フライトレーダー24で映る飛行機と映らない飛行機があるのはなぜでしょうか？？
表示されない飛行機やヘリコプターは、無許可飛行ということでしょうか？
飛行機が飛行中にレーダーから消えるというのは、具体的にどういう状況になったら消えるのでしょうか？
フライトレーダー24｜映らない・表示されない理由は？
フライトレーダー24で映る飛行機と映らない飛行機があるのは、以下の2つの理由が考えられます。
飛行機がADS-B（Automatic Dependent Surveillance-Broadcast）を送信していない場合
飛行機がADS-Bを送信していても、フライトレーダー24の受信範囲外の場合
飛行機がADS-Bを送信していない
ADS-Bは、飛行機が自動的に位置情報や高度、速度などの情報を送信するシステムです。フライトレーダー24は、このADS-Bの情報を元に飛行機の位置を表示しています。そのため、ADS-Bを送信していない飛行機は、フライトレーダー24に映りません。
ADS-Bを送信していない飛行機には、以下のようなものがあります。
軍用機
非民間航空機（プライベートジェット、ヘリコプターなど）
小型飛行機（セスナなど）
飛行機がADS-Bを送信していても、フライトレーダー24の受信範囲外
フライトレーダー24は、ADS-Bの信号を世界中の受信局から収集して、飛行機の位置を表示しています。そのため、飛行機がADS-Bを送信していても、フライトレーダー24の受信範囲外であれば、フライトレーダー24に映りません。
フライトレーダー24の受信範囲は、約370kmです。そのため、日本から離れた地域を飛行している飛行機は、フライトレーダー24に映らない可能性があります。
また、フライトレーダー24は、ADS-Bの信号をリアルタイムで受信して表示しています。そのため、飛行機がADS-Bを送信し始めたばかりの場合や、ADS-Bの送信を停止した直後の場合も、フライトレーダー24に映らない可能性があります。
なお、フライトレーダー24は、ADS-B以外の情報も元に飛行機の位置を表示しています。例えば、航空会社のウェブサイトや、航空管制官からの情報を元に、飛行機の位置を表示することがあります。そのため、フライトレーダー24に映らない飛行機でも、航空会社のウェブサイトや、航空管制官のウェブサイトなどで、飛行機の位置を確認できる可能性があります。
フライトレーダー24｜なぜ途中で切る？
フライトレーダー２４で追跡していた飛行機が途中で消えて追跡できなくなるのはいくつかの理由が考えられます。
・フライトレーダのサイトにデータを送信している受信局が機体を捕捉できなくなった（距離や地形など）
・そもそも受信局が存在しない地域を飛んでいる
・機体側が電波を送信しなくなった（あまり考えられない）
フライトレーダはボランティアによる受信局のデータを集計する事で機能しています。ロシアの一部やアフリカなど、ボランティアがいない地域のデータは受信できません。
フライトレーダー24の仕組み
飛行機がフライトレーダーで見えたり見えなかったりするのは、飛行機に搭載されている装置による違いが理由です。旅客機やジェット機は、管制レーダーに表示されるトランスポンダーと呼ばれる装置を使って飛行しています。このトランスポンダーは飛行機の位置情報を地上に送信し、それを受信した人たちがフライトレーダーで表示することができます。
しかし、小型の飛行機やヘリコプターなどは異なる方式で飛行しています。これらの機体は通常、トランスポンダーを装備していないため、フライトレーダーには表示されません。彼らは有視界飛行方式と呼ばれ、管制装置からの追跡が難しいのです。
また、飛行機が見えなくなる理由には、高度や障害物も関係しています。一定の高度以下ではレーダーに映らず、またビルや山などの障害物に遮られるとレーダーに映らなくなります。
飛行機が突然フライトレーダーから消える場合、いくつかの可能性が考えられます。例えば、飛行機が極端に低高度に降下したり、装置が故障してレーダーの範囲外になったりする場合があります。これらの状況では、長時間の飛行が難しいため、墜落や不時着の可能性が高まります。
緊急事態として考えられるのは、ハイジャックや機体トラブルもありますが、これらの場合は犯行声明や通信があることが通常です。長時間の連絡がない場合は、燃料切れによる墜落の可能性も懸念されます。
なお、フライトレーダー24はADS-Bという信号を、全世界の有志が受信して、flightraderのサーバーにアップして可視可したものです。
ADS-Bというのは、管制の精度を上げるため、自機の位置、速度、機体の情報などを付近に放送のように通知するものです。これを管制センターや付近の航空機が受信して、管制官とパイロットが同じ情報を共有しながら航空機を安全に航行させようとするものです。
ただ、現在のところ、国内線ではADS-Bの搭載が義務づけられていません。そのため、そもそも情報を発信していない航空機が結構います。
比較的新しめの機体や、国際線で使われている機体では表示される確率が高いのですが、古い機体で国内線でしか使われていないと表示されないことが多々あります。
大手の航空機でも、すべてが表示されるとは限りません。
また、有志が受信し、と、書きましたが、有志が受信機を設置し、その情報をリアルタイムでインターネットにアップすることで成り立っているサービスのため、有志が居ない地域では機影が消えてしまいます。
数年前までは沖縄の手前で機影が消えていました。また、欧州路線のロシア上空通過時は、途中でよく消えてしまいます。これは、受信する人が居ないことに起因します。
まとめ：フライトレーダー24｜映らない・表示されない理由は？なぜ途中で切る？
計器飛行方式と言う形で飛んでいる旅客機やプライベイトジェット機は、管制レーダーに表示される管制応答装置（トランスポンダー）を作動させて飛んでいますので、自機の位置を電波で地上へ送っています。
これを受信した有志の方達がフライトレーダーを運用している所へデーターを送り画面に表示されています。
小型の飛行機やヘリコプターその他は有視界飛行方式と言う方式で飛んでいますのでこのトランスポンダーを装備していない機体が多く有りフライトレーダーには表示されません。
トランスポンダーの原理です。
