走れメロスのあらすじを詳しく!

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走れメロスの詳しいあらすじは?

走れメロスのあらすじを簡単にまとめると、

メロスは妹の結婚式の準備のために町へ出ます。
しかしそこで独裁的な王に捕らえられてしまいます。
メロスは友人を代わりに捕らえていいから妹の結婚式に出席させてくれ、
そしたら戻ると王に誓います。
王はメロスに期限をつけてそれを受け入れます。
メロスは妹の結婚式に出るため村まで走り、それを見届けると
また町へ走り、王の下へ急ぎました。
途中メロスは挫折しそうになりますが友人のために走り、
期限ギリギリに王の下へ着きました。
戻ってくると思っていなかった王は感激し、その2人の友人の輪の
入りたいと懇願する

というハッピーエンドの話ですが、太宰治「走れメロス」のあらすじを詳しくまとめると?

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走れメロスのあらすじを詳しく!

村で牧人をしているメロスは、妹と二人暮らしでした。
まもなく結婚する妹のために、メロスは野を越え山を越えて、十里も離れたシラクスの町へ衣装やごちそうなどを買い求めにやってきました。それにもう一つ、この町に住んでいる親友セリヌンティウスに会うことも楽しみでした。シラクスの町を歩いているうちに、辺りの様子が以前と変わっていることに気づきました。町の人々はみんな寂しそうでした。活気がないのです。
メロスはそのわけを町の人たちに尋ねました。
「王様は人を信じられなくなって、次々と人を殺すのです。今日はまた6人殺されました。」
メロスはその話を聞くと、
「あきれた王だ、生かしてはおけない。」
と、買ったものを背負ったまま、王の城へ向かいました。しかし、たちまち兵士たちに捕らえられてしまいました。
王の前に引き出されたメロスは、
「人の心を疑うのはもっとも恥ずかしい罪だ。王は人々の真心さえ疑っている。」
と怒って言いました。
人々を苦しめていた国王に立ち向かったメロスは、王の怒りに触れ処刑されることになってしまいました。メロスは、ふるさとに残した妹の結婚式のために、三日間だけ時間を延ばしてくれるように頼みました。
「とんでもないうそを言うやつだ。逃がした小鳥が帰ってくるというのか。」
「私は約束を守る。そんなに私が信じられないのなら、この町に住むセリヌンティウスという私の無二の友人を人質に置いていく。三日目の日暮れまでに私がここへ帰ってこなかったら、私の代わりにその友人を殺してもいい。」
王はメロスの身代わりに友人を捕らえておくことを条件に願いを許しました。
城へ呼ばれたセリヌンティウスはメロスと再会し、すべての事情を聞くと黙ってうなずきました。

メロスはその夜、一睡もしないで妹の待つ村へ走り続け、翌日到着しました。そうしてその日のうちに結婚式の準備を済ませると、疲れ果てたメロスは深い眠りに就きました。目が覚めたのは夜でした。メロスは花婿を夜明けまで説得して、その日のうちに妹の結婚式を挙げさせました。

三日目の朝メロスは城へ戻るために走り出しました。しかし、城まで半分という辺りで前方の川が昨夜の大雨で氾濫していたり、山賊の一隊に襲われたりしました。
約束の時間は刻々と迫ってきます。どうにかくぐり抜けたメロスですが、さすがに疲れ果ててしまいました。午後の太陽がまともに照りつけて、メロスは何度もめまいを感じ、気を取り直しては2,3歩、歩きましたが、ついにがくりと倒れ込んでしまいました。もう立ち上がることさえできませんでした。
ふと、疲れ切って弱気になったメロスの耳に、水の流れる音が聞こえてきました。メロスはよろよろと起きあがって、岩の裂け目からわき出している清水を手ですくって飲みました。疲れの回復とともにわずかな希望も生まれました。既に太陽は西に傾いています。
メロスは再び黒い風のように走り出しました。友を死なせるわけにはいかないという思いで、ただただ走り続けました。最後の力を振り絞って走り続けました。

地平線にゆらゆらと太陽が沈みかけたとき、メロスは広場へと駆け込みました。大勢の群数の前で今まさに、友情の証に命まで投げ出した友人の処刑が始まるところでした。
「処刑されるのは私だ。メロスはここにいる。」
メロスは群衆の中からそう叫ぶと、十字架にはりつけられているセリヌンティウスに走り寄って、両足にしがみつきました。群衆はこれを見てどよめきました。人々は口々に、「あっぱれ、許してやれ。」
とわめきました。
セリヌンティウスの縄がほどかれたのです。メロスは目に涙を浮かべて言いました。
「私を力いっぱい殴ってくれ。私は途中でたった一度、君が殺されても仕方がないと思ったことがあった。」
セリヌンティウスはすべてを察して、メロスを殴ってから、優しくメロスに言いました。
「今度は私を殴れ。私はこの三日間でたった一度だけ君を疑った。」
二人は抱き合って声を上げて泣きました。この様子を群衆の背後から静かに見ていた王は、二人に近づき、顔を赤らめて言いました。
「おまえらの望みはかなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。真実とは決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしも仲間に入れてくれまいか。どうかわしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
群衆の間から、歓声が起こりました。
「ばんざい、王様ばんざい。」

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