50を半分で割って20を足すといくつ？
答えは45なんでしょうか？それとも22？
「半分で割る」とは？
半分で割る｜50を半分で割って20を足すといくつ？答えは45？22？
50を半分で割って20を足すといくつになるのかという問題はどちらかというと日本語の問題ですね。
50を半分で割って→50を2で割って
50を半分に割って→50を25（50の半分）で割って
という2通りの解釈ができてしまいます。
純粋な数学の問題というよりはひっかけ問題ですね。
数学で大切なのは問題が一意に解釈できること。答えを聞いてから題意に説明を加えるという”後出しじゃんけん”的なことをするのではなく、最初から誤解のない表現を用いるべきなのです。
まとめ：半分で割る｜50を半分で割って20を足すといくつ？答えは45？22？
「50を半分「で」割って」に注意してください。
「50を半分「に」割って」ではありません。
「半分」と1/2は意味が違います。
1/2は数直線上でも取れる「数字」ですが、「半分」と言えば、
「何の半分」と言うように、基本となる物があってこその「半分」です。
わかりやすく言えば、数直線上に「半分」を取ってください、
という文章は成立しません。
なので、「半分で割る」というのは、日本語ではありません。
○○の半分で割る、と言った表現にすべき物であって、
文章自体に欠陥があります。
同じように、次のひっかけ問題の答えはどうなるでしょうか？
AとBは100m走のタイムを競っています。Aはスタートダッシュが速く、最初の50mを5秒で走りました。Bはスタートダッシュが遅いですが、後半の50mを6秒で走りました。どちらが先にゴールに着くでしょうか？
答えは、AとBは同時にゴールに着きます。
この問題は、最初の50mのタイムが速いAが有利だと思ってしまうところにひっかけがあります。しかし、これは短距離走の話です。100m走は長距離走なので、後半の走りが重要になります。Bは後半の走りが速いので、Aに追いつき、逆転してゴールすることができます。
