不動態を作る元素の覚え方で語呂合わせは?
Fe,Ni,Al,Cr,Coなど不動態の覚え方は?
不動態の覚え方は語呂合わせ?元素Fe,Ni,Al,Cr,Co
不動態とは濃硝酸や濃硫酸にに入れると、表面に緻密な酸化被膜を生じて内部を保護しそれ以上反応しなくなる元素で3価の陽イオンになれる元素(Fe,Ni,Al,Cr,Co)のこと。
金属表面が酸化して酸化皮膜が生じる現象となります。よって、酸化皮膜と同じになります。
厳密に言えば、不動態被膜は緻密な酸化皮膜であり酸につけても腐食はしないものになります。
一方で通常の酸化皮膜は、確かに酸に侵されにくいのですが、被膜が緻密でないため下地金属の腐食は進行します。
同じ酸化皮膜でもこのような特性の違いを持ちますが、要は耐食性(金属の腐食)を向上するかしないかの差だと認識すれば、今はいいかと思います。
その中でニッケル、コバルト、クロム、アルミなどはそのような不動態化する金属になります。
不動態を作る元素の覚え方で有名な語呂合わせは
「Fe Ni Al」で「手 に ある 不動態」
共通試験レベルではこの3つを覚えておけば十分だと思われますが、Cr,Coも含めた語呂合わせの覚え方は、
黒(Cr)柳徹(Fe)子(Co)に(Ni)ある(Al)
手にある黒いコーラ(Fe Ni Al Cr Co)
フェニルアルコール(Fe Ni Al Co)
2001年に出題されたセンター試験の問題も語呂合わせの覚え方でサクッとこたえることができます。
濃硝酸に浸したとき不動態を形成して溶けにくくなる金属を,次の①~⑤のうちから一つ選べ。
① 金 ② 銀 ③ 銅 ④ 亜鉛 ⑤ アルミニウム
ちなみに、不動態を使った化学反応式の問題ではよく濃硝酸が用いられますが、
濃硝酸+(Cr Co Ni Al Fe)
ショウさんが黒子に会って不動態
といった覚え方もあります。
■参考:イオン化傾向(大→小)の語呂合わせの覚え方
【か】そう【か】【な】 【ま】【あ】 【あ】【て】【に】【すん】【な】
Ca> K> Na> Mg> Al> Zn> Fe> Ni> Sn> Pb>
【ひ】【ど】【す】【ぎ】る 【借】【金】(白金)
H>Cu>Hg>Ag>Pt>Au