私立の大阪電気通信大で大量の劇物が盗難(紛失?)されていることが発覚し、
大学が急きょ、記者会見を開いて注意を呼びかける事態となっています。
盗難されたのは、
- ヘキサン
- アセトン
- ジクロロメタン
- 活性アルミナ
- 炭酸ナトリウム
- 石油エーテル
- 四塩化炭素
- 二硫化炭素
の8種類・計18.5リットルとのこと。
大阪電気通信大で劇物(四塩化炭素,二硫化炭素,ヘキサン,アセトンなど)紛失?盗難?
盗難か紛失なのか判断がつかないのは、
劇物を補完していた薬品庫の鍵が破壊されていなかったからでしょう。
ヘキサンは引火性のあり空気より重いため低い場所にたまる性質があり、
気化したヘキサンに触れると眼・鼻・のどに痛みやかゆみなどを感じたり、
四肢の知覚障害,筋力低下を起こす危険性もあります。
四塩化炭素は危険性こそ低いものの「オゾン層破壊物質」に指定されており、
試験研究など限られた用途にのみ使用が許されています。
二硫化炭素は揮発性が高く夏場とか気温が上がるだけで引火引火しやすい性質があり、
仮に燃焼してしまうと毒性のある二酸化硫黄を発生させます。
二硫化炭素も土壌の病害性昆虫対策などのための「殺虫剤」に使われるほど毒性を持っていて、
高濃度が体内に摂取すると意識不明、昏睡、呼吸麻痺といった症状が起きることがあります。
アセトンはクリーニング屋さんで使われる溶剤の1つではあるものの、
引火点が低いから保管に注意が必要な薬品。
大阪電気通信大は寝屋川署に被害届を提出して受理されたようですが、
犯人が見つかるんでしょうか?
劇物盗難は大阪電気通信大のどの学科?学部?
大阪電気通信大には、
- 工学部
- 情報通信学部
- 医療健康科学部
- 総合情報学部
- 金融経済学部
といった学部があります。
今回の劇物盗難(四塩化炭素,二硫化炭素,ヘキサン,アセトンなど紛失)が起きたのは、
工学部の環境科学科ではないかと思われます。
基礎理工学科/環境科学科 | 大阪電気通信大学
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カリキュラムを見てみると、他の学科・学部には見られない
- 有機化学
- 無機化学
- 高分子化学
など化学系の科目が見られ、こうした分野で劇物が使用されていたのではないでしょうか。