酢酸と水酸化ナトリウムが完全に中和する時の変化について化学反応式で現すと?
酸と塩基が反応して、お互いの性質を打ち消しあうことを中和といいますが酢酸CH3COOHと水酸化ナトリウムNaOHの化学反応式は?
酢酸と水酸化ナトリウムの中和・反応式は?
酢酸CH3COOHと水酸化ナトリウムNaOHが中和する化学反応式について、次のような反応式となります。
CH3COOH + NaOH → CH3COONa + H2O
この反応では酢酸ナトリウムができるということを覚えておけば、半反応式から予測できます
酢酸CH3COOHは、水素イオンH+ を1個持ちます。
水酸化ナトリウムNaOHは、水酸化物イオンOH-を1個持ちます。
酢酸と水酸化物ナトリウムで中和反応を起こす時、1個の酢酸分子に対し、1個の水酸化物ナトリウム分子で完全に中和ができます。
よって、同じ分子数の酢酸と水酸化ナトリウムの反応では、酢酸水素ナトリウムCH3COONaと水H2Oが1個生成します。
ちなみに、酢酸ナトリウムの水溶液は塩基性を示します。
たとえば、0.1Mの酢酸(pKa=4.76です)50mlと0.02Mの水酸化ナトリウム40mlを混合したpHはどうなるかというと、
酢酸
0.1 × 50-0.02 × 40=4.2mmol
酢酸ナトリウム
0.02 × 40=0.8mmol
pH=4.76+log(0.8/4.2)=4.04
pH=pKa+log(塩の濃度/酸の濃度)は、公式なので、暗記しておきましょう。