古畑任三郎「すべて閣下の仕業」のストーリーを解説
この作品は、古畑任三郎シリーズの第3シーズン終了から5年後に放送されたスペシャル作品
松本幸四郎(現・松本白鸚)さんが犯人の日本特命全権大使・黛竹千代を演じた「すべて閣下の仕業」について。
古畑任三郎「すべて閣下の仕業」あらすじ
町内の福引抽選で海外旅行をゲットし、南米某国での休暇を楽しんだ古畑任三郎(田村正和)だったが、帰国直前にパスポートを紛失。
再発行を待つ間、大使館に宿泊することになってしまう。
一方、大使館では外務大臣を迎える準備に大わらわ。
日本特命全権大使・黛竹千代(松本幸四郎)は各国大使を歴任した名士だったが、地元企業との癒着を告発しようとした参事官・川北健(及川光博)を言い争いの末に撲殺してしまう。
黛は川北の死体を隠し、過激派による誘拐殺人事件に偽装しようと画策する。
しかし、偶然大使館を訪れていた古畑任三郎(田村正和)に追求を受け、使用人・ガルベス(田中要次)に罪をなすりつけようと画策する
古畑任三郎「すべて閣下の仕業」ストーリー解説
■トリック
誘拐事件を偽装し、川北殺害の罪をガルベスに被せる
脅迫状を自分で書き、ガルベスに指紋をつけさせる
川北の死体を大使館の冷蔵庫に隠す
■死体の隠し場所
黛は、川北の死体を大使館の冷蔵庫に隠しました。冷蔵庫はウォークインタイプでとても広いため、死体を隠すのに最適な場所でした。
■誘拐偽装
黛は、川北が誘拐されたように見せかけるために、以下の工作を行いました。
脅迫状を作成し、川北の車に置き去りにする。
現地の過激派に協力を依頼し、川北が誘拐されたという情報を流す。
■ガルベスへのなすりつけ
黛は、ガルベスに罪をなすりつけるために、以下の工作を行いました。
脅迫状にガルベスの指紋をつける。
ガルベスの部屋に脅迫状とタイプライターを置く。
ガルベスがスペイン語を話せないことを利用する
■犯行の動機
黛は、地元企業との癒着が発覚することを恐れていた。川北がマスコミに告発しようとすれば、自身の地位や名誉が失われてしまう。
■古畑の推理
古畑は、黛の言動や現場の状況から、いくつかの矛盾点を見つける。
誘拐犯が脅迫状をなぜ置いていかずに、後日黛に直接渡したのか?
黛はスペイン語が話せないのに、なぜ複雑なスペイン語で書かれた脅迫状を受け取ったのか?
川北の死体にパクチーがついているのはなぜなのか?
ガルベスはスペイン語が話せないのに、なぜ脅迫状を書いたのか?
これらの矛盾点から、古畑は黛が犯人であることを突き止める。
■結末
古畑に追い詰められた黛は、ガルベスに罪をなすりつけようとするも失敗。最後は、自ら命を絶ってしまいます。
古畑任三郎「すべて閣下の仕業」主なゲスト登場人物
大使・黛竹千代 松本幸四郎 犯人
川北 及川光博 被害者
秘書・ガルベス ? 使用人
■その他
三田和代 、木村多江 、浅野和之 、田中要次 、奈良﨑まどか 、水沢有美 、岡田正 、森富士夫 、石山雄大 、児玉頼信 、木村翠 、津川雅彦 、リカヤ・スフナー 、アユトン・デマルキアウベス 、ジェラルド・リベイロ 、イマール・クリスピン 、ランスメント・フランク 、サトー・イルソン 、カリナ・コエロ 、イトーグロリア 、グラナドス・レイエス 、
古畑任三郎「すべて閣下の仕業」|松本幸四郎ゲストの再放送は?
「古畑任三郎」シリーズはこれまでたびたび再放送されてきました。
ただ、松本幸四郎ゲストの「すべて閣下の仕業」に関しては、再放送が見送られることもあるようです。
テレビドラマの再放送については、出演者や脚本家、原作者などの権利問題が原因で再放送されないことがあります。
特に、この作品には松本幸四郎さんが出演しており、彼らとの権利交渉が難航している可能性もあります。