テレビでゴルフのプロトーナメントなどを見ていると、プロゴルファーはたいてい白色のボールを使っています。
プロゴルファーはなぜカラーボールを使用しないんでしょうか?
プロゴルファーなぜ白ボール?カラーボールは見やすい?ゴルフ
プロゴルファーがなぜカラーボールではなく白ボールなのかというと、色にもよるけれど空中に飛んでいるときに見難いからのようです。
白という色は膨張色(物体そのものの大きさより、さらに大きく見せる効果を持つ色)であり、ボールが空中を飛んでいく時、その空の背景から山や木が見える落ち際、芝に着地した時など、あらゆる自然環境の中で打球の行方が見やすい色とされています。
ゴルフボールにはディンプル(ボール表面の凸凹)があるので、人間の錯視を利用して凸凹を目立たなくさせる効果もあります。
人間の目は明るいところ、暗いところのコントラストがハッキリしていると物体が締まって見え、明るいところと暗いところの差が小さい方が大きく見えるという特性を持っています。
これらの理由から、ゴルフボールは白が最適で、白以外のカラーボールでも膨張色や錯視効果のある色が用いられています。
また、プロゴルファーの間ではシェアナンバーワンのプロV1系には以前まで白ボールしかなく、テレビに映るような上位プロがそれほどカラーボールを選んでいない(白で十分と思っているんでしょう)ということから、プロは白いボールばっかりというような印象になっているようです。
ちなみに、カラーボールのはボールを捜しやすいという所が最大の利点だと思いますが、ツアーなどではギャラリーやスタッフの方々がたくさんいるので、ロストになる確率はかなり低いはずです。
※紅葉シーズンのオレンジボールと冬の枯れ芝のイエローボールは見辛いものがあります。
したがって、プロに需要が無い→メーカーも開発しない→無いものはプロも使えない→プロが使っていないので上級者アマチュアもそんなに欲しがらない→売れないものは作らない(売れ筋商品をプロに使ってもらう) といった感じになっているのかもしれません。