忘年会や新年会などの飲み会で行われるの挨拶には、
正式には
- 開宴の挨拶
- 来賓の挨拶
- はじめの挨拶
- 乾杯の音頭
- 中締めの挨拶
- 締めの挨拶
- 閉会の挨拶
これだけの種類と順番があります。
そして、それぞれの挨拶をする人も決まっていて、
- 開宴の挨拶 → 幹事or司会者
- 来賓の挨拶 → 来賓
- はじめの挨拶 → 1番偉い参加者
- 乾杯の音頭 → 3番偉い参加者
- 締めの挨拶 → 2番目に偉い人
- 閉会の挨拶 → 幹事or司会者
となります。
役職の順番や年功序列を異常なまでに気にする面倒な人がいた場合、
挨拶をお願いする人を間違えてしまうと、
後から小言を言われることもあるので幹事は注意をしなければいけませんね。
忘年会や新年会などの飲み会の開催が決まったら、事前に
幹事はお店の予約や出欠確認、会費の徴収などの業務のほか、
誰に挨拶をするのかも決めて、あらかじめ依頼をしておかなければいけません。
同じ役職の人が2人以上た場合や、
役職だけでは挨拶の順番などを決めきれない場合には、
上司や先輩に相談をして決めるようにしましょう。
忘年会の締めの挨拶・誰がやるかまとめ
会社の公式な忘年会や新年会といった行事になればなるほど、
ただ「乾杯!」と挨拶するだけではダメで、
適宜、役職の高い人が挨拶をしなければいけません。
飲み会の幹事を任されることになった場合、
お店の予約や席決め、余興やゲームのイベントなどなど、
決めなければいけないことが山ほどありますが、
誰に挨拶してもらうかを決めて、事前に依頼もしなければいけません。
一般的な挨拶の役職の順番
公式な飲み会やお祝い事などで行われる挨拶と、
各挨拶を誰に頼むのが良いのかというと、
一般的には、下記のようになります。
- 開宴の挨拶 → 幹事or司会者
- 来賓の挨拶 → 来賓
- はじめの挨拶 → 1番偉い参加者
- 乾杯の音頭 → 3番偉い参加者
- 締めの挨拶 → 2番目に偉い人
- 閉会の挨拶 → 幹事or司会者
会社の場合だと偉い順番とはそのまま
役職の順番で考えると良いです。
会社内の基本的な役職の序列は、
- 社長
- 専務
- 常務
- 本部長
- 部長
- 課長
- 係長
- 主任
といった感じになっているはずですが、
大きな会社になればなるほど、
様々な役職が存在しています。
役職の序列がいまいちわかりにくい場合には、
先輩や上司に確認をするのが良いです。
また、忘年会や新年会が毎年恒例となっている会社の場合、
挨拶する人も固定されていることもあるので、やはり、
誰に挨拶を任せたらよいのかを自分で決めるまでに、
先輩や上司に一度、確認を取っておくのが良いですね。
同じ役職の人が二人以上いる場合の挨拶依頼は誰?
たとえば本部長以外は全員欠席で
同じ部署の部長以下のメンバーで
忘年会・新年会をすることも多いと思います
一番偉い人は当然、部長となりますが、
同じ部内には2番目に偉い人に該当する課長が
複数人いる組織も多いですよね。
同じ役職の人が二人以上いる場合には、
どちらに挨拶を頼めば良いのか?
どうやって優先順位をつけると良いのかというと、
年功序列で考えると良いです。
単純に、年の高い人の方に挨拶をお願いしておくと、
角が立たないでしょう。
もしくは、年齢は高いけれど中途採用で
入社歴がまだそれほど長くはない人が場合には、
判断が非常に難しいので、上司や先輩の判断を仰ぐのが良いでしょう。
挨拶は手短に済ませてもらうように依頼しておく
忘年会や新年会などでお店を予約して公式の飲み会をする場合、
幹事はとにかく時間との勝負になります。
決められた時間に参加者全員を撤収をさせなければいけないし、
かといって、歓談の時間はできるだけ多く確保したいものですから、
挨拶を誰にお願いするのか?を決めて依頼をする際、
手短に済ませてもらうように付け加えておきましょう。
特に乾杯の挨拶で3分も5分もしゃべられてしまうと、
ビールの泡もなくなって温まってしまいますから、
一言で済ませてもらうように(やんわりと)念押ししておきましょう。
忘年会の開宴の挨拶は幹事or司会者
誰が挨拶するか?:幹事or司会者
忘年会や新年会などの飲み会を正式に開催する前に、
まずはそろそろ飲み会をスタートすることを
幹事or司会者から参加者に向かってアナウンスをします。
お店の予約時間や忘年会参加者の集まり具合を見て、
一番偉い人かもしくはキーパーソンとなる人に、
「そろそろ定刻になったので始めていいでしょうか」
といった了解を得てから開宴の挨拶をします。
少なくとも、
- 来賓の挨拶
- はじめの挨拶
- 乾杯の音頭
を任せた人たちにもそろそろ開宴することを
知らせておくのが良いです。
開宴の挨拶の例文
開宴の挨拶は乾杯までスムーズに挨拶を進めるために、
会場を一つにまとめるだけで良いので、
挨拶は非常に簡単で構いません。
それではこれより、忘年会を始めさせていただきます。
本日司会を務めさせていただく□□と申します。本日はどうぞ宜しくお願いいたします。
本日は2時間の飲み放題となっていますので、お時間の許す限りご歓談いただければと思います。
まず初めに、○○部長よりひと言、ご挨拶をいただきます。○○部長よろしくおねがいします。
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。お待たせいたしました。
これよりを○○を始めたいと思います。
まず初めに、◆◆部長よりひと言、ご挨拶をいただきます。○○部長よろしくおねがいします。
忘年会の場合も1年をねぎらう言葉を一言添えるだけで十分です。
皆さん、一年間お疲れ様でした。
それでは皆様、お時間となりましたので忘年会を始めさせていただきます。本日は年末でお忙しいところ、忘年会にご出席いただきましてありがとうございます。
本日の司会を務めさせていただきます、○○課の△△です。どうぞよろしくお願いいたします
…
来賓の挨拶は来賓がいる場合
誰が挨拶するか?:来賓(取引先の役職者など)
会社の内輪の忘年会・飲み会ではなくて、
取引先の参加者もいる場合には「来賓」として
挨拶をお願いすることもあります。
来賓の挨拶の例文
来賓として飲み会の挨拶をお願いされた場合には、
○○会社の○○と申します。
このような素晴らしいお席にお招きを頂きありがとうございます。
話始めると長くなってしまいますので、簡単な挨拶にさせていただきます。
御社とのお付き合いのおかげで、お陰様で今年も1年乗り切ることが出来ました。
社長を始め社員のみなさまが一丸となって業務に臨む姿勢には、いつも感心をしております。
この場をお借りして弊社を代表いたしまして、お礼申し上げます。
本日はお招きありがとうございました。どうぞ今後もご指導の程よろしくお願い申し上げます。
〇〇会社の〇〇です。
本日は1年の締めくくり(1年の始まり)として、大切なお席にお招きいただき誠にありがとうございます。
今日は日頃なかなかお目にかかれない皆様もご出席との事で、普段伺うことのできないご意見などもお聞きしながら有意義な時間を過ごしたいと思っております。
みなさまのご健勝と○○会社の更なるご発展をお祈りいたしまして、簡単な挨拶とさせていただきます。
本日はお招きいただきありがとうございました。
といったもので良いでしょう。
来賓の挨拶をいただいた後の流れとしては、
○○様、どうもありがとうございました。
○○様、お忙しいなか、ご出席を賜りまして誠にありがとうございました。
続きまして弊社○○よりはじめの挨拶をしていただきます。○○さんお願いします。
といった感じにしましょう。
はじめの挨拶は最も偉い参加者
誰が挨拶するか?:最も偉い参加者
はじめの挨拶は飲み会参加者の中で
最もえらい人(役職の高い人)にお願いをします。
会社全体の公式行事であれば社長が挨拶をすることになるでしょうし、
部署単位での飲み会であれば部長・課長が挨拶をすることになります。
役職の高い人になればなるほど、
言いたいことをたくさん抱えていたりするものです。
普段から話すことが主な仕事になっているような人だと、
5分も10分も平気で話し続けられたりするので、
幹事を任された場合は、あらかじめ、
手短に挨拶をまとめるようにお願いをしておきましょう。
「3分以内でお願いします。」といった感じで、
時間を指定しておくと依頼された方も話をまとめやすいです。
はじめの挨拶の例文
忘年会で「はじめの挨拶」を依頼された場合の例文をいくつか紹介します。
今年一年お疲れ様でした。
状況が厳しい中、皆さんが頑張ってくれたおかげでこうして無事に1年を終えることが出来ました。
来年も力を合わせ、わが社の更なる発展を目指して突き進んでいきましょう。
今夜は、仕事のことは忘れ、飲んで、食べて、大いに盛り上がりましょう。
それでは、〇〇さん、乾杯の音頭をお願いいたします。
今年一年お疲れ様でした。
状況が厳しい中、皆さんが頑張ってくれたおかげでこうして無事に1年を終えることが出来ました。
来年も力を合わせ、わが社の更なる発展を目指して突き進んでいきましょう。
それでは時間となりましたので、これより〇〇の忘年会をはじめさせていただきます。
本日、幹事を務めさせていただきます〇〇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、今年も一年間お世話になりました。
本年は新しい取り組みが増え、いろいろと大変なこともございました。
ですが、皆で支え合いながら乗り越えることができたことに心より感謝いたします。
乾杯の音頭は3番目に偉い参加者
誰が挨拶するか?:3番目に偉い参加者
公式行事であっても、
はじめの挨拶と乾杯の音頭(乾杯の発声)を
一緒にしてしまう飲み会も良く見られます。
その際には誰に挨拶をお願いすれば良いのかというと、
職場で最も偉い人になります。
司会進行役(幹事)としては、
飲み会参加者に対してグラスの用意をしてもらいます。
ビールをグラスに注いでもらったり、
会場がホテルの宴会場であればスタッフがビールなどのドリンクを、
各テーブルに運びに来てくれるはずです。
それでは乾杯の音頭を○○課長にお願いしたいと思います。皆様それぞれにグラスのご用意をお願いします。○○課長よろしくお願いします。
それでは皆さん、ご唱和願います。乾杯!」とやりますから、幹事も一緒に「乾杯!」
それでは、皆さまお待ちかねの乾杯に移りたいと思います。皆さん、グラスの準備はよろしいでしょうか?
乾杯の音頭は、□□様にお願いします。」
といった感じで乾杯の挨拶をお願いした人に
バトンタッチをすると良いです。
乾杯の挨拶の例文
皆さん、一年間ほんとうにお疲れ様でした。
今夜は時間の許す限り、美味しいお酒と料理をたくさん食べて一年の疲れを癒しましょう。
僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます○○です。
今年も1年間お疲れ様でした。
本日は食べて飲んで、大いに楽しみましょう!
それでは、これからの会社の更なる発展と、皆さんのご健勝、ご多幸を祈念して乾杯!
ご指名を受けました、〇〇です。
僭越ながら乾杯の音頭をとらせていただきます。お手元のグラスの準備はよろしいでしょうか?
皆さまご唱和お願いいたします。
今年一年間、本当にお疲れ様でした。一年の疲れを癒し、今夜は思う存分楽しみましょう!
それでは、乾杯!
幹事は余興やゲーム、寸志・ご厚志・ご芳志の紹介など
乾杯のあいさつが終わった後は、
しばらくは歓談の時間となりますが、
寸志(ご厚志・ご芳志)をもらっている場合には、
乾杯の挨拶がすんだら早目に幹事から発表するようにしましょう。
寸志・ご厚志・ご芳志を紹介するタイミングは、
やはりお酒があまり進んでいない状態が良いですし、
複数の人から寸志・ご厚志・ご芳志をもらっていた場合は、
役職の高い人から紹介をするようにしましょう。
また、余興やゲームを用意している場合には、
余裕を持ってスタートできるように、
時間を見計らって準備を進めるようにしましょう。
締めの挨拶は2番目に偉い参加者
誰が挨拶するか?:2番目に偉い参加者
締めの挨拶は基本的に2番目に偉い参加者にお願いをします。
お店を予約していた場合には終了時間の
10~15分前かもしくはラストオーダーで
注文したものがそろった頃に締めの挨拶をしてもらいましょう。
飲み会によっては「締めの挨拶」ではなく
「中締め」となることもありますが
やることは基本的に変わりはありません。
中締め・締めの挨拶が終わったら、
飲み会参加者に対して速やかに退場を促すのが、
幹事の役割になります。
幹事としては締めの挨拶の前に飲み会参加者に対して、
下記のように呼びかけて、一体感を作るようにしましょう。
「宴もたけなわでございますが、お時間になりましたので締めさせて頂きたいと思います。締めの挨拶を△△様にお願いしたいと思います。」
「宴もたけなわではございますが、時間の都合上、この辺でお開きとしたいと思います。本日は忙しい中お集まりいただき、本当にありがとうございました。
締めの挨拶の例文
締めの挨拶を依頼された場合の例文をいくつか紹介します。
「ご指名に預かりました○○と申します。今年一年を振り返り、怪我もなくみなさんと一緒に仕事をさせて頂いたことを本当にうれしく思います。ますますのご発展を祈念いたしまして手締めを行いたいと思います。」
「ご指名に預かりました○○と申します。今日のこの素晴らしい会で、来年の鋭気を養うことができましたので、来年もまた新たな気持ちで仕事に精進させて頂きたいと思いますそれでは最後に1本締めを行いたいと思います。お手を拝借、ご唱和お願いします。」
「ご指名に預かりました○○と申します。では、皆様のますますのご発展を祈念いたしまして手締めを行いたいと思います。どうぞご起立ください。」
「ご指名に預かりました○○と申します。それでは、本日お集まりいただいた皆様のご健康と、ますますのご発展を祈念いたしまして手締めを行いたいと思います。」
[ご指名に預かりました○○と申します。当社がますます繁栄するよう祈念いたしまして、締めの挨拶とさせていただきますそれでは最後に1本締めを行いたいと思います。お手を拝借、ご唱和お願いします。」
一本締めか三本締めか一丁締め(関東一本締め)か?
手締めには大きく分けて
- 三本締め
- 一本締め
- 一丁締め(関東一本締め)
という3つのやり方がありますが、
最も正式な手締めは三本締めです。
一本締めは
「いよーお!」
パパパン、パパパン、パパパン、パン!
で終わるのに対して、
三本締めは一本締めを3回繰り返します。
「いよーっ!」
「パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
「よっ!」
「パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
「もう一丁!」
「パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
一般的に一本締めを三本締めを簡略化したものとされているので、
公式行事では三本締めをすることになります。
ただ、三本締めをするとなると意外と時間がかかってしまうため、
時間が迫っている場合は一本締めで済ませてもらうのが良いでしょう。
一丁締め(関東一本締め)は一本締めをさらに簡略化させたもので、
非公式のプライベートで行われるのが一般的です。
閉会の挨拶は幹事or司会者
誰が挨拶するか?:幹事or司会者
締めの挨拶(中締め)をした時点で、
忘年会・新年会などは正式にお開きとなります
閉会の挨拶をする目的は、
参加者に対して速やかに退場を促すことと、
二次会の会場を用意している場合には、
参加者の確認や移動方法について触れる用意します。
閉会の挨拶の例文
皆様お忙しいところお集まりいただきましてありがとうございました。
本日の会はこれにて終了とさせていただきます。
会場の予約時間が迫っておりますで、恐れ入りますが速やかなご退出をお願いいたします。
最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。
本日はありがとうございました。この辺でお開きにさせていただきたいと思います。
この後、二次会を○○の方に予約してありますのでぜひ、ご参加ください。
お忘れ物などがありませんように。本当にありがとうございました。
忘年会中に・二次会の案内&店の確保
忘年会・新年会などの飲み会に続いて、
二次会も用意している場合には、
できるだけ事前に周知をしておくのが良いです。
事前に忘年会の出欠確認をする時点で
できれば二次会の参加予定も確認できればよいです。
その上で、忘年会当日にも幹事がみんなに聞いて回ったり、
もしくは用紙を回して二次会の参加人数を確定させましょう。
あらかじめ一次会の会場に近いお店をいくつかピックアップしておいて、
人数に合わせてお店を飲み会の最中に予約確認しておくと良いです。
一次会終了後、二次会会場へと移動する際には、
お店の場所を伝えて各自バラバラにさせてしまうと、
必ずと言ってよいほど遅刻して来たり、
行方が分からなくなる人が出てくるので、集合場所を指定します。
閉会の挨拶の際に、
「二次会参加者はビルの出口に○○さんがいるので、
そこに■時▼までに集合するようにしてください。」
とアナウンスをして、まとまって行動するようにするのが良いです。