NHK大河ドラマ「光る君へ」で高倉の女とは?
10話「月夜の陰謀」でまひろ(後の紫式部)の父・為時が通っている”高倉の女”のことが出てきましたが高倉の女とは誰なんでしょうか?
光る君へ(大河ドラマ)高倉の女とは?
NHK大河ドラマ「光る君へ」に登場する「高倉の女」とは、道長のもう一人の妻である源明子(演:瀧内公美)です。
物語の中で、「高倉の女」という存在は第一回からふりかえされてきました。この言葉から、道長の正妻(ちやは)とは別に、妾(めかけ)として別の女性がいることが伺えます。そして、先週の放送では、その正体が明らかになりました。
実際には、道長の父である為時(演:岸谷五朗)が、ほぼ瀕死の病に冒された女性を看病するために通っていたことが明らかになりました。この女性こそが、物語中で「高倉の女」と呼ばれていた源明子です。
まひろは、父の為時がこの女性を看病していることを知り、父の愛情深さや強さを感じ、その行為を認めます。
また、為時の家族であるまひろやいともも、この女性の看病に協力する姿勢を示しました。
この物語は、為時の家族の絆や愛情を描いており、特にまひろの成長や家族への思いが強調されています。また、為時の行動やその家族の姿勢から、物語の中での人間関係や人間性が浮かび上がっています。
光る君へ10話「月夜の陰謀」感想
■あらすじ
兼家(段田安則)は、道長(柄本佑)たち一族を巻き込んで、秘密裏に花山天皇(本郷奏多)を退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠)を擁立する計画を進め始める。
その頃、まひろ(吉高)は、家に帰ってこない為時(岸谷五朗)を案じ、妾(めかけ)の家を訪ねてみる。そこには身寄りもなく最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。
帰宅したまひろのもとに道長からの恋文が届く。まひろは道長への文をしたため始めるが……
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重要な指示を、自分の真を第一に叶えるため正確に実行してもらいたいときは丁寧に伝え、忖度させないことが大事なのだと痛感しました。その点で現状の道長君は相手の精神性を見抜けず、力足らずに感じました。仕える立場の官人は右大臣家を命を弄ぶ権力者だと感じたから、盗賊団を殺してしまったのではないでしょうか。直秀の死はまひろや道長に影響を与え、良くも悪くも動揺に強くなる、胆力を得るきっかけとなるのでしょうか。慟哭という言葉の意が柄本さんから鮮明に伝わりました。兼家が目を開けた時の詮子の悲鳴が迫力があり、視聴する側も『あなや!!』と思いました。右大臣家の権力掌握の姿は現代政治の対面鏡のようにも思えました。晴明も政治勢力に近しい宗教家のようにも見えてきました。惟規に対し送った一念通天、率先垂範、温故知新、独学孤陋という為時の言葉は、彼の人生観が宿っているように感じました。次回放送第10話も必ず視聴しますよ。
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道長のもう一人の妻、源明子も色々な描きた方が出来そうな女性。写真からは、不幸な生い立ちから明るくはない感じかな
まず、父が醍醐天皇の子、左大臣源高明。しかし、父は安和の変で藤原氏により失脚させられた。明子はまだ幼少で叔父の盛明親王に育てられた。政界に後ろ盾がない彼女は、幸運にも13歳上の藤原詮子に保護される
そして、詮子は弟の嫁にと彼女をプッシュした。こうして、11歳年上の道長正妻・倫子のライバルになる。詮子は、可愛い道長の妻には、自分と年齢が変わらない倫子より、若い明子を好んでいたという描き方はありかと
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このパパのエピソードは源氏物語の夕顔や末摘花のオマージュなのかな。儚き者、侘しき者を見捨ててはおけぬ男の優しさ。
一夫多妻が常の時代だから為時パパが浮気者という訳ではないけれど、嫡妻になれぬ身はやはりいつの世であっても切ない立場なのは否めない。
妾の哀れを見てまひろは何を思う
まとめ:光る君へ(大河ドラマ)高倉の女とは?10話「月夜の陰謀」感想
高倉の女である源明子は、物語の中で為時(演:岸谷五朗)の妻として登場します。彼女は瀕死の病に冒された状態であり、為時が彼女を看病する姿が描かれています。このような役割は、物語の中で家族の愛情や絆、そして人間性を象徴する重要な要素となっています。
為時が高倉の女である源明子を看病する姿は、家族愛や思いやりの表現として描かれています。彼の家族は、彼女の苦しみを分かち合い、彼女の最期に立ち会おうとします。これは、物語中での家族の絆や愛情を強調する要素となっています。
高倉の女、源明子の存在は、登場人物たちの成長や変化にも影響を与えます。特に為時や彼の家族であるまひろやいともは、彼女の看病に協力することで成長し、家族としての絆を深めていきます。このような過程を通じて、登場人物たちの内面の変化や成長が描かれています。