dl6号事件を忘れるなとは?
ゲームのトラウマシーンというものに「DL6号事件を忘れるな」とあったされていますが逆転裁判?
dl6号事件を忘れるなとは逆転裁判?
dl6号事件とは『逆転裁判』シリーズにて、『逆転裁判1』の15年前(2001年)の12月28日に発生した架空の事件のこと。
「DL6号事件を忘れるな」というのはオウムのセリフで、お笑い番組見てたらいきなりホラー番組が始まったみたいな感じの展開でトラウマになったという声が数多くみられます。
「DL」の元ネタは、ミステリー作家泡坂妻夫氏の作品「DL2号機事件」です。
「逆転裁判」シリーズのディレクター巧舟氏が泡坂氏のファンなので、他にも泡坂作品のネタが使われています。
dl6号事件とは2001年(平成13年)12月28日にIS-7号事件の法廷(→逆転検事2「受け継がれし逆転」)を終えた後、裁判所のエレベータが地震により数時間の間停電し、それにより当時は有名な弁護士であった御剣信の親子、灰根がエレベーターに閉じ込められた際に起きた事件。
(事件当時、刑事訴訟法に基づく公訴時効の最高は15年とされていたが、その後25年に延長→現在では殺人事件および「人を死亡させた罪」かつ「法定刑の最高が死刑」の犯罪に対する時効は廃止された)
電力は一向に回復せず、酸欠状態のため、精神的に不安定になった灰根と御剣の父・信は「オレの空気を吸うな!息の根を止めてやる!」と争い始め、その末に灰根は信を殺害しようとした
その時、止めようとした御剣怜侍の足元に拳銃が…
争いを止めようとした怜侍は、灰根に拳銃を投げるが、拳銃は投げつけられた衝撃で暴発【1発目の弾丸】
1発目の弾丸はエレベーターのガラスを突き破り、外に居た狩魔豪の右肩に直撃し悲鳴を上げさせる。
怜侍はそのまま酸欠により意識を失い記憶喪失に
その後電気は復旧し、エレベータの扉が開き、負傷した狩魔は酸欠で倒れている3人を発見
直前の法廷で不正な証拠を暴かれたことから信に私怨を抱いていた豪は、迷うことなく落ちていた拳銃で気絶していた信を射殺した。
証拠が出てこなかったのも当然、医者に弱みを作って「完璧」に傷がつくことを嫌って、弾丸は15年間狩魔の肩に埋め込まれていたからである。
綾里舞子は警察の依頼を受け、霊媒により信の霊の呼び出しに成功するが、狩魔の発砲である事に気が付いていない信の霊は、灰根がやったと証言。
が、灰根は担当弁護士(生倉雪夫)から心神喪失状態を装うように言われ、証拠不十分もあって無罪に。無罪にはなったが、灰根は仕事、そして地位と全てを失う(婚約者も失ったと発言しているが、これは彼の完全な思い込み)。
これが15年後の逆転裁判1-4話へと繋がる。
この事件で詐欺容疑で訴えられ、責任を感じた舞子は里を出て行き、絵本作家となる。
その数年後、千尋は弁護士になるため里を出る。
この一件で怜侍は「父の命を奪った犯罪者の味方にはなれない」と弁護士となる夢を挫折し、代わりに狩魔に師事し、正反対の検事を目指すことになる。
その影響で御剣は学校を転校し、成歩堂と矢張は連絡が取れなくなる。
やがて御剣の黒い噂を知った成歩堂は、御剣に真相を聞く為に弁護士を志す。
また御剣自身はこの事件がきっかけで地震がトラウマになってしまい、事件が解決に至った後も克服出来ていない。
《信が灰根を告発したのは何故?》
作中では星影が信の灰根告発を「怜侍が投げたピストルの暴発により自分は死んだと思っている信の霊は、怜侍をかばうために灰根を告発した」と推測しているが、根拠が無く、その上犯行を暴かれた狩魔が「ワガハイは被害者をカンペキに欺いた」と発言しており、結局真相はハッキリしていない。
とはいえ、ピストルが暴発した直後に狩魔の悲鳴が聞こえてる以上、信が「自分に当たった」と勘違いすることはあり得ないため、怜侍を庇う必要などなく、直前まで自分を殺そうとした灰根の犯行だと思った可能性が高い。