電気通信主任技術者とは、電気通信ネットワークの工事、維持及び運用の監督責任者となることができる国家資格
2024年度(令和6年度)の第2回電気通信主任技術者試験は下記のような日程・内容で行われました。
■電気通信主任技術者試験の日程・時間
2024年7月14日(日)
10：00～13：00 「法規」と「伝送交換設備（又は線路設備）及び設備管理」
14：20～17：20 「専門的能力」と「電気通信システム」
■主催団体
一般財団法人 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター事務所
〒170-8585 東京都豊島区巣鴨2-11-１ 巣鴨室町ビル6階
TEL 03-5907-6556
なお、電気通信主任技術者試験は、合格率が約25％と難易度の高い試験です。合格するためには、効率的な勉強法と適切な教材選びが重要となります。
おすすめテキスト
電気通信主任技術者試験対策 法規 (情報処理推進機構)
電気通信主任技術者試験対策 電気通信システム (情報処理推進機構)
電気通信主任技術者試験対策 伝送交換設備及び設備管理 (情報処理推進機構)
電気通信主任技術者試験対策 線路設備及び設備管理 (情報処理推進機構)
電気通信主任技術者試験過去問集 (オーム社)
上記以外にも、多くの参考書や問題集が出版されています。書店やインターネットで自分に合った教材を選ぶようにしましょう。
電気通信主任技術者試験解答速報2024
2024年度(令和6年度)の第2回電気通信主任技術者試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
twitterのハッシュタグ「#電気通信主任技術者試験解答速報」
5ch
「資格の大原」や「LEC東京リーガルマインド」「ユーキャン」では電気通信主任技術者試験の解答速報は発表していないようです。
twitterのハッシュタグでは他にも「#電気通信主任技術者試験」や「#電気通信主任技術者解答速報」で解答が続々と投稿されるし、5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
なお正式な解答は「電気通信国家試験センター」のホームページから後日、電気通信主任技術者試験問題・解答で発表されます。
電気通信主任技術者試験の合格基準は？
電気通信主任技術者試験は、各科目ごとに定められた満点と合格点があり、すべての科目において合格点に達しないと合格できません。
法規：満点100点、合格点60点以上
電気通信システム：満点100点、合格点60点以上
伝送交換設備及び設備管理：満点150点、合格点90点以上
線路設備及び設備管理：満点150点、合格点90点以上
■科目合格制度
一度合格した科目は、次回以降の試験で免除を受けることができます。例えば、2回目の受験で「法規」と「電気通信システム」に合格した場合、3回目の受験では「伝送交換設備及び設備管理」と「線路設備及び設備管理」のみを受験すれば良くなります。
電気通信主任技術者試験の合格率は？
電気通信主任技術者試験の合格率は、近年約25％前後で推移しており、難易度の高い試験として知られています。科目合格制度があるため、全科目を一括で合格する必要はなく、合格した科目は次回以降の試験で免除されます。
年度 伝送交換 線路
平成29年度第1回試験 23.4% 15.5%
平成29年度第2回試験 25.7% 32.1%
平成30年度第1回試験 27.8% 30.3%
平成30年度第2回試験 29.3% 32%
令和元年度第1回試験 24.8% 22.6%
令和元年度第2回試験 28.5% 33%
令和2年度第2回試験 29.5% 27%
令和3年度第1回試験 45.6% 61.3%
令和3年度第2回試験 32.8% 45.1%
令和4年度第1回試験 23.9% 43.2%
過去10回の平均合格率 29.1% 34.2%
電気通信主任技術者試験の勉強法
電気通信主任技術者試験のおすすめテキスト
電気通信主任技術者試験のテキストは、過去問集と受験対策問題集がおすすめです。
■過去問集
過去問集は、試験の傾向を把握するために重要です。最低でも過去3年から5年分の過去問を解くようにしましょう。 特に、線路主任技術者の試験は過去問集が少ないため、入手困難な場合は、インターネット等で情報収集する必要があるかもしれません。
■受験対策問題集
受験対策問題集は、試験範囲を網羅しており、解説も充実しているため、効率的に学習することができます。 電気通信主任技術者試験は科目ごとに専門的な知識が問われるため、科目別に特化した問題集を選ぶのが効果的です。例えば、「法規」対策問題集、「伝送交換設備及び設備管理」対策問題集など、自身の受験する資格に必要な対策問題集を選びましょう。
特に、「伝送交換設備及び設備管理」は実務経験がないと対策が難しいと言われているため、参考書や問題集の内容をよく理解し、知識を身につけることが重要です。
参考書や問題集を選ぶ際には、最新の法改正に対応しているかを確認することが重要です。特に、「法規」対策として電気通信事業法や電波法などの関連法に関する参考書・問題集を選ぶ場合は、最新の情報が掲載されているか確認しましょう。法改正に対応した最新版が出版されている場合もあるため、注意が必要です。
電気通信主任技術者試験のおすすめ勉強法
電気通信主任技術者試験の勉強法は以下の点が挙げられます。
- 学習計画を立てる: 試験は年に2回実施されます。試験日までの期間を考慮し、いつまでにどの科目・分野を学習するか計画的に進めましょう。
- 過去問を徹底的に分析する: 過去問を解き、試験の傾向や出題範囲を把握しましょう。過去問を解くだけでなく、間違えた問題については、なぜ間違えたのかを分析し、参考書などで正しい知識を身につけることが重要です。
- 参考書や問題集を活用する: 基礎知識をインプットするために、参考書や問題集を活用しましょう。 特に、実務経験が少ない場合は、参考書や問題集を繰り返し学習することで、必要な知識を補うようにしましょう。
- 科目合格を狙う: 電気通信主任技術者試験は科目合格制です。一度の試験ですべての科目に合格する必要はなく、合格した科目は3年間免除されます。そのため、1科目ずつ着実に合格していくのがおすすめです。
- 得意分野と苦手分野を把握する: 得意分野は試験直前に確認する程度とし、苦手分野を重点的に学習しましょう。苦手分野を克服することで、合格に近づくことができます。
- 暗記に頼らない理解を深める: 電気通信主任技術者試験では、単語の意味を理解するだけでなく、それがどのように使われるのか、全体像を把握することが重要です。参考書などで図や表を用いて全体像を掴みながら学習する、過去問で知識を応用してみるなど、理解を深める学習を心がけましょう。
- 電気通信主任技術者試験は、合格率が30％前後と難易度の高い試験です。 しかし、しっかりと計画を立て、適切な教材を用いて学習すれば、合格は決して不可能ではありません。諦めずに努力を継続することが重要です。
電気通信主任技術者試験の試験内容
■伝送交換主任技術者
択一式
伝送交換設備及び設備管理 ：2時間30分
伝送交換設備の概要
伝送交換設備管理
法規：1時間20分
電気通信事業法およびこれに基づく命令
有線電気通信法およびこれに基づく命令
電波法およびこれに基づく命令
不正アクセス行為の禁止等に関する法律ならびに電子署名、および認証業務に関する法律に基づく命令
国際電気通信連合憲章および国際電気通信連合条約の大要
電気通信システム：1時間20分
電気通信工学の基礎
電気通信システムの大要
■線路主任技術者
択一式
線路設備及び設備管理：2時間30分
線路設備の概要
線路設備管理
法規：1時間20分
電気通信事業法およびこれに基づく命令
有線電気通信法およびこれに基づく命令
電波法およびこれに基づく命令
不正アクセス行為の禁止等に関する法律ならびに電子署名、および認証業務に関する法律に基づく命令
国際電気通信連合憲章および国際電気通信連合条約の大要
電気通信システム：1時間20分
電気通信工学の基礎
電気通信システムの大要
電気通信主任技術者試験は、「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」の2種類の資格に分かれており、それぞれ試験内容が異なります。 試験はマークシート方式で行われます。
各試験科目には、さらに細かい区分があります。 例えば、「伝送交換設備及び設備管理」は、「伝送交換設備概要」「伝送交換設備管理」「ソフトウェア管理」の3つに分けられます。 また、「線路設備及び設備管理」は、「線路設備概要」「線路設備管理」「セキュリティ管理」の3つに分けられます。
電気通信主任技術者について
電気通信主任技術者とは、電気通信ネットワークの工事、維持及び運用の監督責任者となることができる国家資格です。
■電気通信主任技術者の役割
電気通信事業者が、総務省令で定められた技術基準を自主的に維持するために、電気通信設備の工事、維持及び運用の監督を行う
具体的には、通信事業者や電気通信設備の設計・施工を請負う企業、電気機器メーカーなどで活躍
■電気通信主任技術者が必要とされる理由
電気通信ネットワークは社会インフラとして重要であり、その安定稼働を支える人材が必要
高度な専門知識と技術力が必要とされるため、国家資格で能力を証明することが求められている
■電気通信主任技術者の仕事内容
電気通信設備の設計、施工、保守、運用などの管理監督
電気通信設備に関する法令や技術基準の遵守
トラブル発生時の原因調査と復旧作業
電気通信設備の性能向上のための提案
■電気通信主任技術者の求められるスキル
電気通信に関する専門知識
電気通信設備に関する法令・技術基準に関する知識
問題解決能力
コミュニケーション能力
マネジメント能力
