東野圭吾「私が彼を殺した」犯人は誰?駿河直之?

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東野圭吾「私が彼を殺した」の犯人は誰?

東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズ「私が彼を殺した」で犯人は駿河直之?

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東野圭吾「私が彼を殺した」あらすじ

脚本家であり、作家でもある穂高誠が、新進の女流詩人、神林美和子との結婚式当日に毒殺された。容疑者は、穂高のマネージャーを務める駿河直之、敏腕編集者の雪笹香織、そして、美和子の兄、貴弘の3人。
物語は、容疑者3人の一人称三視点で構成されるが、内の2人は事件後に「自分が彼を殺した」と述懐している。余す1人も、被害者への憎悪や殺意を隠そうとはしていない。だが、実際に手を下したのは1人―。
誰が彼を殺したのか?

東野圭吾「私が彼を殺した」犯人は誰?

東野圭吾の「私が彼を殺した」の犯人は、駿河直之です。

駿河は、穂高誠の元妻のピルケースに毒入りカプセルを仕込み、それを穂高誠のピルケースとすり替えました。そして、結婚式当日に、穂高誠に毒入りカプセルを飲ませて殺害したのです。

駿河は、穂高誠の元妻に恋心を抱いていました。しかし、穂高誠は元妻を捨て、神林美和子と結婚しました。駿河は、穂高誠に復讐するために、この殺人を計画したのです。

駿河は、結婚式当日、穂高誠のピルケースを預かっていました。そして、その隙に、元妻のピルケースに毒入りカプセルを仕込みました。その後、穂高誠に毒入りカプセルを飲ませて殺害しました。

駿河の犯行は、加賀刑事に暴かれ、逮捕されました。駿河は、殺人罪で懲役15年の判決を受けました。

「私が彼を殺した」は、東野圭吾の代表作の一つです。この小説は、愛憎の果てに起こる殺人事件を描いています。この小説は、複雑な人間関係と、スリリングな展開が魅力です。

神林貴弘のアリバイ

・準子が穂高の家に忍び込んでピルケースに入れた2錠の毒カプセルを入手(穂高が捨てたゴミ箱から回収)。
・結婚式の前日、カプセルの毒性を確かめるため、コンビニからの帰り道で見つけた野良猫を使って実験(p118~119)。
・野良猫で毒性を確認した神林は、その後美和子と夕食を共にした際、美和子が席を外した隙に美和子の持っていた薬瓶の中の鼻炎カプセルと毒カプセルを1錠すり替えた(p121~122)。
・その薬瓶(残数10錠)から美和子が穂高のピルケースに毒カプセルを入れるかどうかは10分の1の確率なので、神林は穂高がいつ死ぬかは分からなかったが、いずれ飲む時が来ることは確かなので明白な殺意があった。
・後日その薬瓶に残っていたカプセルは全て無害の物だったということが判明したとの記述があったので、神林が仕込んだ毒カプセルは美和子が穂高のピルケースに入れた→それを駿河がもうひとつのピルケースとすり替えたということになる。
(だからもし駿河がもうひとつのピルケースとすり替えなかったとしても、神林の仕込んだ毒カプセルにより、どのみち穂高は同じタイミングで死んだはず)
・翌朝、駿河からの脅迫状と毒カプセルを受け取ったが、これは使わないまま最後の犯人探しの際、加賀に渡した。
・結婚式で穂高が死んだ時点では、駿河や香織も毒カプセルを入手していたことなど知る由もないので、自分が仕込んだ毒カプセルを飲んだために死んだと思い、自分が殺害犯だと認識している。

雪笹香織のアリバイ

・準子の部屋から消えた3錠の毒カプセルのうち1錠を盗んだ。
・しかし駿河と一緒に部屋を出る時、カプセルの残数を見て駿河が1錠盗んだことに気付き、自分は手を下さずに駿河に穂高を殺させようと考えたため、結局この盗んだカプセルは使わなかった(最後の犯人探しの際に加賀に渡した)。
・しかし駿河が自分の目の前ですぐにピルケースをボーイに渡してしまったので、駿河がカプセルをすり替えるチャンスがあったのかは分からなかったが、最後に加賀の推理を聞くまでは神林も毒カプセルを入手していたことは知らなかったので、穂高が死んだ時点では駿河が何らかの手段でカプセルをすり替えて殺害したと思っていた。

まとめ:東野圭吾「私が彼を殺した」犯人は誰?駿河直之?

東野圭吾「私が彼を殺した」の犯人は、駿河直之(するがなおゆき)です。

・準子の部屋から消えた3錠の毒カプセルのうち、2錠を入手。
・まず雪笹香織が準子の部屋で隠れている時にカプセルを1錠盗んだ。よって香織と一緒に部屋を出た時点ではまだ1錠しか持っていない。
・その後再び部屋に侵入し、もう1錠盗んだ。
・その理由…後になって神林貴弘を脅迫して薬をすり替えさせることを思いついたが、神林がそれを実行するかどうか確証がなかったため、確実に殺害するために二段構えで計画を立てたので、後からまた1錠盗んだ(最後の犯人探しの際の香織や加賀の推理通り)。
・1錠は脅迫状と共に神林に送り、もう1錠は自分でもうひとつのピルケースに入れてケースごとすり替えた。
・穂高の前妻の指紋の付いたもうひとつのピルケースは駿河の手元にあったわけなので(p181)、犯人は駿河以外あり得ない。(ただそのピルケースに穂高の前妻の指紋が残っていたことにまでは考えが及ばなかっただろうと思われる)
・すり替えの方法…香織は駿河に毒カプセルを使わせようとして敢えてピルケースを西口絵理から駿河に渡させたが、駿河は自分に疑いのかからないようにすぐにその場でホテルのボーイにピルケースを渡した。しかしボーイに渡す前に一度自分のポケットに入れており(p148)、このポケットの中には予め毒カプセルを入れたもうひとつのピルケースが入っていて、ボーイに渡す前にポケットの中ですり替え、毒カプセル入りのピルケースをボーイに渡した。
・駿河は神林が脅迫状に従ってカプセルをすり替えたかどうかは分からなかったが、自分が毒カプセル入りのピルケースをボーイ経由で穂高に渡したので、自分が殺害犯であるという確かな自覚があった。
・ただ、たとえ神林が脅迫状と毒カプセルのことを警察に供述したとしても、自分が2錠入手していて且つ同じピルケースまで持っていたことまでは絶対に誰も知らないはずなので(後に加賀は解き明かしたが)、完全に神林を犯人に仕立て上げることが可能だった(何より神林本人ですら自分が殺したと思っていたため)。よって自分は罪から逃れられるという確信があった。

物語の中で、駿河直之が毒入りカプセルを仕込んだピルケースを使って事件を起こしました。駿河直之は、被害者の美和子のバッグ、薬瓶、ピルケースに身元不明の指紋を残すことで、事件の舞台に巧妙に関与しました。

駿河直之は、穂高誠の前妻であることを考慮して、穂高誠のピルケースに毒入りカプセルを仕込む機会をつかみました。その後、被害者である美和子の持っていたピルケースとすり替え、ボーイに渡すことで、事件を実行しました。

この犯人が明らかになる一連の推理には、捜査官である加賀刑事が重要な役割を果たしました。彼は、事件の要点をジグゾーパズルに例えて説明し、物語の鍵となる情報を読者に示しました。

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