原子、元素、分子、この3つの違いは?
水素原子と水素元素は違う?H2で水素分子だと?
中学生以下の小学生にも分かるくらい簡単に、原子、元素、分子の違いを説明するとどうなるんでしょうか?
原子と元素、分子の違いは?分かりやすく簡単に!
まず原子と元素の違いについて、
原子→物質を構成する粒子
元素→原子の名前
という定義で、例えて言うと
1.原子:橙色をしたカンキツ類の美味しい果物
2.元素:ミカン→原子の名前
といった関係になります。
では原子と分子は何が違うのかというと、
1:原子:橙色をしたカンキツ類の美味しい果物
2:分子:みかんゼリー→分子を使って作ったもの
といった感じになります。
元素というのは、化学的にそれ以上小さくできない物質の名前。
空気に含まれる元素の主なものは窒素と酸素。
原子と言うのは、元素の物質としての最小単位。
気体の窒素、酸素は各々の原子が2つ結合した分子で出来ている。
一概に酸素原子と言っても中性子の数によって酸素16、17、18と3種類あります。
水素や炭素においても3種類、他の元素ではもっとたくさんの種類の原子が存在します。
これらの原子をまとめたものが元素です。
また、単に酸素というと元素としての酸素や分子としての酸素を指します。
複数の原子が共有結合によって結びついたものが分子です。
ただし、ヘリウムやネオンのような不活性ガスは共有結合しないので原子1つでも分子として存在するので、これらは単原子分子と言います。
まとめ:原子と元素、分子の違いは?分かりやすく簡単に!
元素というのは概念であって、原子というのは実体です。
たとえば水素という元素の、最小の単位が水素原子です。
別の例では、水には水素という元素が含まれています。水素原子が含まれているといってもかまいません。その一方で、1モルの水には2モルの水素原子が含まれていますとは言いますが、決して2モルの水素元素が含まれているとは言いません。元素というのは概念ですので、そのように数えることはできないからです。
また、水素原子には質量数の異なる同位体がありますが、元素としての水素は1種類です。
原子は、陽子と中性子と電子からできているもので、「1個、2個と数えられる小さな粒」です。
それに対して、元素というのは原子の種類を表す用語です。
だから、1個、2個と数えるのはおかしく、1種類、2種類と数えるべきものです。
例えば、「原子」を使って二酸化炭素の分子を説明すると、「二酸化炭素の分子は酸素原子2個と、炭素原子1個から成り立っている」といえますが、「元素」を使って二酸化炭素の分子を説明すると、「二酸化炭素の分子は酸素のという元素と、炭素という元素の2種類の元素から成り立っている」となります。
ですから、原子というのは、個々の粒のニュアンスが入っていますが、元素というのは同一の性質を持つ原子全体のことを指す言葉って感じです。
「分子(ぶんし)」とは、その物質(ぶっしつ)の性質をもっている最小の粒子(りゅうし)のことをいいます。さとうのかたまりをくだいて、小さなつぶにしても、なめてみるとやっぱりさとうはあまいですね。さらに小さく小さくしていくと、さとうの性質(せいしつ)をもちながら、これ以上は小さくできない、というところまでいきます。これがさとうの分子です。
さらにさとうの分子を小さくすると、もはやさとうの性質をもたない最小の単位にいきつきます。これを「原子(げんし)」といいます。原子が物質の最小の単位です。原子は、正(+)の電気をおびた「原子核(げんしかく)」と、負(-)の電気をおびたいくつかの「電子(でんし)」からできていて、原子そのものは、電気的には正でも負でもありません。また電子は、ちょうど太陽のまわりを地球がまわっているように、原子核のまわりをくるくるとまわっています。
分子は、いくつかの原子が結びついてできています。たとえば水は、酸素の原子1個と水素の原子2個が組み合わさった水の分子が集まって、できているというわけです。 原子はもちろん分子も、目で見えるような大きさではありません。分子の中でとても大きいものが、電子顕微鏡(でんしけんびきょう)でやっと見えるくらいです。