「人の業(人間の業)」とはどんな意味なんでしょうか?カルマのこと?
業が深い,業を背負うとは?
人の業とはカルマの意味?業が深い,業を背負うとは?
カルマは和訳では「業」といいます。業というのは「所作」と訳されます。つまり行動です。そこに善し悪しはありません。「行動」それだけの意味です。
インド諸宗教では「行為は何かしらの影響を及ぼす」という考え方をしますので、カルマの意味に運命という意味も生まれました。
そして人の行動が原因となり、縁を得て結果として現れます。これが因果です。
更に言えば、因果は周囲にも影響を及ぼします。これが「報」といいます。
自分の言動が結果を表し、それが周囲へも影響を及ぼす。これが因果応報というものです。
「人の業」は人間が生きていく上で自他それぞれに与えてしまう事のこと。
生きてくために、様々な生き物の多くの命を奪うことをはじめ、様々な形で誰かに迷惑をかけること
例えば大金が入って贅沢を知ってしまうと、もっと贅沢をしたくて自分が欲望に飢えるし、そのせいで他人に迷惑を与えてしまうこと。
しかし、ブッダは「私の教えは運命論ではない」と明確に仰られています。ここがバラモン教(後のヒンドゥー教)との違いです。
●業が深い
読み方:ごうがふかい
前世の罪深さにより、多くの報いを受けているさま。運が悪かったり、ひどい思いをしたりする際に用いる。
ー実用日本語表現辞典ー
仏法に依れば、カルマ「業」には定業「じょうごう」と不定業に分かれて説かれています。
過去世の積み重ねの業は定業です。現世で結果が出ます。
不定業は何時、原因を積んだのか作ったのか定まっていません。
人間の場合は思考・思った事・行動・話す事等々、全てが業になります。
従って種類など分別しないでしょう。
悪く考える「悪の原因」-思考は不幸へ向かい、善の思考・行動+思考
は幸福へ向かう・・・此の差別でしょう。
結果がこう出たから、こういう原因「業」が有るとは決めつけられません。