クロックタワー初代・2ストーリーのあらすじ解説。
クロックタワー3が実話というのは本当?
クロックタワー初代ストーリー
●ジェニファー・シンプソン
ジェニファー・シンプソンは、グラニット孤児院で暮らす少女です。彼女はバロウズ伯爵に友人たちと一緒に養女として迎えられることになり、メアリー先生に連れられてバロウズ邸を訪れます。
バロウズ邸には様々な罠が仕掛けられていますが、彼女は驚くべき精神力と勇敢さでそれらを乗り越え、最終的には屋敷から唯一生き残ることに成功します。(一部のルートでは友人たちと共に生還することもありますが、公式設定では彼女だけが生き残ったとされています)
●シザーマン
シザーマンの本名はボビー・バロウズです。彼はメアリー・バロウズの息子であり、バロウズ家に代々現れる恐ろしい怪物です。彼は生まれたときから大人の手首を噛みちぎるほどの怪力を持っていますが、知能はあまり高くありません。
彼は巨大な鋏を使って人体を切り刻むことを好み、残忍で醜悪な子供として殺人を楽しんでいます。本来ならバロウズ家の掟に従って儀式で埋葬されるはずでしたが、母親のメアリーがそれを阻止し、彼は生き残ることになってしまいました。
彼の最期はジェニファーを追い詰めて殺そうとしますが、彼女が行った儀式(時計塔の鐘を鳴らすなど)によって苦しみ始め、最終的には時計塔から落下して死亡します。
●ダン・バロウズ
ダン・バロウズは、シザーマンことボビー・バロウズの弟です。彼はグロテスクな赤い皮膚の巨体の赤子です。彼は広い地下空洞で秘密裏に育てられていました。
彼はジェニファーに遭遇し、彼女を玩具だと思って襲いかかりますが、偶然転がり落ちた燃料タンクが直撃し、全身が炎上して死亡したかと思われました。しかし、ジェニファーが去った後、焼け爛れた肉片の中から彼の姿が現れます。
次回作の『クロックタワー2』では、彼は兄と母を殺したジェニファーに復讐するため、彼女を追い詰めます。この時、彼は兄と同じく不死身の体を持ち、変身能力や瞬間移動などの超能力も備えていますが、知能は兄と同様にあまり高くありません。
●メアリー・バロウズ
メアリー・バロウズは事件の黒幕であり、ボビーとダンの母親です。彼女はバロウズ家の掟を破り、バロウズ伯爵を監禁して儀式を完遂しようとしました。ジェニファーの実父である医者も口封じのために密室に監禁し、結果的に殺害しました。
彼女はジェニファーたちをバロウズ邸に連れて行くことで、彼らを息子たちの「おもちゃ」として扱いました。しかし、彼女はジェニファーによって息子たちを目の前で殺される現場を目撃します。彼女は怒りに駆られてジェニファーを殺そうとしますが、彼女の必死の抵抗によって突き飛ばされ、稼働中の時計塔の機械に激突して感電死します。(別のルートではジェニファーに助けられたカラスたちによって屋上から突き落とされて死亡します)
クロックタワー2ストーリー
●ジェニファー・シンプソン
ジェニファー・シンプソンは、ノルウェーで起きた『クロックタワー事件』の唯一の生存者です。彼女は事件後、ヘレン・マクスウェルに引き取られ、精神的な外傷から回復するために精神療法を受ける日々を送っていました。
前作ではジェニファーはか弱い印象とは裏腹に、強い意志を持って行動しました。例えば、シザーマンとの戦闘で彼女はシザーの攻撃を巧妙に避け、相手の弱点を突いた攻撃を行いました。しかし、今作では『事件のショック』の影響か、彼女の勇敢さはあまり発揮されていません。
●ヘレン・マクスウェル
ヘレン・マクスウェルは主人公となる女性で、ジェニファーの代わりになる可能性があります。彼女は30歳で、サミュエル・バートン研究室で犯罪心理学の助教授をしています。彼女はゼミに参加したことがきっかけで才能を認められ、研究室に入ることができました。しかし最近ではバートンのやり方に疑問を抱いています。彼女は意志の強い知的な美しい女性です。
ヘレンはシザーマンに襲われた際、巧妙なタイミングで攻撃を回避し、相手に反撃を加えるなど、武闘派な行動が特徴です。また後半では遠距離からシザーマンを拳銃で狙撃してジェニファーを救い出す場面もあります。これにより、彼女が選んだ職業は正しかったのではという意見もあります。
●ダン・バロウズ
ダン・バロウズは本作『シザーマン』におけるシザーマンの本名です。彼は前作『シザーマン』に登場したボビー・バロウズの弟であり、黒幕であったメアリー・バロウズの息子です。バロウズ家は代々悪魔を生み出す家系であり、ダンも儀式によって葬られる運命でしたが、母メアリーの異常な愛情により儀式は中止され、彼は生き残ることとなりました。
彼は不死身で怪力の他にも、瞬間移動やポルターガイスト現象(サイコキネシスのようなもの)などの特殊能力を持っています。また、彼は『変身能力』を持ち、ジェニファーに近づくために雪肌の金髪碧眼の美少年である『エドワード』として接触します。しかし彼の知能は子供並みであり、子供向けのテレビ番組に夢中になったり、間抜けな罠にかかったり、痛みに耐えかねて一時的に動けなくなったりするなど、怪人らしくない一面もあります。
ダンはジェニファーを狙う理由として、前作でジェニファーに母メアリーと兄ボビーを死なせ、自分自身も殺されかけたことへの復讐が考えられます。彼はその過程で多くの猟奇的な殺人を犯しており、これは彼の趣味によるものと推測されます。彼の最期は、ジェニファーたちがバロウズ家の伝統的な「悪魔を退治する儀式」を発見し、彼は亜空間に吹き飛ばされて消えてしまいます。(ただし、一定の条件を満たしていない場合、主人公も一緒に亜空間に吸い込まれてしまいます)
小説版「クロックタワー2」で明かされた設定によると、この双子の兄弟は、かつて不死を願うが余りに邪教崇拝と数々の虐殺を犯し、領民たちから「人喰いバロウズ」と畏怖されていた初代バロウズ家当主「セオドール・バロウズ」以降の代に時折生まれ落ちる「偉大なる父の使徒」である。
「偉大なる父の使徒」として生を受けたものは、生まれながらにして凶暴な性質を持ち、強力な超能力と不老不死という特性を備えた肉体を授けられる。そして、生後10年近くを「サナギ」と呼ばれる巨大な嬰児の姿(下のイラスト参照)で過ごした後、「羽化」して成体となる。
クロックタワー3は実話?
クロックタワー1はホラー映画[フェノミナ]のオマージュとして作られてます。
クロックタワー2は、色々なホラー映画のパロディ要素が詰まっています。
クロックタワー3自体は実話ではありませんが第二章「硫酸男:ジョン・ヘイグ」のシナリオは実際に起きた事件がモデルになっています。
モデルは「ジョン・ジョージ・ヘイグ」という連続殺人を犯した犯罪者であり、絞首刑によってその人生を終えています。
捕まった理由は、彼が滞在していたホテルでD夫人と最後になった人間であること、そして彼が「発明」をするために借りている町工場とやらで、行方不明になったD夫人の毛皮のコートのクリーニングのレシートが見つかったからです。連行されても、「○人をしても遺体がないと有罪にならない」と思い込み、夫人を手に掛けた(そして硫酸で溶かした)ようすや余罪を警察で、調子に乗ってしゃべりまくり、医師が現場検証した結果、夫人の胆石を見付けました。夫人が胆石持ちであること、そして胆石は硫酸でとけないということを知らなかったんです。ボケツを掘りました。
まとめ:クロックタワー初代・2ストーリー|3は実話?
クロックタワーでシザーマンを生み出したバロウズ家は15世紀半ばにイングランドとスコットランドの国境地帯で台頭しました。初代当主であるセオドール・バロウズは、百年戦争の戦いから帰還した後、死を異常に恐れるようになり、不老不死を求めて邪教的な信仰に傾倒していきました。彼は「偉大なる父」と呼ばれる邪神を崇拝し、教義に従って領地内の多くの子供たちを残虐に殺害しました。この凶行から、「人喰いバロウズ」として畏怖されるようになりました。彼の最期には諸説ありますが、自身を生贄に捧げる必要があったとか、イングランド国王によって毒殺されたとも言われています。
このような恐ろしい行為は終わりましたが、邪神の呪いはバロウズ家に残り続けました。セオドールの後、バロウズ家は異常な残忍性と超能力を持つ奇形の怪物が代々生まれるようになりました。この怪物たちは後に「シザーマン」として知られる邪教の神の使徒、「偉大なる父の息子」だったのです。
生まれるたびに血を求めて狂ったように暴れ、その都度、生贄が捧げられ多くの犠牲者が出たと伝えられています。
第13代当主のクエンティン・バロウズはこの状況を憂い、邪教を根絶するために一人で奮闘し、自身の代に生まれたシザーマンを葬り去ることに成功しました。しかし、完全な根絶を果たす前に邪教派によって暗殺されてしまったのです。
1912年にバロウズ家はイギリスからノルウェーへ移住し、その後80年間、クエンティンの犠牲によってバロウズ家は平穏な日々を過ごしてきました。
しかし、サイモン・バロウズの時代になり、再びシザーマンが生まれることとなりました。サイモンはクエンティンの教えに従ってシザーマンを葬り去ろうと試みましたが、妻のメアリーが双子に対する情に支配され、儀式を妨害してしまい失敗しました。
こうしてシザーマンの恐怖は再び解き放たれ、全ては時計塔屋敷で起こる事件へとつながっていくのです。