東京都八王子市内のウェブ制作会社がインスタグラムで「会社では毎朝、素手でトイレをガシガシ掃除しております」として動画を投稿しました。
アイキャンディがトイレ素手掃除のweb制作会社の会社名
素手のトイレ掃除を「花嫁修行」と紹介 WEB制作会社のインスタに批判…何のために?社長の真意を聞いた
「会社では毎朝、素手でトイレをガシガシ掃除しております」。東京都八王子市内のウェブ制作会社が、こんな説明文で公式インスタグラムに動画を投稿したところ、批判が相次いで動画が削除される騒ぎになっている。
社員にやらせているとすれば、パワハラではないかとの声が多い。この会社の社長は、J-CASTニュースの取材に答え、強制しているわけではないとして、パワハラを否定した。
■動画には、「花嫁修行」とのタイトルも
「トイレには~それは~それはきれいな…」。動画では、お馴染みの「トイレの神様」のメロディが流れる中、女性が素手で手際よく便器の内側を掃除していく。
この動画は、社員は女性だけというウェブ制作会社「アイキャンディ」のインスタで2021年4月中旬にアップされた。
掃除する女性のそばには、別の女性がおり、その様子を見ながら、ノートに何かメモしていた。動画には、「花嫁修行」とのタイトルも付けられていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3245ded133b2d84e76cb14f85a1237adb8c2510
会社の方針で以前から素手でトイレを掃除していたそうですが、コロナ禍の現在は中止したほうが良いのでは?といった声が寄せられ、動画は現在削除されています。
トイレ素手掃除のweb制作会社アイキャンディ社長の名前は福森加苗
「私だけが素手でトイレ掃除。社員は、けっこうブラシを使う」
福森社長は、メディアにも度々露出しており、ビジネス誌などでも、素手のトイレ掃除の意義を強調していた。
例えば、「月刊BOSS」2013年4月号では、デザインという美を売る職場は常に美しくしておきたいとして、毎朝20分の社内清掃を行い、「特にトイレ掃除は重要で、素手で掃除します」と説明した。トイレは、ペーパーなどの使い方まで指導するという。
また、会社の特徴は女性らしさだとして、社員には常に女性らしくするように言っており、「スッピンもご法度です」とした。朝礼では大きな声で唱和したりするなど社員教育はかなり厳しいといい、「働いている社員は、いずれお嫁に行き、子供を産み、育てる。その時に困らないようにしておくことが、会社としての責任だ」とその理由を挙げていた。
実は、投稿した動画の中で、素手で掃除をしているのは、社長の福森加苗さん本人とのこと。
動画の中で福森加苗社長の横でノートにメモをしていたのが新人の女性社員だったそうです
福森社長は、アイキャンディの前身となる会社で掃除係を募集していたことがきっかけで入社。
当時の社長の意向で、素手でトイレ掃除をする傍ら、仕事に熱心に取り組んでいたことから2007年に後任の社長に抜てきされています。
福森社長は、社長就任から1年後に「目に楽しいおやつのようなデザインをする」としてアイキャンディに社名を変更している。
前任の社長が今の夫だそうです。
アイキャンディではスタッフ教育に力を入れているとし、「トイレ掃除は素手で磨く!どんな汚い小さなことでも責任もって取り組む」とうたってあります。
トイレ素手掃除のweb制作会社にネットの反応は?
ネットの反応を見ると、どちらかというと批判的な意見の方が多くみられます。
ただ批判の大半は、「新入社員にトイレ素手掃除を強制させている」といった、やや事実を曲解した形で捉えているようです。
また「トイレ素手掃除は不衛生」といった指摘をする意見も多くみられますが、清掃を専門とする業者の方の意見で、そもそも清掃の対象となる場所に大きな環境の違いがあるのではないでしょうか。