グリーンブックは第91回アカデミー賞の授賞式で作品賞を獲得した映画
黒人ピアニストのドン・“ドクター”・シャーリー(マナーシャラ・アリ)が〔黒人専用ガイドブック<グリーンブック>〕を頼りに、あえて差別の色濃い南部を訪れます。
グリーンブックでシャーリーはなぜ捕まった?
グリーンブックでシャーリーが裸で白人の男性と一緒だったのはLGBTだったからでしょう。
ドクター・シャーリーだけが捕まって裸にされシーンがありますが、シャーリーが拘束された「YMCA」は、キリスト教青年会による独身の若者向け宿泊施設です。利用者のほとんどは男性であり、同性愛者が隠れ蓑に良く使っていました(実像はともかく「YMCA」はゲイの隠語になってます)。
シャーリーは黒人でありながら黒人の生活を知らない上、性的な秘密も抱えていた、というわけです。
あの頃のアメリカ南部では、地域によって同性愛はタブー視されていたようで、警察に拘束されていたわけです。「おばさん」というのもLGBTを揶揄した言葉です。
2人が捕まったのはYMCAのプール。
その昔、YMCA(ヤング メンズ・クリスチャン・アソーシエイション)は、表向き、クリスチャンの若者が集う、ソーシャル・クラブですが、裏では、男性の同性愛者の出会いの場でもあったようです。
グリーンブックでマットレスに触るな?
映画「グリーンブック」で「マットレスに触るな」というトニーのセリフがありますが、おそらくトニーの個人的なジンクスのようなものなのでしょう。
他にも序盤に親戚一同で食事中に失業の話になり ジョニーが職長を殴ったからだと言ったことに対してトニーは俺に起きろと?って返し皆で笑いますが日本人には全く意味が分かりません。
アメリカ人なら分かるようなことってハリウッド映画にはよくあります。
グリーンブック シャーリーまとめ
ドン・シャーリーはドクター・シャーリーの名でも知られ、1950年~1960年にかけて、クラシック音楽の影響を受けた実験的なジャズを多く収録した。オルガン交響曲、ピアノ協奏曲、弦楽四重奏など作曲家としても活動した。(Wikipedia)
*作曲家ストラヴィンスキーは「彼の技巧は神の領域だ。」と言った。
*ドクターというのは、彼が3つの博士号をもっていたから。
*カーネギーホールの上に住み、スタインウェイでしか演奏いないというポリシーをもっていた。
*私生活は明らかにせず、資料や映像もあまり残っていない謎多き人物。
*実際と映画ではドン・シャーリーの人物像が違うという物議もある。