永久磁石で永久機関は作れる?作れない?

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永久磁石で永久機関は作れる?

永久磁石で永久機関を作れない理由は「永久磁石の磁力がそもそも永久で無いから」なんでしょうか?

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永久磁石で永久機関は作れる?作れない?

永久磁石を使って永久機関を作ることができない理由は、単に永久磁石の磁力が永遠に持続するからではなく、エネルギー保存の法則によります。

まず、力とエネルギーは異なるものです。例えば、石ころは常に地面を押しているけれども、そのことだけでは仕事をしているわけではなく、エネルギーも消費していません。同じように、永久磁石が冷蔵庫にくっついているときも、冷蔵庫を押しているだけで仕事をしているわけではなく、エネルギーも消費しません。

石ころや磁石に仕事をさせるためには、外部から力を加えなければなりません。石ころを持ち上げるか、磁石を引き剥がすことで仕事をさせることができます。しかし、これらの仕事の量は、外部からかかる仕事の量以上にはなりません。

また、磁石はものを引き寄せる力を持っていますが、一度くっついたものを剥がそうとする際には、くっついたときに必要なエネルギーと同じだけのエネルギーが必要です。そのため、連続的に磁力を使ってエネルギーを取り出すことができないのです。これは引力も同じです。物を落下させればエネルギーを取り出すことができますが、一度地面に落ちてしまったものから同じようにエネルギーを取り出そうと思ったら、また地上から高い位置に持ち上げなければならず、その持ち上げるのにエネルギーが必要になります。

永久機関には第一種と第二種の2つの種類がありますが、第一種の永久機関はエネルギー保存の法則に反するので実現しません。また、第二種の永久機関も実現することはありません。

永久磁石も永久機関になれない理由はいくつかあります。例えば、経年による減磁、腐食による減磁、高温・低温による減磁、外部からの磁界、衝撃、自己減磁などがあります。これらの要因により、永久磁石の磁力は永遠に持続するわけではなく、エネルギーを連続的に取り出すことができないのです。

永久磁石で永久機関は作れない理由1|エネルギー保存の法則

エネルギー保存の法則とは、閉じた系においてはエネルギーの総量は変化しないという法則です。永久機関は、外部からエネルギーを供給せずに運動を続ける装置ですが、運動を行うためにはエネルギーが必要です。永久磁石の磁力は、原子や分子の磁気モーメントの相互作用によって生じる力です。しかし、磁気モーメントは永久に保存されるわけではなく、時間とともに減衰していきます。そのため、永久磁石の磁力も、時間とともに弱まっていくことになります。つまり、永久磁石で永久機関を作ろうとすると、エネルギー保存の法則に反することになります。

永久磁石で永久機関は作れない理由2|熱力学の第2法則

熱力学の第2法則とは、孤立系においては、エントロピーは増加し、絶対零度まで減少することはない、という法則です。エントロピーとは、系の無秩序の度合いを表す量です。永久機関は、外部からエネルギーを供給せずに仕事をする装置ですが、仕事をするためには、エントロピーを減少させる必要があります。しかし、熱力学の第2法則により、孤立系においてはエントロピーを減少させることはできません。そのため、永久機関を作ろうとすると、熱力学の第2法則に反することになります。

まとめ:永久磁石で永久機関は作れる?作れない?

磁力もエネルギーですから必ず消耗します。

正確には別のエネルギーに変換されて元の磁力を維持できなくなります。

電磁石ならずっと同じ磁力を保っていられるけど電気というエネルギーを消耗して磁力を維持しているので永久機関にはなりません。

電気を作るのにまた別のエネルギーが必要になって、そのエネルギーを確保するのにまた別のエネルギーがって感じで繰り返されるだけです。

しかも繰り返す過程で少しずつエネルギーは失われて(別のエネルギーに変換されて逃げていく)のでどうやっても永久機関は作れません。

永久機関というのは要するに無限のエネルギーってことだけど地球どころかこの宇宙のエネルギーにも限りがあるし、そもそもエネルギーの総量は宇宙誕生から宇宙の終焉まで変わらないので(エネルギー保存の法則)無限のエネルギーは夢の話です。

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