美柳ちなみは『逆転裁判』シリーズの3作目『逆転裁判3』の登場人物の一人。
勇盟大学文学部に在籍する3回生で第1話に事件の目撃者として登場しますが最後は？
美柳ちなみの最後は？逆転裁判でトラウマ
美柳ちなみは逆転裁判3第1話「思い出の逆転」にて登場したナルホド君の恋人ですがその正体は綾里キミ子の娘にして逆転裁判シリーズでも一二を争う悪女。
キミ子の一人娘とされている綾里春美は異父妹で、綾里千尋と綾里真宵は従姉妹にあたる。
普段の清楚可憐な振る舞いは演技で、14歳の時に警察官の姉（父の再婚相手の連れ子）・美柳勇希、協力者の男（家庭教師の尾並田美散）とともに自分が誘拐されたとして身代金を家から奪い取ろうと狂言誘拐を行うほどその本性は冷酷非情かつ究極に自分本意な女性。
身代金代わりの宝石を手に入れた後、ちなみは土壇場で尾並田を裏切って川に飛び込むという手段をとり、そのまま死を装って5年間蒸発。
尾並田は勇希に犯人として逮捕され、裁判では彼女の「尾並田はちなみを川に突き落とした」という証言が決めてとなって尾並田は有罪となり、死刑判決を受ける。
その後、姉が良心の呵責に苛まれ、事件の真相を世間に話そうとしたため投獄されていた男を再び利用して（脱獄を促した）姉を殺害。罪をなすりつけた。
裁判でこの事実がほとんど明らかになったものの、男はちなみに罪が及ばないようにするため、ちなみに渡された毒を飲んで自殺。事件の真相が明らかにならないまま被告が死亡したため裁判は終わってしまう。
更にそのあと、ちなみの罪を立証するために活動していた弁護士・神乃木に毒を盛る（神乃木は表向き死亡扱いとされていた。）
その際に使われた毒は医学生の恋人を利用して研究室に入り、盗んだものであったがそれがばれて追及されそうになったため殺害し、新しい恋人であった成歩堂に罪を着せたものの裁判でちなみの犯行が千尋に立証され、投獄される。
（現実的に考えると早すぎますが、刑を執行され死亡。）
法廷でちなみと対峙した千尋は彼女を悪魔と言い表していた
その後の裁判でちなみは死刑判決を受け、5年後に刑が執行された。
死後は、自身の罪を立証した千尋を恨んでいたこともあり春美を霊媒師の家元とするために千尋の妹、真宵を亡き者にしたかったキミ子と協力し、自身を春美に霊媒させて真宵を殺害しようとした。
霊媒された後、葉桜院で地震が発生した際に成歩堂たちの目を盗んであやめと入れ替わり、法廷で虚偽の証言を行うことで真宵に天流斎エリス（綾里舞子）殺害の罪を着せようとするが、成歩堂に正体を暴かれた（ちなみが刺された時、彼女を霊媒していたのは舞子だった）。
だが、ちなみは「死者である自分を法律で裁くことは出来ない」と開き直り、更に真宵は母を殺したショックで投身自殺したと主張して勝ち誇るが、崖の下の岩場から真宵の遺体が発見されていないことからその可能性は否定され、そして春美がちなみを霊媒しようとして出来なかったことを知る成歩堂から現在自分を霊媒しているのは真宵であるという事実を指摘される。
一見成功したかに見えた真宵殺害計画は失敗し、獲物を取り逃がしたことに今の今まで気付かなかったちなみは成歩堂から「君の犯行は今まで一度も成功した試しがない」と嘲笑され、そして春美に霊媒されてこの世に戻ってきた千尋から「あなたは死んでも私に勝つことは出来ない」とトドメを刺された。
千尋への復讐を果たせなかった上に、最後の心の拠り所だったプライドを粉々に破壊されたちなみの魂は断末魔の叫びを上げながら真宵の体から抜け出し、まだ消えたくないという未練を残したまま、悪霊は完全に消滅した。
ちなみに、倉院流霊媒道家元の長女キミ子の娘として生を受けたが、双子の妹あやめと共に霊媒師の素質とされる霊力には全く恵まれなかったために母からは冷遇され、宝石商の父は綾里家の権力を目当てにキミ子と結婚したことから父にも愛されることはなく、それが彼女の人格形成に大きな影響を与えてしまった、と妹のあやめは語っている。
美柳ちなみは結局、生前に五回も殺人行為してます。
①美柳勇希(刺殺)
②尾並田美散(服毒自殺の教唆)
③神乃木荘龍(毒殺、しかし実は…)
④呑田菊三(感電殺)
⑤成歩堂龍一(毒殺未遂)
実質なるほどくん以外みんな、少なくとも二人は殺したのに終身刑以上にならないほうがおかしい。
さらに狂言誘拐、窃盗三回(ダイヤと毒物)、身分詐称、毒物所持三回、自殺教唆と、ここまでやればもう霧人と万才の二人で裁判やっても死刑確定。
成人後の毒物窃盗、呑田殺害、成歩堂毒殺未遂だけでも十分死刑になりそう。さらに「はじまりの逆転」エピローグで受けた「正式な審理」でさらに狂言誘拐からの罰をまとめて死刑判決を喰らったのでしょう。あくまでもゲーム中の裁判は有罪か無罪か決めるだけで、そのあと量刑を決めるシステムですから。
