ハリーポッターではジェームズ(ハリーポッター父親)がスネイプをいじめている描写がありましたが事実なんでしょうか?
結局、スネイプは良い人でハリー父はクズなんでしょうか?
ジェームズ(ハリーポッター父親)なぜスネイプいじめてた?クズ?
ハリー・ポッターシリーズにおいて、ハリーの父親ジェームズ・ポッターがセブルス・スネイプをいじめていた理由は、複数の要因が複雑に絡み合っています。
- 性格の違い
- リリー・エヴァンスへの恋愛感情
- マグル生まれに対する偏見
- スリザリンへの偏見
- ジェームズ自身の家庭環境
性格の違い
ジェームズは陽気で人気者、スネイプは陰気で孤独な性格でした。互いに相反する性格ゆえ、ジェームズはスネイプを「暗い奴」と見下し、からかいの対象にしていた可能性があります。
ジェームズが嫌っていた闇の魔術にスネイプが傾倒していたことも要因の一つでしょう。
リリー・エヴァンスへの恋愛感情
ジェームズとスネイプは、互いにリリー・エヴァンスに恋をしていました。ジェームズはリリーと結ばれますが、スネイプは想いを伝えられずにいました。この恋愛感情の差も、ジェームズのスネイプに対する嫌悪感を増幅させた可能性があります。
マグル生まれに対する偏見
ジェームズは純血の魔法使いの家系出身ですが、スネイプはマグル生まれの魔法使いでした。当時の魔法界には、マグル生まれに対する偏見が存在しており、ジェームズもその偏見を持っていた可能性があります。
スリザリンへの偏見
ジェームズはグリフィンドール寮、スネイプはスリザリン寮でした。当時、グリフィンドールとスリザリンは対立関係にあり、ジェームズはスリザリンの生徒全体を敵視していた可能性があります。
ジェームズ自身の家庭環境
ジェームズは裕福な家庭で育ちましたが、父親との関係は良好ではなかったようです。家庭環境における問題が、ジェームズ攻撃的な性格に影響を与えていた可能性もあります。
ジェームズ(ハリーポッター父親)のスネイプいじめは認識の違い?
ジェームズはただ一方的にスネイプをいじめていたわけではありません。
確かに映画ではそのように見えます。
しかし、原作では互いに憎み合い、双方ともに攻撃しあっていたという描写があります。
ジェームズはスネイプから滲み出る闇の魔術”臭”を憎み、スネイプはスネイプ自身が欲する才能を全て持ち合わせていたジェームズを妬み、憎んでいたのです。
ジェームズがスネイプを憎むようになったのは「闇の魔術許すまじ」という熱い正義感からだったのです。
しかし、学年を経るごとにジェームズの”闇の魔術成敗”は、暇つぶしや女の子(特にリリー)の気をひくための見せ物に形骸化していきます。ちょうど憂いの篩でハリーが見た時期のことですね。この頃のジェームズはある意味本当に嫌な奴だったと思います。
リリーもジェームズに対してかなりキツい言葉を投げかけています。
いじめの原因の一つは、やった側とやられた側の認識の齟齬にあると言えるのかもしれません。
ジェームズ(ハリーポッター父親)スネイプいじめの内容は?
以下、ジェームズによるスネイプへのいじめの具体的な例です。
スネイプを「暗い奴」と呼び、からかう
スネイプの服を脱がせ、衆人環視の中吊るしにする
スネイプに魔法をかけ、宙に浮かせ、辱める
ジェームズは、これらの行為によってスネイプに深い傷を負わせました。スネイプは、ハリーに父親の姿を重ねていました。
しかし、ハリーは父親とは異なる人物であり、スネイプは次第にハリーを受け入れ、彼を守るために命を懸けることになります。
小説でのいじめ場面ですが、リリー(ハリーの母親)がスネイプをかばって「彼が何をしたというの」とジェームズに詰め寄った時、「むしろ、こいつが存在するって事実そのものがね・・・」とジェームズが答えています。
スネイプがジェームズの呪文で逆さ吊りにされ、下着がむき出しになった際、リリーが「呪いを解きなさい!」とジェームズに言う。ジェームズは反対呪文を唱えてスネイプを自由にしたあと、「スニベルス、エバンズが居合わせてラッキーだったな」とからかう。スネイプは「穢れた血の助けなんか必要ない!」と言ってしまう。(「不死鳥の騎士団」28章)
その夜、グリフィンドール寮の入り口にやってきたスネイプは、「穢れた血」と言ったことをリリーに謝るが、リリーは「もう自分にうそはつけない」と、スネイプを許さない。言い訳を続けているスネイプに背を向けて、リリーは寮に戻ってしまう。(「死の秘宝」33章)
スネイプが屈辱のあまり「穢れた血の助けなど・・・」と口をすべらせた心理は理解できますが、リリーから見れば、自分の出身を侮蔑されたというだけではなく、スネイプが本質的に持っていた、マグルへの差別意識がいやだったのでしょう。
まとめ:ジェームズ(ハリーポッター父親)なぜスネイプいじめてた?
ハリーポッターの物語に登場するジェームズ・ポッターがスネイプをいじめた理由は、複雑で多面的です。それを理解するために、物語の中での彼らの関係や背景を考える必要があります。
まず、ジェームズとスネイプは非常に対照的な性格とバックグラウンドを持っています。ジェームズは、学校での人気者であり、優れた魔法の才能を持ち、多くの友人に囲まれていました。一方のスネイプは、暗い魔法に興味を持ち、純血主義の信念を持つ少年であり、社交的な能力には恵まれていませんでした。
彼らの最初の出会いから、ジェームズとスネイプの関係は険悪でした。ジェームズはリリー・エバンスという少女に惹かれており、彼女もまたスネイプと親しい関係にありました。スネイプはリリーに想いを寄せており、ジェームズが彼女に近づくことを妬んでいました。この愛憎関係が、両者の間に緊張を生むことになりました。
ジェームズがスネイプをいじめた理由の一つは、彼の暗黒魔術への傾倒です。スネイプが闇の魔術に興味を持ち、それに関わっていたことはジェームズにとって許容できないものでした。ジェームズは純粋な正義感から、闇の魔術を許さない立場に立っていました。
また、ジェームズとスネイプは相互に攻撃し合う関係にありました。彼らは互いに反発し、口論や魔法の攻撃を行い、その結果としてスネイプはしばしば苦しめられました。ただし、この関係は一方的なものではなく、スネイプもまたジェームズに対して敵意を持ち、彼を攻撃していました。
さらに、ジェームズはスネイプに対してリリーの存在を利用し、彼女の前で威張ろうとした側面もあります。ジェームズはリリーに好かれたいという願望から、スネイプを挑発したり、彼を見下したりすることで自己主張しようとしました。
その一方で、物語の後半ではジェームズが成長し、自己中心的な行動から抜け出していく過程が描かれます。彼はリリーとの関係を大切にし、自分の過ちを認め、改善しようとする努力をします。
結論として、ジェームズがスネイプをいじめた理由は、複雑な感情や関係の中での葛藤によるものでした。彼の行動は単純ないじめだけでなく、人間関係や個人の成長に関する深いテーマを含んでいます。