小説第6巻「ハリーポッターと謎のプリンス」ではダンブルドアがスネイプに殺されることになります。
スネイプはなぜダンブルドアの命を奪ったんでしょうか?2人の関係は?そして「頼む」の会話の意味は?
ダンブルドアはなぜスネイプに殺される?関係は?
まずスネイプは表向きは敵方のスパイですが本当はダンブルドアの味方という二重スパイとして働いてきました。
スネイプがなぜダンブルドアに味方するのかというと、愛するリリーのため。
小説の第1巻「ハリーポッターと賢者の石」では、クィディッチの最中にハリーに呪いをかけていたのかと思いきや、逆にハリーを呪いから守るためにスタジアム外から呪い除けの魔法をかけていたことなど、(ダンブルドアの命令で)影からハリーを守り続けていました。
ダンブルドアは(リリーに対する愛情は決して揺らぐことがないからヴォルデモートに寝返るわけがない)と信じていたスネイプになぜ殺されることになったのかというと、これは事前の計画の一つに過ぎませんでした。
ダンブルドアが持っていた杖は、ヴォルデモートが欲しがっていた世界最強の杖とされるニワトコの杖。
ヴォルデモートにとってはハリーポッターを倒すために絶対に必要となるアイテムがニワトコの杖でした。
この杖は、杖の持ち主を倒した魔法使いが真の持ち主になるという性質を持っています。
しかしヴォルデモートは実力ではダンブルドアは殺せないことを知っていたため、ドラコ・マルフォイにお鉢を回ってきます。
ただダンブルドアはドラコがヴォルデモートから「ダンブルドアを殺せ」という命令を受けドンブルドアを殺す予定というのを知ってました。
ハリーと同じくらいダンブルドアはドラコのことも気にかけていて、まさか人殺しをさせるわけにはいきません。
そこでスネイプがダンブルドアを殺す役目を引き受けることになり、ニワトコの杖の真の継承者となりますが、自らの死をもすべてダンブルドアの計画のひとつに過ぎませんでした。
もともとヴォルデモートを倒すための計画で、闇の魔法のかかった指輪(ヴォルデモートの母方の家宝。そしてヴォルデモートの分霊箱になっていた)をはめたせいで寿命は1年以内に果てる運命にありましたが、ヴォルデモートと違って、ダンブルドアにとって死は恐れるものでもありませんでした。
ダンブルドアを殺すことにより、スネイプは今後も確実に死喰い人としてヴォルデモート側にいられる状態にできるので、ハリーの分霊箱探しをサポートしやすくなります。
ただヴォルデモートはスネイプがダンブルドアを殺したことを知ると、スネイプを殺害しニワトコの杖の真の持ち主になったかと思いきや、ここでダンブルドアにとってもヴォルデモートにとっても大きな誤算が生じることになります。
ダンブルドアを殺したスネイプが使った杖は実はスネイプの杖ではなくドラコの杖でした。
スネイプがダンブルドアを殺す前に、ドラコ・マルフォイが武装解除の術を放ち、ダンブルドアを倒していますから、その時点でドラコ・マルフォイにニワトコの杖の所有権が移っていました。
スネイプを殺せば自分が持ち主になれると思ったヴォルデモートは勘違い。ドラコを殺さなければ本当の持ち主にはなれない杖を使ったため、ヴォルデモートはハリーに敗北してしまう。
「死の秘宝」では捕らわれたハリー達はマルフォイの館で戦いますが、その際、ハリーはドラコに「武装解除」をかけ、ドラコの杖を勝ち取ります。ここで手にしたのはドラコの杖ですが、ニワトコの杖の「忠誠心」も同時に勝ち取ったことになります。
ハリーがドラコに勝ったので、ニワトコの杖もハリーを勝者として忠誠を誓ったため、この時点でニワトコの杖の本体はドラコもハリーも手にしていませんが、所有権はハリーに移っていることになります。
ヴォルデモートはダンブルドアが死ぬ前、ドラコに「武装解除」をかけられたことを知らなかったので、当然ニワトコの杖はダンブルドアを殺したスネイプにあると思い、スネイプを殺しました。
しかし、ダンブルドアが死んだときにはニワトコの杖の所有権を持っていなかったのでスネイプに所有権などありません。
そのままハリーと戦ったので、ニワトコの杖は所有者であるハリーに対して正常な働きを見せませんでした。
ちなみに、ダンブルドアの頼みを聞き入れたスネイプの心中は最後のシリーズで明らかになります。
・ダンブルドアはもともと、分霊箱のせいで死ぬ運命
・マルフォイがダンブルドアを殺す命令をうけていた
・2重スパイ(騎士団と死食人)をしていたので、ヴォルデモートがスネイプを信用しきっていなかった
そのため、
・マルフォイに人殺しをさせないため
・ヴォルデモートに忠誠心を示すため
に、ダンブルドアと作戦を立ててスネイプは殺します。
スネイプの内に秘めた感情は6巻以降のスネイプストーリーで明らかになります。
ダンブルドアとスネイプの会話「頼む」の意味は?
ダンブルドアとスネイプの最後の会話で「頼む」といっていますが、殺してくれと言う意味になります。
事前にダンブルドアはスネイプに殺してもらうという計画を立ててましたからね。
ちなみに、小説では「頼む」と告げるシーンは直接描かれていないものの、スネイプとダンブルドアが議論しているのをハグリットが聞いてしまったシーンがあります。
たぶんその時にダンブルドアがスネイプに言ったのではと推測されます。
ハグリットが聞いた感じでは、スネイプがちょっと働かされすぎていると訴えていたので「そこまで(ダンブルドアが死んでまで)やらなくてはいけないのか?」ということなのかもしれません。
ダンブルドアを殺さなければ家族を殺すとヴォルデモードに脅され、しかし戸惑いがあったドラコに、殺人という罪を犯させたくないという意味もあったでしょう。
スネイプにダンブルドアが「情が移ったのか?」と言っていましたが、ダンブルドアはスネイプに 分霊箱のことは知らせないでおきました。
ヴォルデモートに気づかれる可能性を少しでも無くすためです。
ダンブルドア自身はハリーが死なず、ハリーの中の分霊箱が消えることを知っていたがスネイプに知らせずに死ななければならないと言ったのだと思います。
さて、ハリーポッター映画シリーズを1回見ただけで満足していませんか?それってすごくもったいないですよ!
ご存じのようにハリーポッターには小説の原作があり全巻の総ページ数はなんと6,424ページ(1巻あたり約600ページ)!
1ページ1分で読んだとしても1巻分を読み終わるのに10時間(600分)かかるところ、映画では2時間程度の尺となっています。
映画では「あれ、今のシーンの意味は?」と不思議に感じることが多いものの、小説を読めばその理由が分かるので、ぜひ小説にも目を通してみてください。
またハリーポッターでは網の目のように伏線が張り巡らされているため、2回、3回と見ることでまた違った感動を味わうこともできます。
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