伏線の意味は？伏線回収の例をわかりやすく

伏線の意味は？

マンガやドラマ、映画などで「伏線回収」とはどんな意味なんでしょうか？

伏線の意味は？伏線回収の例をわかりやすく

伏線とは、物語やドラマなどの作品において、後の展開や結末を予告する要素や情報のことを指します。伏線はしばしば細かいヒントや示唆として提示され、読者や視聴者に対して興味を引き、物語をより魅力的にする役割を果たします。

例を挙げると、主人公が殺人事件を解決するミステリー小説を考えます。

物語の最初に、主人公が自宅の机の引き出しに隠された謎の手紙を見つけます。手紙には「黒い猫が鍵を握っている」と書かれていますが、その意味はわかりません。

この場合、手紙という要素が伏線となります。手紙の内容は謎めいており、読者はなぜ手紙が重要なのか、黒い猫や鍵とはどのような関係があるのかを知りたくなります。この伏線は物語の進行において重要な役割を果たすことが示唆されています。

物語が進むにつれて、黒い猫が登場したり、鍵が重要な場面で使用されたりすることが予告されるかもしれません。そして最終的には、手紙の意味やその伏線が解明され、物語の結末が明らかになるでしょう。

伏線は読者や視聴者に対して興味や緊張感を与え、物語に深みをもたらす重要な手法です。そして、後の展開や結末が伏線によってより意味深く、予測可能なものになることで、物語をより鮮やかに楽しむことができます。

伏線回収の例

伏線回収で知られるアニメ、漫画には

『シュタインズゲート』
最初の数話はあまり面白くないかもしれませんが、全部見終わってから再度見直すと見方が変わると思います。

『魔人探偵脳噛ネウロ』
伏線の見本市のような漫画です。そのあまりの伏線と小ネタの量に、完結してから未だに新しく発覚することがあるレベルとなっています。
構図と絵柄が非常に特徴的で、万人受けはしないものの非常に高い人気を誇る作品となります。

「新世紀エヴァンゲリオン」における「エヴァ」とは
「アダムの肋骨（一部）から作られたもの」という意味合いが存在したが
物語後半になって、その意味が露出した。

「魔法少女まどか☆マギカ」において
主人公たちを魔法少女へと誘う知性体「キュウべえ」は
自分たちが「魔法少女とは、彼女たちが倒すべき魔女に
彼女たち自身が変化すること前提に「魔法少女」と呼称していること」
を主人公と視聴者に伏せたまま話が進行し、
「魔法少女」の全貌が明らかになる後半にその事実が判明した。

まとめ：伏線の意味は？伏線回収の例をわかりやすく

伏線とは、物語や作劇上の技術のひとつで、進行上の将来に起こる重要な内容について、因果関係を伏せて事前に示唆しておく手法です。読者や聴衆の失望を回避するため、あるいは感興を引き起こすために用いられます。

例えば、推理小説で、犯人が登場人物の一人であることが示唆されるような場面が、犯人が明かされる前に描かれることがあります。これが伏線です。伏線がうまく張られていると、読者は犯人に気づき、物語の展開を予想しながら読むことができます。また、伏線がうまく回収されると、読者は物語の結末に納得することができます。

桃太郎でばーさんが桃太郎に『きびだんご』渡しますよね。何でわざわざ『きびだんご』を強調したか不思議な感じですがこれが後に三匹の仲間を作るための非常に重要なアイテムとなります。

この『きびだんご』が伏線で『三匹が仲間になる経緯』が伏線回収となります。

伏線は、物語の面白さや深みを増すために重要な技術です。うまく使えば、読者を物語の世界に引き込み、予想外の展開に驚かせることができます。