エアコンの冷えた空気を車内に送り込むのがブロアモーターの役割。
いわゆる扇風機のような電気部品ですが、
ブロアモーターはエンジンオイルとかワイパーのように
交換を想定して車に設置されているわけではありません。
ブロアモーターの交換修理が必要になると、
ブロアモーター自体の部品価格はそれほど高くはないものの、
作業時間は少し長くなりがちなので、
修理代は3万円~5万円程度を想定しておくのが良いでしょう。
diyでブロアモーターの交換修理はできなくもないですが、
電気配線を不用意にいじった結果、ヒューズが切れたり、
新品のブロアモーターをダメにしてしまうこともあり得るので、
やはり自動車修理工場やディーラーにお願いをするのが安心だし確実でしょう。
ちなみに、エアコンから風が出ない原因として、
ブロアモーターの故障を疑っているかもしれませんが、
他にも下記のような原因も考えられます。
電気配線不良
バッテリーの電圧低下(オルタネーター故障)
いずれにしても、ブロアモーター故障の修理代は5万前後で済むことが多く、予算10万円を見ておけばお釣りがくると可能性が高いです。
車の中でも壊れにくいとされるブロアーモーターに問題が発生したわけですから、この先もいろんな部分にガタが来て修理代がかさんでしまう可能性は通常よりも高くなっているのは間違いありません。
それならば、新車に乗り換えちゃった方が、余計な修理代がかからないわけだし、経済的ですよね。
一括見積もりサイトを使えば、
自分が住んでいる地域の業者に対して
一気に見積もり依頼を出せます。
・メーカー
・車種
・年式(多少ずれていてもOK)
・走行距離(多少ずれていてもOK)
の4項目と連絡先を入力すれば良いので、
作業はスマホからでも一分もあれば完了。
逆に言うと、サイトを使わず自力で業者を探していたら、苦労した挙句に10万円以上も損をする可能性もゼロではありません。
そう考えると、一分の手間を惜しまず、すぐに見積もりを取り寄せておいて損はないんじゃないでしょうか。
ちなみに、今すぐ売却する意思はなかったとしても、早めに査定は依頼した方が良いですよ。
車の価値は時間とともにどんどん落ちて行きますが、それ以上に深刻なのがモデルチェンジです。
こういった情報が公開されるや否や、激しい値崩れを起こしてしたことが過去にあるようです。
査定結果にはたいてい、一ヶ月くらいの保証期間がついています。
明日とか明後日に値崩れが始まっても、高い金額のまま買い取ってもらうことができますよ。
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ブロアモーターのdiy修理・交換費用
エアコンを使うとブロアモーターから異音が聞こえるようになったとか、
エアコンの風を強くしても風が弱いままといった場合には、
ブロアモーターが故障している可能性が考えられます。
ブロアモーターはエアコンの冷えた空気を車内へと送りだす
扇風機のような役割を果たしている電気部品で、
いきなり完全に故障するんじゃなくて徐々に症状が進行することが多いです。
異音がするとか風が強くならないといった症状が見られたら、
ブロアモーターが完全に故障する前に交換修理したほうが良いものの、
diyで修理するのは簡単ではありません。
ブロアモーターを露出するために内装を取り外さなければいけないし、
MRワゴンだと運転席の左足元付近にブロアモーターが設置されていて、
作業しやすいとは言えません。
ブロアモーター以外にもたくさんの部品が詰まっていますから、
正確に交換修理するにはそれなりの知識や経験が求められます。
ヒューズを交換する感覚でブロアモーターの交換修理はできないので、
少しでも不安を感じるのであればやはりディーラーや自動車修理工場で
修理してもらうのが安心です。
ブロアモーターの気になる交換修理費用はいくらくらいなのかというと、
車種を問わずブロアモーターの部品代は5000円あればお釣りがくると思います。
ただ作業時間は少し長くかかる可能性があるため、
ブロアモーターの交換修理費用の総額は工賃も含めて3万円~5万円程度。
軽自動車の場合だと安く、外車や高級車の場合だと高くなります。
車のブロアモーター(エアコン)の仕組み
家庭にあるエアコンもカーエアコンもどちらも
基本的な仕組みには変わりはありません。
コンプレッサーで空気を冷却し、
送風機で室内に循環させています。
車のカーエアコンの場合だと、
コンプレッサーではなくてエバポレーターという冷却装置が使われていますが、
ただ名前が違うだけで機能はほぼ一緒です。
エバポレーターの内部にはエアコンガスが充填されていて、
エアコンガスを圧縮・膨張させることで空気を冷やしています。
ブロアモーターは送風機に当たる電気部品で、
良くある扇風機と同じくモーターによってファンを回して、
風を送る構造をしています。
オートバックスなどのブロアモーター・エアコン交換費用
オートバックスやイエローハットといったカー用品店や、
エネオスなどのガソリンスタンドでも自動車整備に必要な設備があれば、
ブロアモーターやエアコン交換修理をしてもらうことができます。
交換費用はいくらくらいなのかというと、
工賃も含めてやはり3万円~5万円程度といったところです。
オートバックスなどの場合、店舗によって整備士の技術力にばらつきがあり、
その影響が工賃にも現れて高い店舗もあれば安い店舗もあります。
時間があれば、いくつかのオートバックスの店舗を回ってみて、
安く修理してもらえるところを見つけるのも良いかもしれません。
ブロアモーター故障以外のエアコンから風が出ない原因
エアコンから風が出ない原因としては、
ブロアモーターの故障が真っ先に考えられるものの、
- 電気配線不良
- ファンベルトの劣化・緩み
- バッテリーの電圧低下(オルタネーター故障)
といった故障が起きているかもしれません。
電気配線不良
ブロアモーターは電気で動く部品ですから、
当然、電気が正常に伝わらなければ動作しません。
もし電気配線が途中で断線していたり、
ブロアモーターにつながるヒューズが切れていた場場合には、
ブロアモーターは動かなくなってしまいます。
ヒューズとは、いわゆるブレーカーの役割を担っている部品で、
車の電装品に過剰な電流が流れて故障するのを防いでいる部品です。
一定以上の電流が流れるとヒューズが切れて、
電装品に電気が流れないようにしています。
バッテリーの電圧低下(オルタネーター故障)
可能性としてはあまり高くはないものの、
バッテリーの電圧低下もしくはオルタネーター故障も考えられます。
オルタネーターは発電機で、エンジンをかけている間は基本的に、
オルタネーターが車内に電力を供給し、
エンジンを停止させている間はバッテリー電源となっています。
もしバッテリーに十分な電力が蓄えられていなかったり、
オルタネーターの発電力が低下していると、
ブロアモーターが必要とする電力を供給できなくなり、
エアコンの風が弱くなります。
バッテリーの電圧低下もしくはオルタネーター故障が起きていた場合、
ブロアモーター以外にもあらゆる電気部品にも影響が出ているはずです
エアコンの風が臭い原因は?
エアコンから風は出てくるものの臭いが気になるとしたら、
エアコン内部にカビが生えている可能性が高いです。
エアコンを稼働させるとどうしても水滴(結露)ができてしまいますが、
車の場合には車体の下の方へと水滴を流すようにできています。
ただもちろん水滴を100%流しきれるわけではなくて、
エアコン内部にも水滴がたまり、その状態が長引けば長引くほど、
カビが生える原因となりえます。
エアコンの臭いを抜本的に改善するためには、
エアコン周りの部品を取り外して洗浄する必要があるので、
さしあがって高圧のエアスプレーをエアコン挿入口から吹きかけてみて、
カビを落としてみると良いです。
参考:エアコンの風が冷えない原因
参考までにエアコンの風が冷えない場合に
考えられる原因についても触れておきます。
- コンプレッサーの故障
- エバポレーターの故障
- エアコンガス不足・漏れ
コンプレッサーの故障
エアコンガスを圧縮させるのがコンプレッサーの役割で、
圧縮したエアコンガスが膨張する際、
周囲の空気の熱を奪うことで空気を冷却しています。
もしコンプレッサーに何らかの異常が発生して、
エアコンガスを圧縮させることができなくなっていたり、
エアコンガスをスムーズに循環させることができなくなると、
エアコンの風は冷えなくなります。
エバポレーターの故障
圧縮したエアコンガスを膨張させて一気に冷却させるのがエバポレーターの役割で、
エバポレーターが正常に動作していなければ、やはり空気を冷やすことができません。
ちなみに、エバポレーター周りにもっとも水滴が付着しやすいので、
エアコンの空気が臭い場合にはエバポレーターにカビが生えていることが多いです。
エアコンガス不足・漏れ
何らかの原因でエアコンガスの量が減ってしまうと、
エアコンの冷却能力も下がってしまいます。
エアコンガスは基本的に量が減ったり増えたりすることはないので、
どこからかエアコンガスが漏れていると考えられます。
エアコンガスの漏れた部分を探すのは意外と厄介で、
例えて言うならば自転車のタイヤのパンク箇所を見つけるような作業をすることになります。
エアコンガスと冷却水(クーラント)の違い
エアコンガスとは役割が全く異なっているものの、
冷却水(クーラント)と勘違いしている人をたまに見かけます。
名前からして、エアコンの空気を冷やしているのも冷却水じゃないかと思いがちですが、
冷却水が冷やしているのはエンジンの方です。
エンジンはそのまま放っておくとエンジンが焼け付くほど高温になってしまうので、
エンジンの温度を一定以下に保つために冷却水が使われています。