「働かざる者たち」では新聞社を舞台に会社に巣喰う働かない人びとの生き様や価値観が描かれています。
働かざる者たち(ドラマ)の原作
「働かざる者たち」はサレンダー橋本さんによる同名の漫画が原作です。
サレンダー橋本さんは、あのバーグハンバーグバーグが運営するウェブメディア「オモコロ」でライターをしていた人で、
ヤングチャンピオンで『明日クビになりそう』、週刊SPA!で『全員くたばれ!大学生』といった漫画を描いていた経歴の持ち主です。
『働かざる者たち』はエブリスタが開設したコミックエッセイサイト『コココミ』で連載されていました。
サレンダー橋本のツイッター:@surrender_h
サレンダー橋本の公式HP
原作者のサレンダー橋本が撮影現場を訪問した際の様子を描いた書き下ろした漫画「あの日見た池田エライザを僕達は忘れない~ドラマ撮影見学日記~」が公開されています。
働かざる者たち(ドラマ)のあらすじ
『働かざる者たち』では新聞社に巣食う“働かない人たち”の生態をつまびらかにした意欲作。
出世?窓際? 真の成功者はどっちだ! 会社にいる働かない人は何故働かないのか。 その裏にあるプライドや憎悪、子供じみた嫉妬を自身も会社員である意識低い系漫画家・サレンダー橋本が優しくひも解く衝撃のお仕事マンガ!!
働かざる者たち(ドラマ)のキャスト相関図
「働かざる者たち」の主人公は新聞社に入社して2年目で兼業漫画家の橋田が主人公。
仕事をサボることに情熱を注ぐ先輩・八木沼と出会い「自分もいずれそうなるのか?」と不安を抱き、葛藤する様子が描かれます。
サレンダー橋本さんの作品は、どこかパッとしない人々にスポットライトが当てられていて、デビュー作『恥をかくのが死ぬほど怖いんだ。』も、タイトルどおりダメな人たちが描かれていますね。
「やっぱり自分自身がパッとしないし、そういう人が好きなんですよね。」サレンダー橋本さんが語るように、
パッとしないところや、みっともないところ、セコいところにこそ現れる人間らしさを上手に描いています。
濱田岳 橋田一 役
古川雄輝 新田啓太 役
池田エライザ 川江奈々 役
大水洋介(ラバーガール) 鴨志田哲也 役
津田寛治 八木沼豊 役
梶原善 三木勲役
矢柴俊博 柳瀬真役
甲本雅裕 山中達彦役
浜野謙太 堀孝一役
升毅 多野和彦役
柳沢慎吾 風間敦役
林泰文 河田誠一郎役
濱田岳 橋田一 役
老舗新聞社「毎産新聞社」の入社7年目のシステム部社員
本業はそこそこに副業の同人漫画の執筆に精を出す日々を送っている。しかし、社内に巣食う出世をあきらめた勤労意欲ド底辺の“働かざる者たち”に翻ろうされるうち、自分の人生はこのままで良いのかと自分の働き方、生き方を模索していくことになる。
会社勤めをされている方は本当にあるあるが詰まっているというか、共感できるところがたくさん盛り込まれていると思います。会社でのストレスをぜひ僕らのドラマにぶつけて頂いて、辛かったことをちょっとでも笑いに変えてもらえたら、撮影しているこの努力が報われると思います。遠慮なく働かないおじさんたちを馬鹿にして楽しんで頂けたらすごく嬉しいです!
古川雄輝 新田啓太 役
橋田の同期で編集局政治部のエース記者
この作品の台本を読んだとき「働きアリの法則」の働かない2割側を主人公とするとても面白い作品だと思いました。主演の濱田くんとは8年前に共演して以来で、当時は台詞のやりとりが少なかったので、今回同じシーンも多く、撮影前から楽しみにしていました。
新田は働かない個性的なキャラクターが多い中、真面目な優等生という印象で、仕事に対して熱量があり、記者としての誇りがある人物です。主人公の橋田と対照的な役柄なので、橋田が仕事に対して劣等感を感じられるような存在になれるよう、心がけて演じたいと思っています。また、後半にかけて働き方に対して変化していく新田にも注目して頂きたいです。
池田エライザ 川江奈々 役
高卒入社を理由に業務をサボってばかりいる人事部社員
この作品はそれぞれが、自分のコンプレックスを不器用に隠しながら生きていて、それがあまりに共感できて見ていてなんだか切なくなってしまう時もあるけど、面白おかしいシーンが沢山あるので台本を読んでいて楽しかったです。
川江は橋田に辛辣なことを沢山言う子だけれど、時代が進み便利になるほど情報過多になってしまう20代の私にとって、彼女の言葉は共感できました。気持ちのいいくらい、いる、いらないがはっきりしている子なので演じていてスカッとしました。
主に橋田役の濱田岳さんとのお芝居でしたが、いつもCMの現場でお会いする時はおかっぱ頭でいらっしゃるので、カツラ姿ではないことにはじめのうちは違和感を覚えました。今回は私がおかっぱです(笑)。
このドラマは、いつ、誰の言葉が、どんな人にぐさっとくるか、まったく想像がつかないので皆様の感想が楽しみです。若い世代の方々にも是非、人間観察をするような気持ちで観ていただけたらと思います。
大水洋介(ラバーガール) 鴨志田哲也 役
橋田の同期で編集局校閲部の社員
この作品はまずタイトルが素敵だなという印象でした。僕も積極的に働きたいタイプではないのでシンパシーを感じる登場人物が多かったです。
鴨志田は同期の橋田と新田の間でうまく3人のバランスを取ろうとするけど出来ない、頭はそこそこいいけどちょっと抜けてて不器用な人間だと思います。
登場人物誰も「倍返しだ!」とは言いません。でもきっと面白いドラマになってます。ぜひご覧ください。
津田寛治 八木沼豊 役
仕事に縛られずに人生を謳歌していると豪語する技術局工程部
この作品は働かざる者たちを新聞社の裏方から見たのが面白いと思いました。そういうフィルターが一枚入ると、ただのサラリーマン物語にならず、異様なリアリティが出て、働かないオジサンの迫力が増しますよね。
八木沼は深いキャラクターだなと思いました。際立った何かがあるわけではないからこそ、八木沼の背中に笑いと涙の両方を感じるんだと思ったので、ウケ狙いに走らず、リアルに演じようと気をつけています。
撮影現場では、主演の濱田さんがとてもいい人なので癒されています。
虚無の海原を必死で泳ぐ若きサラリーマンを演じるのは、物質がどんどん希薄化していく新時代を生き抜く次世代俳優たちですが、働かざる者たちを演じるのは、バブルから大恐慌まで物質にまみれまくってここまで生き延びたオジサン俳優たちです。相反する新旧のバトルを通して真の労働とは何かを描いた「働かざる者たち」は、テレ東さんらしいオチャメでトガったドラマになっていると思います。是非ご期待ください。
梶原善 三木勲役
まともな校閲をせず、ウィキペディアならぬ「ウィキプディア」をメモ帳ソフトにコピペして仕事しているふりをしている校閲部の社員〈ウィキさん〉
矢柴俊博 柳瀬真役
言葉に強い責任を持っているが嫌味な部分がある校閲部部長
甲本雅裕 山中達彦役
ほとんど働かずに日がな一日スマホゲームをしながら工場をウロついている印刷部の社員
浜野謙太 堀孝一役
地域住民と日中から酒を飲んでダベっている沼ヶ原地方通信部の記者
珍しく6歳も年上の役で、付け髭、付け白髪、化粧ゼロで臨み、セリフのスピードも重さを心掛けました。濱田さんとは同僚役もやったことがあるので、今回はまた逆に、年齢格差感やペースの差がちゃんと出たら面白いなと思いました
升毅 多野和彦役
鬼軍曹と呼ばれている冷酷非道な技術局局長
柳沢慎吾 風間敦役
仕事をせず、窓際にも行かずに成り上がった販売一部部長
林泰文 河田誠一郎役
記者時代はエースとして活躍しており、記者としての強い信念を持つ政治部部長
働かざる者たち(ドラマ)の感想はつまらない?面白い?
舞台は老舗新聞社の「毎産新聞社」。主人公・橋田一(濱田)は、入社7年目の技術局システム部社員。本業はそこそこに、副業の同人漫画の執筆に精を出す日々を送っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90fc8b806d5f250ad5df771a2e62fb01f2289c9f
そんな橋田に、毎日のようにちょっかいを掛けてくる技術局工程部の社員・八木沼豊。彼は日がな1日社内を歩き回り、他部署の同期に偉そうに話し掛けたりしている。
仕事に縛られず、人生を謳歌(おうか)していると豪語する八木沼だが、少しも幸せそうではなかった。
八木沼は「伝説の94年組」と呼ばれる世代で、同期入社の社員たちは現在、各部署で部長職に就いている者が多数いる黄金世代らしい。
その中にあって八木沼は、いち早く出世街道を外れた。八木沼の行動を見れば分かる。自分とは違い、出世していく同期を意識していないはずがない。
一方、橋田はエースとして活躍する同期がいる中、漫画を逃げ道にそこそこの仕事をして、何となく生きてきた。八木沼を見て、橋田はふと「俺の心の中にも八木沼さんはいる。俺はこのままでいいのだろうか」と思う。
橋田は果たして立派に働く人間になれるのか、それとも悠々自適なドロップアウターか、橋田と“働かざる者たち”との熱い日々が幕を切る。