初盆(新盆)で香典を郵送するさいに添える手紙にはどんな文章を書くと良いんでしょうか?
初盆を迎える親戚に香典と共に一筆箋でどんなあいさつ文を書くと良いんでしょうか?
初盆(新盆)で香典を郵送は?手紙の文例は?
初盆(新盆)について、郵送で香典に添える手紙の例文テンプレートは次のようなものがあります。
「初盆が近づきました。心ばかりの物をお送りしますので、お供えください」
「この度は○○様の初盆をお迎えするにあたり、何かとお忙しい事と思います。お参りさせて頂けない事をお許しください。本日心ばかりのお供え品を送りますので、御仏壇にお供えくださいますようお願いします。心から御冥福をお祈りいたします」
「○○様におかれましては初盆を向かえ、仏事を執り行う旨、承っておりますが、お参りが出来ないことをお許しください。御仏前にお供え戴きたく同封させて戴きました。盂蘭盆当日は、当地にて合掌させて戴きます。」
故人の葬儀が行われる会場が遠方で、どうしても参列するのが難しい場合には、香典を郵送するのは失礼には当たりません。
葬儀に参列するのが一番良いのは当然ですが、体調がすぐれないなどの理由で参列するのが難しいケースはいくらでも考えられます。
香典の郵送は決してマナー違反じゃないし、そもそも葬儀に参列できない代わりに弔電を送るという手段も一般的ですからね。
初盆(新盆)の香典の手紙で避けたほうが良い言葉
香典と一緒に郵送する手紙には、避けたほうが良い言葉というのがあります。
「ご冥福をお祈り申し上げます」
という言葉も良く耳にしますが、「冥福」という言葉は、キリスト教・神道・浄土真宗ではNGとされています。
同じく「成仏」「供養」「往生」「合掌」などもキリスト教や神道では使わないので、相手の宗教がわからない場合には、使わないようにするのが無難です。
「拝啓」「謹啓」や時候の挨拶といった手紙で良く見られる頭語も、お悔やみの言葉を述べる手紙にはふさわしくありません。
他にも忌み言葉や重ね言葉も避ける必要があるので、香典と一緒に郵送する手紙の内容は、自分でゼロから考えるよりも例文テンプレートをもとに考えるのをおすすめします。
■故人の敬称について
香典に添える手紙で故人に触れる場合、
香典を送る相手(喪主)との関係に照らし合わせて
独特の敬称をします。
祖父 → ご祖父様、祖父君(おじぎみ)
祖母 → ご祖母様、祖母君(おばぎみ)
父 → ご尊父様、お父上様、ご亡父様、ご先代
母 → ご母堂様、お母様、お母上様、ご亡母様
夫の父 → お舅様、お父上様、
妻の父 → ご外父様、ご岳父様、父上様
夫の母 → お姑様、お母上様、お母様
妻の母 → ご外母様、お母様、母上様
夫 → ご主人様、旦那様
妻 → ご令室様、奥様
息子 → ご令息様、ご子息様
娘 → ご令嬢様、お嬢さま、ご息女様
兄・義兄 → 兄上様、ご令兄、お兄様
弟・義弟 → ご弟様、ご令弟、弟様
姉:義姉 → 姉上様、ご令姉、お姉様
妹:義妹 → お妹様、ご令妹、妹様
初盆(新盆)で香典の郵送方法は現金書留?封筒は?
香典といえば当然、香典袋(不祝儀袋)にお札(現金)を入れるわけですが、日本の法律では現金を郵送する際には現金書留で送らなければいけません。
宅配便やゆうパックなどで香典を送ることは禁止されているので気を付けるようにしましょう。
香典の郵送費用総額はいくらくらい?
香典を現金書留で郵送する場合の費用は、
・現金書留専用封筒自体の値段が21円
・郵便料金 ※香典袋のサイズによって異なる
・書留料金 ※香典の金額によって異なる
という3つの料金の合算となります。
現金書留専用封筒には大小2種類の大きさが用意されているものの、値段は変わりありません。
ただ、
・小さい方(約119×197mm、約8.5g)は定形郵便物
・大きい方(約142×215mm、約10.7g)は定形外郵便物
といった感じで扱いが変わり、「郵便料金」もそれぞれ異なります。
定形郵便物の場合、郵便料金は82円もしくは92円。
定形外郵便物の場合だと、郵便料金は120円~570円となります。
以上のことから、香典に5000円を包んで郵送する場合の郵送費用の合計は600円弱くらいです。
初盆(新盆)で香典の郵送に使う封筒デザインや表書きの書き方など
香典袋はコンビニなどで売っている不祝儀袋を選ぶようにすれば間違いありません。
自前で香典袋を選びたいのであれば、派手なデザインや封筒を使いまわしするようなことは避け、白無地もしくはグレー・すみれ色・深緑色などの落ち着いた配色の封筒を使うようにしましょう。
表書きには、仏教・神道・キリスト教などの宗教によって異なるし、仏教でも宗派(浄土真宗や浄土宗など)によって変わってくるのですが、「ご香典」としておくのが無難です。
相手が無宗教だったり浄土真宗の場合には「ご霊前」でも良いですし、神道なら「御玉串料」という表書きでも良いです。
キリスト教徒の場合は「御花料」というのも使えます。
表書きのインクは黒ではなく「薄墨」(黒を少し薄めた色)で、筆で書くのが良いとされているものの、用意するのが現代ではなかなか難しいものがあります。
できれば市販の筆ペンを使って書きたいところですが、用意が大変そうならば黒のペンで書いても構いません。