ハロウィンとは日本語訳するとどんな意味なんでしょうか?収穫祭?
日本で言うとハロウィンは何の日?
ハロウィンの意味・日本語訳は?日本で言うと何の日?
ハロウィン(Halloween)は毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭り
日本語で言うと何という意味なのかというと「収穫祭」にあたるようです。
もしくは翌日の11月1日の諸聖人の日の旧称”All Hallows”のeve(前夜祭)であることから、ハロウィンと呼ばれるようになった経緯を考えると万聖節(ばんせいせつ)の前夜祭という意味にもなりそうです。
ハロウィンはもともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカで民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。
カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。
ハロウィンの意味・日本語訳
ハロウィンには欠かせない人物、ジャックオランタンについて、元々、ジャックオランタン(Jack-o’-lantern)という伝説が作られたのは、泥炭地に起こる奇妙な発火現象(鬼火)を説明するためでした。
アイルランドの内陸部にはブラックウォーター泥炭地(Blackwater bog)と呼ばれる23000エーカーに渡る大規模な泥炭地がありますが、このような泥炭(=草炭)地の多い地理的特徴から、アイルランドでJack-o’-lanternの伝説ができたのです。
発火現象を起こしているのは泥炭のせいで、現代ではその現象の原因が解明されているため、泥炭を採掘してヒートブリックという固形燃料を作っています。
しかし、大昔はなぜ発火するのか分からず、これを説明する伝説としてJack-o’-lanternの話が成立したと考えられます。
尚、泥炭地はスコットランドにも存在するため、スコットランドでも同様の習慣があります。
元々は、Jack-o’-lanternはアイルランド原産のカブ(turnip)などの植物に人を驚かせるような顔を彫った提灯でした。
泥炭地(peat bogs)には植物が生い茂っていて、豊かな自然を形成しており、野生の植物がたくさん生えているため、植物が発火したように見えたことからきていると考えられます。
発火しているのは泥炭なので、発火地点は地面であり、そのため根菜類など地面に根付いている植物が発火したように見えるのです。
こうしたことから、カブに限らず、当初は地面に根付く根菜類に顔が彫られており、その代表的なものがカブだったのです。
後に新大陸に渡ったアイルランド移民たちが、カブの代用品として新大陸にあるカボチャを使ったことから、合衆国の影響力と共に、今ではカボチャがJack-o’-lanternの代名詞となっています。
Jack-o’-lanternは本来は鬼火(ウィルオーウィスプ、Will-o’-the-wisp)そのものを指していました。
大昔から、泥炭の発火で地面付近にできた鬼火が近くの根菜類が火を出しているかのように見えて、その根菜類が人の顔のように見えて驚いたという現象が最初にあって、後になって根菜類と関連付けて鬼火を擬人化することでWill-o’-the-wispのバリエーションとしてJack-o’-lanternの伝説が成立したのです。つまり、伝説の方が後付けなのです。
こうしたことから、Jack-o’-lanternという名前が根菜類に顔を彫った提灯を示す言葉として初めて登場するのも比較的最近の1837年のことなのです。元々Jack-o’-lanternはイングランドで「夜の番人」という意味で、ランタンを持った男性を指しました。
鬼火(Will-o’-the-wisp)として認識されていたものが、バリエーションとして善霊とされて、根菜類と関連付けて誕生したのがJack-o’-lanternなのです。
現代ではハロウィーンで顔の彫られたカボチャを玄関に飾ることで悪魔や悪霊が近寄らないようにしているわけですが、顔が彫られているのも悪魔を驚かせるためのものなのです。
本来、鬼火の伝説では人間が驚かされていたのですが、これがバリエーションとして善霊とされたことから、驚かされる対象が人間ではなく悪魔とされたのがJack-o’-lanternなのです。
Will-o’-the-wispの伝説(下記「ウィルオウィスプ」のリンク参照)はJack-o’-lanternの話とそっくりで、ジャックに相当する主人公はウィリアムです。
現代のキャラクターとしての頭がカボチャのジャックオランタンは、元々の伝説とは無関係で、『オズの魔法使い』のオズ・シリーズに登場するジャック・パンプキンヘッドの影響と考えられます。
ただJack-o’-lanternの全く別バージョンの伝説として、こういう話もあるようです。
昔、女王にいたずらをした男がいて、その男を殺すために女王は兵士を差し向けました。男は死神に永遠の生命を求め、死神は永遠の生命と引き換えに男の首をカボチャと挿げ替えました。この話では、頭がカボチャになって永遠の生命を得ています。ジャックの頭自体がカボチャというのは、このバージョンから来ていることも考えられます。