丙午(ひのえうま)というのは何年に一度回ってくるのでしょうか?
次回の丙午は西暦何年のいつ?
ひのえうま(丙午)次回はいつ?何年に一度?
「ひのえうま(丙午)」は十二支と十干の組合わせで出来る60通り(偶数同士、奇数同士の組み合わせになるので、120通りの半分になります。)の一つの年です。
十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)
十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)
西暦年を60で割って46が余る年が丙午の年となります。
次は2026年となり、以降はこのようになります。
2086年
2146年
2206年
2266年
2326年
2386年
2446年
2506年
2566年
2626年
2686年
2746年
2806年
2866年
2926年
■丙午の本来の意味は?
「丙」は、「あきらか、さかん、強い」を意味します。
「午」は、陰氣が下から突き上げるという象形文字からきて「そむく、さからう」の意。
「丙午」の組み合わせで、「在来の支配者がたいそう栄えて強いようでも、反対勢力の下からの突き上げに遭い、処理如何(いかん)で今後の変化がある」の意。
丙午の年に生まれた女は、男を焼きつくすといいう迷信があるそうです。
まとめ:ひのえうま(丙午)次回はいつ?何年に一度?
丙午(ひのえうま)と丙寅は何年に一度やってくるのかというと60年に一回です。
丙午と丙寅は干支の事で、干支は十干と十二支を組み合わせているものです。
十干は、読み方はじっかんで甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10
十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12
十干は10年周期で十二支は12年周期なので、同じ物の組み合わせになるのは10と12の最小公倍数の60になるわけです。
また60年で十干十二支が一回りすることから60歳のことを還暦と言います。
丙午が悪いと言われるのはまぁ単なる迷信で過去に丙午の年に大きな災害等があったことからそう言われるようになったようです。
「丙」は「火の兄」、「午」は西南(インドより伝わる太陽神の方角で火の起きやすいとされ、「午」自身にも火の意味がある)と考えられ、その年は火災が多いとされた。
火災は家を焼く→家を滅ぼす→夫を殺す。
八百屋お七の生まれ年が丙午だった→丙午生まれの女性は化け物→飛縁魔(ひのえんま)という化け物
という流れという説や
「飛縁魔」という化け物が居た→八百屋お七も丙午生まれの女性だった→ひのえうまの女性が飛縁魔
とされたという説もある。
飛縁魔は美しい女性の姿をして男性を誑かし、その生き血を飲むとされる和製吸血鬼。
参考:ひのえうま(丙午)は迷信?|次回はいつ?何年に一度?
■易経の十干・十二支(じっかん・じゅうにし)=干支(かんし)は以下のとおりです。
そして、これを組み合わせて10と12の最小公倍数の60通りの組み合わせとなります。
甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(己)庚(かのえ)辛(かのと)壬 (みずのえ)癸(みずのと)
子(ね)丑(うし)寅(とら)卯(う)辰(たつ)巳(み)午(うま)未(ひつじ)申(さる)酉(とり)戌(いぬ)亥(い)
■ 干支の干は「幹」であり、根です。支は「枝」であり枝葉・花実です。
「干支」で1本の草木を表わし、一つの生命体と考えます。
つまり、干支は生命あるいはエネルギーの生長、発展、収縮する変化の過程を表わしたもの。草木の発生から繁茂し成熟し、伏蔵する様を十、または十二の段階に分けて説明するものです。
■甲子から始まり、乙丑…癸亥で一巡りします。
時代の変化・変遷を60に分類し当てはめたもので、「時の氣運」をはかるものです。したがって、「時勢の変化」に適用するのが正しく、私生活の細かいところに適用すべきものではないのです。
ちなみに、人の一生(私生活 )に当てはめて還暦(かんれき)が60年というのはここが根拠です。還暦すなはち、暦がめぐり還るということです。
■丙午の本来の意味は?
「丙」は、「あきらか、さかん、強い」を意味します。
「午」は、陰氣が下から突き上げるという象形文字からきて「そむく、さからう」の意。
「丙午」の組み合わせで、「在来の支配者がたいそう栄えて強いようでも、反対勢力の下からの突き上げに遭い、処理如何(いかん)で今後の変化がある」の意。
■丙午の迷信
この暦学・干支の学問が一般大衆に広まるにつれ、「時勢の変化」ではなく身近な「家」にあてはめて通俗的に解釈されたものです。
つまり、家の支配者は父や夫、男です。その反対勢力は妻、女です。そこで、丙午生まれの妻を貰うと、夫は突き上げられてしまう。さらに尾ひれがついて、逆らうから、食い殺される、焼き尽くすとなったのです。
とくに「丙」「午」ともに「火」の象意なので「焼き尽くす」という表現へエスカレートしたのでしょうね。