エビの尻尾(しっぽ)には毒があるから食べないほうが良い、という見方もあるようですがエビの尻尾(しっぽ)には本当に毒があるんでしょうか?
エビの尻尾(しっぽ)に毒がある?
結論から言ってしまうと、エビの尻尾(しっぽ)に毒が含まれているわけではなさそうです。
気を付けなければいけないのは、海老のしっぽのの中に黒い水(汚れた水分)が入っていることがあこと。
その中で雑菌などで繁殖している可能性は否定できないため、普通のお店等であれば、少しカットして中の水を抜いて調理されています。
調理する前、海老を洗う時には包丁などで、海老の尻尾の先に向かって少しぎゅっと押し出すと、黒っぽい水気が出て、綺麗になります。
また海老の尻尾の部分に水分がたまった状態で揚げ物にすると水分で油が跳ねやすいため危険です。
包丁を入れて汚れや水を取り除くとか、口当たりを良くする為に刺の部分を切るといった下ごしらえをすることが多いです。
同じようにエビの下処理では背ワタ(海老の背中部分にある黒い筋)を取り除くことが一般的ですが、背ワタに詰まってんのはエビの排泄物なので風味を損なうからです。
海老の背ワタにも毒が詰まっているというわけではありません。
エビの種類によっては尻尾(しっぽ)に毒がある?
ちなみに、海老は尻尾まで食うと食あたりしないと昔から言われています。尻尾は、キチン質からなり、脂肪排出効果、コレステロール低減効果、整腸効果などがあり、健康上とても良いとされています。
エビの種類に有毒のエビはいるの?
エビには様々な種類がありますね。
イセエビ
ブラックタイガー
バナメイ
手長エビ
ボタンエビ、
車エビ
くろざこえび
コウライエビ
ゴシキエビサクラエビ、
サルエビ
シバエビ
シャコ
スナエビ
などなど。
農林水産省によるとエビ種類は世界で約3,000種あるといわれ、クルマエビに代表される遊泳型のエビ類は約1,700種に上るとのこと。
ただこれだけの種類のエビがいるにもかかわらず、どうやら尻尾に毒があるとされるエビは報告されていないようです・
ちなみに、日本で漁獲・養殖量の多いのはバナメイ、ブラックタイガーで42%を占めていて、現在のところ尻尾に毒をもっているエビを口にする危険は限りなくゼロに近いと言えそうです。