英検の各級(1級、準1級、2級、準2級、3級)では一体、何問正解で合格となるんでしょうか?
英検は何問正解で合格?
英検は2015年までの合格基準は、単純にテストの得点によるものでしたが、2016年度にCSEスコアが導入され、CSEスコアの点数に変更されました。
■2016年度からの新しい合否判定方法について
2016年度から実用英語技能検定の合否は英検CSEスコアを用いて判定いたします。今までの、得点を足し合わせた結果での合否判定方法とは異なり、技能別にスコアを算出し、合否を判定いたします。
このように英検CSE スコアを導入することで、これまでは異なる級や回の点数を比較することができませんでしたが、絶対指標であ るスコアで、英語力を客観的に比較することが可能になります。
・一次試験では、受験者の解答情報をもとに統計的手法で算出された各技能のスコアを合算し、その合算した スコアが合格基準スコアを超えていれば合格と判定いたします。技能ごとに合格基準スコアは設けず、各技能のスコアを合算したスコアのみで合否を判定いたします。
・二次試験では、受験者の解答情報をもとに統計的手法で算出されたスピーキングのスコアが合格基準スコアを 超えていれば合格と判定いたします。
級 | 満点 | リーディング | ライティング | リスニング | 合格基準 |
1級 | 3400 | 850 | 850 | 850 | 2028 |
準1級 | 3000 | 750 | 750 | 750 | 1792 |
2級 | 2600 | 650 | 650 | 650 | 1520 |
準2級 | 2400 | 600 | 600 | 600 | 1322 |
3級 | 2200 | 550 | 550 | 550 | 1103 |
4級 | 1000※ | 500 | 500 | – | 622 |
5級 | 850※ | 425 | 425 | – | 419 |
■4技能評価とCSEスコア
英検1級から3級までは、一次試験でリーディング、リスニング、ライティング、二次試験でスピーキングの合計4つの技能を評価します。(いづれ、4級、5級も4技能評価になると思われます。)
そして、各技能を均一に評価します。
以前なら、ライティングが0点でも他の技能で満点を取れば合格の可能性がありましたが、新しい合格基準では、すべての技能が合格基準を満たさなければ合格できません。
各技能を均一に評価する為に登場したのが、CSEスコアです。
以下の表は、各級の一次試験と二次試験における合格点スコアです。
合否判定における英検協会の公式見解は、前述の通り、各技能の均一評価と合格基準スコアですが、これだけでは、試験後にホームページ上に解答速報が掲示されても、CSE合格スコアと正答率の関係がわからなければ、自分が合格しているのか不合格なのか全く見当がつきません。
以下は、CSE合格スコアと正答率についての英検協会からの正式見解です。
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法を用いて算出しております。
上記の理由より、正答数の目安を提示することはできませんが、2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。
これは、従来の合格の目安とほとんど同じになりますが、違いは、全技能の合計ではなく、各技能ごとに1級、準1級は7割、2級以下が6割が合格するために必要な正答率の目安になります。
ただし、各技能を均一に評価することが基準になっていますので、ある程度の予測は可能です。
これについては、過去問題の技能別出題台数及び過去の配点とCSEスコアから予測した基準値を参考までに後述します。
■2015年度までとの相違点
○技能ごとにスコアを均等に配分します
2015 年度までは技能ごとに問題数や配点が異なっていたため、技能ごとの重要性に差がありましたが、2016年度からは問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分しますので、より技能のバランスが重要になりま す。
○合格基準スコアを固定します
合格基準につきまして、2015 年度までの合格点は回次ごとに変動しましたが、2016 年度からの合格基準スコアは固定となります。
なお、合格基準スコアは過去の英検のテスト結果より算出しています。
○正答率による合格目安の提示・自己採点によるスコアの算出はできません
2015年度までは、得点の合計で合否を判定していたため、合格に必要な正答率の目安(1級と準1級は7割程度、2 級以下は 6 割程度)を提示することができました。しかしながら 2016年度以降は、スコアの取得率(各級満点スコアに対する取得率)と問題の正答率が必ずしも一致しないため、正答率の目安を提示することはできません。
例えば、正答率が同じ場合でも、技能別の解答情報により合計スコアが異なってきます。
またスコアは全受験者の解答情報を統計的手法を用いて算出するので、受験者の皆さまがご自身でスコアを算出することはできません。
各級の難易度に変更はありません
英検1級は何問正解で合格?
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句・空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 25 短文・会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の語句・空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文・評論文など 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の内容・一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10 説明文・評論文など 4肢選択(選択肢印刷)
ライティング 英作文 指定されたトピックについての英作文を書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の内容・一致選択 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 10 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング 文の内容・一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 10 説明文など 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング Real-Life形式の内容・一致選択 Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 5 アナウンスなど 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング インタビューの内容・一致選択 インタビューの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 2 インタビュー 4肢選択(選択肢印刷)
英検1級は、
リーディング41問
リスニング29問
ライティング1問(850点)
合計71問
7割程度で合格となるので、単純計計算では、
リーディング41問中29問以上
リスニング29問20問以上
ライティング1問(850点中595点以上)
のスコアを獲得できれば合格できそうです。
英検準1級は何問正解で合格?
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句・空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 25 短文・会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の語句・空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文・評論文など 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の内容・一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10 説明文・評論文など 4肢選択(選択肢印刷)
ライティング 英作文 指定されたトピックについての英作文を書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の内容・一致選択 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 12 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング 文の内容・一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 12 説明文など・
リスニング 文Real-Life形式の内容・一致選択 Real-Life 形式の放送内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 5 アナウンスなど
英検準1級は、
リーディング41問
リスニング27問
ライティング1問(750点)
合計69問
7割程度で合格となるので、単純計計算では、
リーディング41問中29問以上
リスニング27問19問以上
ライティング1問(750点中525点以上)
のスコアを獲得できれば合格できそうです。
英検2級は何問正解で合格?
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句・空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文・会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の語句・空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 6 説明文・長文の内容 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 12 Eメール・説明文 4肢選択(選択肢印刷)
ライティング 英作文 指定されたトピックについての英作文を書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の内容・一致選択 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 15 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング 文の内容・一致選択 短いパッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 15 物語文・説明文 4肢選択(選択肢印刷)
英検2級は、
リーディング38問
リスニング30問
ライティング1問(650点)
合計69問
6割程度で合格となるので、単純計計算では、
リーディング38問中23問以上
リスニング30問18問以上
ライティング1問(650点中390点以上)
のスコアを獲得できれば合格できそうです。
英検準2級は何問正解で合格?
準2級は、合計38問の75分設定
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句・空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 20 短文会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 会話文の文・空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の語句・空所補充 パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補う。 5 物語文・説明文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の内容・一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 7 Eメール・説明文 4肢選択(選択肢印刷)
ライティング 英作文 質問に対する回答を英文で書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(放送回数1回) 10 会話文 3肢選択(選択肢読み上げ)
リスニング 会話の内容・一致選択 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 10 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング 文の内容・一致選択 短いパッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数1回) 10 物語文説明文 4肢選択(選択肢印刷)
英検準2級は、
リーディング37問
リスニング30問
ライティング1問(600点)
68問
6割程度で合格となるので、単純計計算では、
リーディング37問中22問以上
リスニング30問18問以上
ライティング1問(600点中360点以上)
のスコアを獲得できれば合格できそうです。
ただ受験した回によっては62パーセントを超えていても不合格となる場合もあり、あくまでも目安の一つとなります。
英検3級は何問正解で合格?
■英検3級の一次試験は合計1時間15分の61問
測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文の種類 解答形式
リーディング 短文の語句・空所補充 文脈に合う適切な語句を補う。 15 短文・会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 会話文の文・空所補充 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 5 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リーディング 長文の内容・一致選択 パッセージの内容に関する質問に答える。 10 掲示・案内、Eメール(手紙文)・説明文 4肢選択(選択肢印刷)
ライティング 英作文 質問に対する回答を英文で書く。 1 (英作文なので問題文はない) 記述式
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。(放送回数1回、補助イラスト付き) 10 会話文 3肢選択(選択肢読み上げ)
リスニング 会話の内容・一致選択 会話の内容に関する質問に答える。(放送回数2回) 10 会話文 4肢選択(選択肢印刷)
リスニング 文の内容・一致選択 短いパッセージの内容に関する質問に答える。(放送回数2回) 10 物語文・説 4肢選択(選択肢印刷)
英検3級は、
リーディング30問
リスニング30問
ライティング1問(550点)
合計61問。
6割程度で合格となるので、単純計計算では、
リーディング30問中18問以上
リスニング30問18問以上
ライティング1問(550点中330点以上)
のスコアを獲得できれば合格できそうです。
あくまでも計算上ですがライティング除いて60問中36問正解で合格できることになります
実際はそのテストの難易度などで変わるので40問以上取れていたら安心なのではないでしょうか?