ハドソン靴店は、吉田茂元首相をはじめ、石原裕次郎など多くの著名人の靴を手掛けた佐藤正利さんが初代オーナを務めた靴修理店。
2代目を引き継いだ村上塁さんが他で断られた靴修理を請け負うようになるとその名を全国にとどろかせるようになりました。
ちなみに、「ハドソン靴店」の名前の由来は、定かではないようですが、ハンドソーン(手縫い)からきているのでは?とのこと。
ハドソン靴店の料金は高い?
村上塁さんは先代オーナーの最後の弟子で、2011年に先代が急逝したため店を継いでいます。
しかし、オーダーメイド靴はすでに斜陽の商売で、月の売上が立った3万円にしかならないこともあったことから『修理専門店』として再出発したところ、見事に全国から注文が押し寄せるようになります。
今や、予約待ちで修理してもらうのに数か月待ちといった状況が続いているようですが、ハドソン靴店の料金はやはり高いようです。口コミでも「高いけどここしかないから注文した」といった声がみられました。
■ハドソン靴
場所:神奈川県横浜市神奈川区松本町3-26-3
営業時間:10:00~20:00
定休日:火・水曜 ※完全予約制
ハドソン靴店は同じ反町にセミオーダー靴を扱う新店舗『HUDSONS』をオープンさせています。
新店舗で扱うのは、薄いカーボン材入りの革製シューズ。適度な反発がスムーズな歩行をアシストし、1モデルに付き152サイズという膨大なサンプル展開で、一人一人にフィットする靴を提供しています。
ハドソン靴店の評判は?
ハドソン靴店に持ち込まれる傷んだ靴はタイプも千差万別。
村上塁さんはどんな靴でも対応できるように、革の部材を特注し、数100種類、染色液も数100種類、模様を焼き付けるコテだけでも100種類以上を常備しているそうです。
これまで持ち込まれた中で最も古い靴は、高齢の男性が持ち込んだという満洲で履いていたときの軍靴だったそうです。
ハドソン靴店・村上塁おすすめのお手入れのコツ
日常生活で革靴を傷める最大の原因は雨による水濡れ。
靴の乾燥機が販売されていますが、ウールのニットを乾燥機に入れたら縮んでしまうように、天然皮革も縮んでしまうことから、村上塁さんはオススメしていません。
靴の乾燥機は絶対に使わず、もし一部だけが水濡れしてしまったら、硬く絞った濡れ雑巾や水を含ませた柔らかいスポンジで全体を濡らして、水濡れによるシミが目立ちにくくさせます。
また、濡れた状態で放置すると形崩れの原因になりますから、新聞紙を丸めて中に入れて、壁に立てかけて乾燥させます。
ある程度表面が乾いたら保湿効果のある靴クリームをたっぷりと塗って、乾燥で革が傷まないようにします。
靴クリームを塗るブラシは、欲を言うと天然毛のブラシがいいですが、歯ブラシでもかまいません。
レザーの表面にしっかり塗り込んだらタオルで拭き上げ、仕上げに使い古したストッキングで磨き上げると、見違えるようにきれいになります。