森絵都「カラフル」読書感想文はどんな書き方をするとよいんでしょうか?みんなの印象に残ったところは?
森絵都「カラフル」で伝えたいことは?どんなことを感想文に書けば良いんでしょうか?例文は?
カラフル(森絵都)あらすじ
「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。 学校に行ってみると友達がいなかったらしい真に話しかけてくるのは変なチビ女だけ。 絵を描くのが好きだった真は美術室に通いつめていた。 ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。 モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるーー。
カラフルの読書感想文|書き出し・書き方は?森絵都
読書感想文とは「本を読んだ読後感」とお題が決まっている作文の事です。どの本を選ぼうが、書き方は共通です。
最もオーソドックスな書き方は目次(各章)毎に自分なりに要約した内容を書き、その内容の自分なりの感想を書くこと。
「本にはこう書いてあったけど自分は違うと思う」とか
「まさにこの内容の通りで自分にもこういう経験がある」とか
「まさかこんな方法があったとは」とか
なども付け加えていきます
これらを目次ごとの感想を、大きな区切りの部分でまとめて(章ごとに)感想も書き、最後にこの本が本当に言いたかったこと伝えたかったことをまとめます
他にも、
①その本を選んだきっかけなど
②あらすじ
③内容で気になったこと、自分が体験した具体的な出来事やエピソード、もし自分だったら、疑問に思ったこと、好きな登場人物・理由、嫌いな登場人物・理由
④読む前と読んだ後の気持ちの変化
⑤本から学んだこと、活かせること
という構成が基本的な流れになります。
カラフルの読書感想文|例文は?
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天使がガイト役になったり花札の遊び相手になったりと、多少、コミック的な内容があるものの、扱っている内容は、自殺未遂、不倫、援助交際、いじめ等々、かなり深刻な内容で、それを主人公が時々衝突しながら、うまくくぐりぬけていきます。
後半に入って、それぞれの人間にはきれいな色や汚い色を持っている、つまり「カラフル」だと作者が論じるあたりから、話が雑になりごちゃごちゃになっていくのが少し惜しいです。
それから特徴的なのは、不倫とか援助交際は、作者がこの善悪を論じていません。「カラフル」というタイトルが示すように、色に善悪がないように、人生にも善悪がないという論調です。
しかし、自殺・他殺は悪であるいう作者の論調は強固なものがあります。だとしたら、不倫、援助交際は悪ではないのか?(悪にも大小があると思うけど) この点、作者の倫理観がはっきりせず、読んでいる自分にもよくわかりません。作者に煙に巻かれた感じです。
最後の最後に、主人公の魂が何者であるかに気付くことができ、プラプラに解説を受け、頭をはたかれ、しぶとく生きろと励まされ、唐突に終わります。この終わり方はキッパリとしていて、きれいです。
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主人公の「ぼく」は、死んでしまって天国に向かう途中です。
すでに生前の記憶はなくなっており、自分が誰だったのかも覚えていません。
そんな「ぼく」に、天使が「おめでとうございます。抽選にあたりました」と話しかけてきます。
天使の言葉によれば、「ぼく」は生前に大きな誤りをして死んだため、このままでは輪廻転生のサイクルからはずされてしまうところを、抽選により再挑戦の機会が与えられた、とのこと。
かくて、「ぼく」は、自殺して死んだばかりの中学生・小林真の身体に入り込み、人間世界で一定期間の修行をすることになります。
小林真として暮らす彼は、家族やクラスでの人間関係に悩みながらも、次第に人生を見直すようになってきます。
そして、修行期間の終了時期がせまってきます。
天使というファンタジックなものが登場しながら、主人公の生活は、きわめて現実的です。
辛いことや苦しいことも多々ありながら、それでもそれから目をそらさずにしようとしていくところが、とても良いです。
また、自分自身でも覚えていない「ぼく」の正体についての謎も、面白さの要因の一つです。私は、「ぼくが自分の正体に気付く場面が、一番印象に残っています。
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なぜカラフルという本を選んだかというと、この本のあらすじを見てみたら、おとぎ話みたいで面白そうと思ったからです。
この本を読んで、一番印象に残った場面は、美術室での場面です。絵を描いている時だけ、「ぼく」は、いやなことを全部忘れていて、その嫌なことを忘れるほど、楽しめることがあるなんて私はすごくうらやましいなと思いました。私には嫌なことを忘れるほど楽しめることはまだないけど、私も真のように楽しめる事がほしいなと思いました。だから、真のように楽しめる事を見つけるには、やりたいことを見つけなければならないと私は思ったので、やりたいことを見つけて、それがまことのような嫌なことを忘れるほど楽しめる事になればいいなと思いました
次に私は、共感した場面がありました。それは、真が集団で殴られたりしたときの場面で、それは「集団でやるやつなんか大嫌いだよ」というところです。私はこの文章にすごく共感しました。集団対一人でこんなの勝てるわけない弱い者いじめしてなにが楽しいんだって思いました。
でも、弱い者いじめは簡単にできることだから、私にもできるかもしれないけど、私はそういうことをやる人大嫌いだから絶対にやりたくないです。
弱い者いじめをなくすためには、やっぱりみんなが強くなることが大切だと思います。やられてもやり返せばいいと思います。でもやり返してもやり返されるだけかもしれないから、ただやり返すだけじゃなくて、注意もたいせつだと私は思います。
私が一番感動した所は、本当は「ぼく」が小林真だったことに気付いた時に天使のプラプラが「あなたはあの世界にいなければならないのです」といったところです。私はこの言葉をいろんな人に伝えたいなと思いました。