第三種電気主任技術者(電験三種)は「50,000V未満の電気設備」「5,000kW未満の発電設備」の維持・運用・管理が可能となる資格。
自家用電気工作物は電気主任技術者が維持管理しなければならないと法律で定められています。
2021年の第三種電気主任技術者試験(電験三種)は下記のような日程・内容で行われました。
■第三種電気主任技術者試験(電験三種)の日程・時間
8月22日(日)
理論 午前 9 時15分~午前10時45分(午前8時55分までに集合)
電力 午前11時25分~午後 0 時55分(午前11時5分までに集合)
機械 午後 2 時15分~午後 3 時45分(午後1時55分までに集合)
法規 午後 4 時25分~午後 5 時30分(午後4時5分までに集合)
■第三種電気主任技術者試験(電験三種)の出題範囲・問題数
〇理論・・・電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの。
配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
試験時間:90分
〇電力・・・発電所、変電所の設計及び運転、送電線路、配線線路(屋内配線を含む)の設計及び運用、並びに電気材料に関するもの。
配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
試験時間:90分
〇機械・・・電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス、並びに電力システムに関する情報伝達、処理に関するもの。
配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
試験時間:90分
〇法規・・・電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理に関するもの。
配点6点のA問題10題+配点13点のB問題2題+配点14点のB問題1題
試験時間:65分
【法規】は7つの法令で構成されています。
①電気設備に関する技術基準を定める省令
②電気事業法
③電気関係報告規則
④発電用風力設備に関する技術基準を定める省令
⑤電気用品安全法
⑥電気工事士法
⑦電気工事業の業務の適正化に関する法律
第三種電気主任技術者試験(電験三種)解答速報2021
2021年第三種電気主任技術者試験(電験三種)は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#第三種電気主任技術者試験解答速報」
5ch
「資格の大原」と「LEC東京リーガルマインド」では第三種電気主任技術者試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#第三種電気主任技術者試験」や「電験三種解答速報」「#第三種電気主任技術者解答速報」で解答が続々と投稿されるし、
5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、
例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
「一般財団法人 電気技術者試験センター」のホームページでも後日、正式な解答が過去問として掲載されます。
第三種電気主任技術者試験(電験三種)の合格率,合格基準は?
第三種電気主任技術者試験(電験三種)は各科目ともA問題(基本問題)、B問題(応用問題)に分かれています。
A問題:一つずつの小問
B問題:1つの問題が(a)と(b)の2つの小問からなる問題
B問題のパターンとしては、(a)問題の答えや、計算途中で使ったものを利用して(b)を解くというものがほとんどです。
配点については、「理論」「電力」「機械」の三科目でA問題・B問題ともに14問で1問5点、「法規」はA問題が10問で1問6点、B問題は6点7点の問題が2問と7点7点の問題が1問となります。
理論:配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
電力:配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
機械:配点5点のA問題14題+配点10点のB問題3題
法規:配点6点のA問題10題+配点13点のB問題2題+配点14点のB問題1題
電験三種試験の合格基準は、目安としては、各科目とも60点以上ですが、合格発表時に公表されます。
試験の合否は科目別に判定され試験が難しい場合は、合格点が引き下げられることもあります。
■科目別合格基準点
■ | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
2019(令和元)年 | 55 | 60 | 60 | 49 |
2018(平成30)年 | 55 | 55 | 55 | 51 |
2017(平成29)年 | 55 | 55 | 55 | 55 |
2016(平成28)年 | 55 | 55 | 55 | 54 |
2015(平成27)年 | 55 | 55 | 55 | 55 |
2014(平成26)年 | 54.38 | 58 | 54.39 | 58 |
2013(平成25)年 | 57.73 | 56.32 | 54.57 | 58 |
2012(平成24)年 | 55 | 55 | 50.56 | 51.35 |
2011(平成23)年 | 52.44 | 55 | 55 | 54.2 |
2010(平成22)年 | 55 | 52.75 | 47.65 | 55 |
2009(平成21)年 | 53.9 | 55 | 49.17 | 55 |
2008(平成20)年 | 60 | 60 | 55 | 60 |
また第三種電気主任技術者試験(電験三種)では1度に4科目すべて合格しなくても一部の科目にのみ合格した場合は、科目合格となり、以降2年間は申請により試験が免除される科目合格となっています。
年 度 | 受験申込者 | 受験者 | 合格者 | 科目合格者 |
平成21年度 | 64,259 | 47,593 | 4,558 | 17,140 |
平成22年度 | 68,471 | 50,794 | 3,639 | 14,240 |
平成23年度 | 67,844 | 48,864 | 2,674 | 13,245 |
平成24年度 | 68,484 | 49,452 | 2,895 | 14,741 |
平成25年度 | 69,128 | 49,575 | 4,311 | 12,381 |
平成26年度 | 68,756 | 48,681 | 4,102 | 14,625 |
平成27年度 | 63,694 | 45,311 | 3,502 | 13,389 |
平成28年度 | 66,896 | 46,552 | 3,980 | 13,457 |
平成29年度 | 64,974 | 45,720 | 3,698 | 12,176 |
平成30年度 | 61,941 | 42,976 | 3,918 | 12,335 |
令和元年度 | 59,234 | 41,543 | 3,879 | 13,318 |
令和2年度 | 55,406 | 39,010 | 3,836 | 11,686 |
第三種電気主任技術者試験(電験三種)の難易度,受験生感想まとめ
電気主任技術者試験の難易度は、工業高校の電気科卒業程度の内容とされていますが合格率は例年10%程度と比較的、難易度は高い資格の部類に入ります。