大河ドラマ「光る君へ」の着物の上の赤い紐や帯の意味は?
第15回で石山寺へ訪れたまひろ(吉高由里子)とさわ(野村麻純)、そして、藤原寧子(財前直見)の衣装で肩の周りの赤い紐はなんのためにやってるんでしょうか?
光る君へ(大河ドラマ)着物の上の赤い紐や帯の意味は?
NHK大河ドラマ「光る君へ」第15回で石山寺へ訪れたまひろ(吉高由里子)とさわ(野村麻純)、藤原寧子(財前直見)の衣装で身に着けていた赤い紐は掛帯です。
かつて社寺へ参詣する際に女性が身に着けたもので、神に奉仕するたすきとしての意味があります。この赤い帯は、参詣中であることを示す印であり、物忌みのしるしとして掛けられました。また、この赤い帯は現代では着物の装飾としても使われており、特にドラマ「光る君へ」では、主要な登場人物たちが社寺を訪れる際に着用しています。
掛帯と参詣|光る君へ(大河ドラマ)着物の上の赤い紐や帯
貴族や平安時代の女性たちは、石山寺などの寺院への参詣が盛んであり、その際にこの赤い帯が使われました。このような帯の他にも、壺装束と呼ばれる特別な着こなしや、市女笠と呼ばれる帽子なども身に着けられました。
また、ドラマ内で登場する藤原寧子の着用する袈裟や出家姿も、当時の女性の姿を再現しています。出家した女性は、白い袈裟を着用し、髪を短く切り揃えていました。このような服装は、平安時代の女性の出家姿として正統なものであり、文化的な意味合いも含まれています。
石山寺への旅路は、馬などの乗り物を利用して行くこともありましたが、基本的には徒歩が主流でした。現代の女性と比べると、当時の女性は運動不足だったため、馬に乗って移動することもありました。
出家した女性は、通常は袈裟を着用していましたが、頭巾をかぶるかどうかは個人の自由であり、年を取った女性が頭巾をかぶることが多かったようです。このような情報から、当時の女性の身なりや習慣を理解することができます。
光る君へ(大河ドラマ)15回「おごれる者たち」あらすじ
道隆(井浦新)は、強引に定子(高畑充希)を中宮にし、詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやった。二年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。道隆の独裁には拍車がかかっていた。伊周(三浦翔平)らに身内びいきの人事を行い、定子のために公費を投じ始める。道長(柄本佑)は兄のやり方に納得がいかない。一方のまひろ(吉高由里子)は、さわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…。
まとめ:光る君へ(大河ドラマ)着物の上の赤い紐や帯の意味は掛帯
着物の上に赤い紐や帯があるのは、かつて社寺へ参詣する際に女性が身に着けたものです。この赤い紐や帯は、神に奉仕するたすきとしての意味があります。社寺への参詣中であることを示す印として用いられ、物忌みのしるしとして掛けられました。具体的には、赤い絹を畳んで胸の前に掛け、背後で結ぶ形式が一般的でした。この赤い帯や紐は、参詣中の女性の身分や宗教的な信仰を象徴し、その服装や振る舞いを通じて神への尊敬と敬虔さを示すものでした。
現代では、この赤い帯や紐は着物の装飾としても使われており、特に格式の高い場面や特別な行事で着用されることがあります。