチェルは不明)、まもなく死ぬこともわかっている)
あと、デッカードは故意に判別試験を受けなかったり、写真を集める趣味があったりと、レプリカントを示唆するシーンが他にもあります。